こんにちは、伊豆釣り.comです。
今回はダイワシーバスハンターXのインプレッション!
発売から3年近く使い込みましたので、実釣での使用感を徹底レビューしていきます。
私が購入した番手は86ML。
ショートレングスならではの操作性を活かし、河川でのランガンスタイルで使いました。
スーパーライトショアジギングやライトロックフィッシュにも使用してみましたので、青物やハタゲームへの流用も考えている方もぜひ参考にしてください。
シーバスハンターXの特徴とざっくり評価
飛距離:★★★☆☆
軽さ:★★★★☆
パワー:★★★☆☆
操作性:★★★★☆
感度:★★★☆☆
コスパ:★★★★☆
シーバスハンターXはダイワエントリーモデルに位置するシーバスロッド。
実売価格は15000円前後ながら、核となるブランクスは上位モデルにも採用される「HVFカーボン」を使用しており、コスパの良さは今なお第一線のモデルですね。
基礎スペックも十分に充実しており、「ブレーディングX」によるブランクスの強化と「アルコナイト製Kガイド」の搭載で、実釣時の快適性もしっかり確保されています。
特に軽量性においては上位モデルをも圧倒し、低価格ながらも高級感を感じさせてくれるデザインは本ロッドならではの魅力。
軽量ルアーの操作性に長けており、港湾や河川などの激戦区、ピン撃ちなどのランガンスタイルにおすすめのロッドです。
シーバスハンターXの良い点
シーバスハンターXを使って良いと感じた点は以下の通り。
軽量かつしなやかで扱いやすい
食い込み良好でタメが効く
デザインの高級感はグレード以上
軽量かつしなやかで扱いやすい
シーバスハンターXは典型的な胴調子のシーバスロッド。
高弾性のロッドが増えつつある昨今、こういった柔よく剛を制すタイプのシーバスロッドは希少になりつつありますね。
しなやかなブランクスは軽量ルアーへの適性が高く、トゥイッチやジャーキングなどの操作性が抜群。
重いルアーを遠投して巻き続ける回遊待ちスタイルよりも、シーバスの位置を見極めて攻める近~中距離で活躍するロッドです。
ワームを始め、ラパラカウントダウンやX80、スーサンなど「飛ばないけど釣れまくるルアー」との相性補完は格別。
私は小型プラグをメインに港湾や河川、ピン撃ちや橋脚周りで愛用していました。
そして特筆すべき点はなんといっても軽量性でしょう。
他メーカー同価格帯ロッドは当然のこと、上位モデルの最新モデル「24ラテオ」をも凌駕する軽さです。
振り抜きやすい設計な事も相まって疲労感を一切感じさせず、kガイド搭載で実釣でのストレスも全くありません。
食い込み良好でタメが効く
ソフトなティップ~ベリーを活かしたノリの良さや、タメの効かせやすさは随一。
バイト時の食い込み性能に優れており、ショートバイトや繊細なアタリに対して、何もせずともフッキングへとスムーズにつなげてくれる点も強みです。
何より掛けた後は絶対的にバラしにくいという良さがあり、アングラー側の未熟さをも補ってキャッチに導いてくれるようなロッドだと感じました。
シーバスはバレやすい魚ですが、ロッドが勝手にやり取りしてくれるので、曲げ込んだ状態を維持していれば暴れさせずにスタミナを奪ってくれる感じですね。
しなやかなブランクスがタメを効かせることで、魚の暴れや急な突っ込みも柔軟にいなしてくれます。
実釣においてはセイゴサイズも殆どキャッチに至れており、「アタリがあるけど乗らない」といったショートバイト多発の経験すらありません。
SLSロッドでは口切れしてキャッチに至れなかった尺アジやカマスも、シーバスハンターXでは取りこぼさずキャッチする事ができています。
しなやかなメリットは単純な扱いやすさだけに留まらず、ロッドがラインへの負荷を肩代わりすることで細ラインを使用した際のラインブレイク防止としてもグッド。
SLSでは0.6号を多用しましたが、「ショゴ、ワカシ、ペンペン」など夏の小型青物とファイトしても支障をきたすことはありませんでした。
デザインの高級感はグレード以上
シーバスハンターXはデザイン面の完成度が非常に高く、価格帯以上の高級感を感じさせる仕上がりとなっています。
やはり見栄えや所有感は大事ですし、タックルは他のアングラーにも見られますからね。
1万円台のロッドはビギナー感を隠せないモデルが多いですが、シーバスハンターXは決して見劣りしないデザインです。
ゴールド基調のデザインに加えて、特にシート周りの光沢感やグリップの形状がグッド。
この価格帯のロッドは手に余るほど所有していますが、見た目的にはシーバスハンターXが未だに1位です。
ちなみに合わせるリールは23レガリスLTが最推し。
共にダイワエントリーモデルのハイコスパモデルです。
出費を抑えつつ実釣充分な性能を確保し、金黒統一のタックルにすることができます。
興味のある方はぜひ別途インプレ記事もありますので参考にしてください。
シーバスハンターXのイマイチな点
シーバスハンターXを使ってイマイチと感じた点は以下の通り。
バットまで曲がりやすくパワーファイトには不向き
ライトショアジギング用途としては怠さが気になる
バットまで曲がりやすくパワーファイトには不向き
しなやかさが魅力のロッドですが、その柔軟性ゆえにバットパワーが気になる場面があります。
シーバスはサイズのわりにヒキが弱く根にも潜らない魚なので問題ありませんが、ロックフィッシュ用途としては正直パワー不足ですね。
ハタゲームで根から引き剥がすシチュエーションでは、ティップが入りすぎて対応が遅れがちになることが多々あり。
バットも柔らかめなのでパワーファイトだと「伸される」状態になりやすく、 磯などの根回りフィールドにもオススメできません。
しかし、身近なターゲットと遊ぶ分には面白く、お手軽ルアーフィッシングには最適です。
シーバス以外では、「チニング、スーパーライトショアジギング、エギングとライトロックフィッシュも可」といった感じの適性かな。
ライトショアジギング用途としては怠さが気になる
軽量ルアーや小技を駆使する釣りでは抜群の使いやすさを発揮する一方で、重めのルアーを用いた釣りには向いていません。
特にメタルジグや重めのプラグを扱う際は、ブランクスの怠さを感じ、反発力が不足している印象を受けました。
私が使用したMLの適合ウエイトは7〜35gとなっていますが、快適に使えるのは25g前後までが限度といったところでしょうか。
私は軽量プラグ特化のML選択ですが、明確な意図のないビギナーさんはMを選択しておくのが無難だと感じました。
大前提、青物を強く意識するのであればシーバスハンターXはおすすめしません。
そもそも胴調子のロッドがライトショアジギングに向いていないからですね。
予算をあげずに青物への対応力をあげるならメジャークラフトの24ソルパラシーバスが代替に最適。(実売約1万円)
パワフルな先調子のブランクスが特徴で、ライトショアジギングに長けたシーバスロッドです。
インプレ記事もありますので、用途やスタイルに合わせて参考にしてください。
ラインナップとおすすめモデル
・90L
・86ML、90ML、93ML、96ML
・93M、96M、100M、106M
・100MH
シーバスハンターXのラインナップは上記の10種類。(赤字が私のおすすめ)
基本的にはMLとMの選び分けになるわけですが、シーバスハンターXは柔らかめのロッドなのでMから始めることを強く推奨します。
特にオススメの番手は青物などに流用できるスタンダードの96M。
フィールドやルアーを選ばず使える万能番手で、最初の1本としては間違いのないモデルです。
一方で、怠さが出やすい10フィート以上の長尺モデルはおすすめ出来ません。
シーバス経験者かつ小場所に使うロッドを新調する人には86MLがおすすめ。
軽さと取り回しを最大限に活かし、ショートロッドのデメリットであるファイト面を柔らかさで補う事ができます。
特に回遊待ちの釣りをしている方には、ロッドを動かして食わせる楽しさや、狙ったピンポイントでヒットさせる興奮を味わっていただきたい…。
近距離のシーバスが狙えるようになると一気に視野が広がりますので、今まで「遠投ただ巻きの釣り」しかしてこなかった人は是非1度ショートロッドを使ってみてください。
まとめ
シーバスハンターXは軽量性と操作性に長けたロッド。
ポテンシャルを引き出しやすく使い手を選ばない点で、ビギナーさんにはオススメしやすいモデルですね。
ロッドによるルアー操作を身につけるにも最適で、中級者さんのステップアップに適したロッドでもあります。
本記事がロッド選びの参考になれば幸いです。
他最新モデルの実釣インプレ記事も書いておりますので、ロッド選びで迷われている方はぜひ有効活用してください。