こんにちは、伊豆釣り.comです。
今回はダイワ24ラテオのインプレッション!
実釣での使用感を徹底レビューしていきます。
私が購入した番手は100MH。
大河川でのウェーディングをメインに、ライトショアジギングやハードロックフィッシュも想定してチョイスしました。
旧ラテオを5年間愛用してきましたので、使用感の違いなども踏まえつつインプレしていきます。
長く使えるシーバスロッドを探してている方や、他の釣りへの流用も考えている方はぜひ参考にしてください。
24ラテオの特徴とざっくり評価
飛距離:★★★★☆
軽さ:★★★★☆
パワー:★★★★☆
操作性:★★★★☆
感度:★★★★☆
コスパ:★★★★★
24ラテオはダイワの顔ともいえるシーバス専用ロッド。
エントリーモデルにカテゴライズされることもありますが、下位モデルには「ルアー二スト&シーバスハンターX」などがあり実質ミドルクラスになります。
ダイワのルアーロッドはしなやかさが重視されがちですが、24ラテオはハリ強めで操作感を重視したロッドだなという印象。
シーバスロッドとしては硬すぎず柔らかすぎずといった味付けで、ライトショアジギングなどへの適性も向上しています。(旧ラテオは若干柔らかめ)
飛距離&軽さ&操作性&パワー&感度と総じて平均点が高く、実売2万円クラスでは間違いなく最高峰のスペックですね。
この価格帯のロッドは「初~中級者のメイン&上級者のサブロッド」と位置付けられがちですが、上級者のメインロッドとしても何ら遜色ないロッドだと感じました。
実釣での使用感は次項から解説していきます。
24ラテオの良い点
24ラテオを使って良いと感じた点は以下の通り。
操作性&キャスト感&感度など破格の基本性能
青物やロックフィッシュへの汎用性向上
グリップ周りのデザインが秀逸
操作性&キャスト感&感度など破格の基本性能
24ラテオのコンセプトは高弾性化にあり、旧ラテオよりも少しハリ強めのブランクス。
キャストした時の反発力やティップの収束感は目に見えて向上していますね。
旧ラテオは上限に近くなると途端にペナペナ感がありましたが、24ラテオは上限ウエイトに近いルアーもバシッと綺麗に振りぬけます。
特にメタルジグとの相性が良く、キャストの振りぬきは勿論、怠さを感じずにジグをシャクることができました。
私が購入した100MHは下限ウエイトが12~60gですが、12gのハチマルシャローもしっかり遠投できますね。
ティップの感度も抜群で、ルアーのアクションやふらつき、流速変化等もバッチリ感じ取れます。
また、24ラテオはシマノディアルーナほどピーキーなパツパツ間でもなく、ラテオシリーズ特有のしなやかさも健在。
しっかりバットを曲げこんでタメることもでき、シーバスロッドならではの良さも維持されています。
ウェーディングでは上半身だけで振りぬけますし、魚との距離が近いファイトでもバラさずキャッチに至れました。
重量面に関しては旧ラテオよりも数グラムほど微増。
とはいえ充分軽量であることには変わりなく、強めのロッドが重くなりがちな点を考えると寧ろ褒められる点かなと思います。
特にライトショアジギングロッドの重量感がキツイ方には最適です。
青物やロックフィッシュへの適性向上
シーバスロッドをシーバスのみに使う人は意外と少ないと思います。
ソルト域なら「青物・ロックフィッシュ・フラットフィッシュ」など様々な魚が生息していますから、多くの方はそれらも視野に入れてロッド選びをしているのではないでしょうか。
24ラテオは青物やロックフィッシュなど、ハード寄りな用途への適性が大きく向上しています。
旧ラテオでも大型青物をキャッチする事が充分できますが、ゴリマキファイトには適さず無茶は出来なかったんですよね。
特にメタルジグの操作性はイマイチ良いとは言えませんでした。
24ラテオはライトショアジギングと兼用したいという人には最適。
シーバスロッドとしても決して硬すぎず、ジグの操作や青物とのファイトに申し分ないパワーが確保されています。
ハードロックフィッシュにも使いましたが、磯やゴロタでのゴリマキファイトも充分に可能。
旧ラテオは酷使しすぎてガイドが歪んでしまいましたが、24ラテオ(100MH)はバット側がダブルフットなので長期目線でも安心して使えそうです。
ソルトのオープンエリアで汎用的に使うのであれば、これほど使い勝手の良いロッドはありません。
グリップ周りのデザインが秀逸
ナット部分のデザイン面がとにかく最高ですね。
見た目の高級感においては、間違いなくグレード以上といって差し支えありません。
旧ラテオと24ラテオの比較画像を貼っておきますので、参考にしてください。
グリップエンドは手にフィットする角型形状になっておりラテオの印字付き。
全メーカー通してのシーバスロッドで最人気シリーズということもあり、かなり拘って作られていることが分かります。
実売2万円前後のダイワロッドはジャンル問わず沢山所持していますが、ラテオへの気合の入りようは飛びぬけて感じます。
ただし、110Mと110Mのみオーバルシートな点には注意。
購入にあたって実物を見比べましたが、少しゴツくてチープさは感じます。
私はシートデザインも考慮して100MHに即決しましたね。
オーバルシートはグリップ力を優先した結果なので、11フィートモデルを選ぶ人は受け入れるほかありません。
24ラテオの悪い点
24ラテオを使ってイマイチと感じた点は以下の通り。
特有の粘り腰はなくなった
素手だとグリップの滑りが気になる
ガイド合わせマークの削除
特有の粘り腰はなくなった
24ラテオが良ロッドであることは間違いありませんが、それを引き合いに旧ラテオがイマイチであったかのように語られがちです。
しかし、旧ラテオを5年近く愛用していた私からすると、あれはあれで非常に良くできたロッドなんですよね。
旧ラテオの強みはシーバスロッド特有の粘り腰。(+ある程度のハリも両立)
いわゆる曲げていなすタイプの典型的なシーバスロッドです。
食い込みが良くてバラシが極端に少なく、ロッドのポテンシャルを活かしやすい点が魅力でした。
相対的に比較すると、24ラテオは少し掛けにいくスタイルのロッド。
これはあくまでロッドの調子や特性的なもので、一概に優劣をつけられる点ではないということです。
ロッドのハリ感を10段階で評価すると、「旧ラテオが5、24ラテオが6、シマノディアルーナが8」といったところでしょうか。
24ラテオはシャキッとしていますが、シーバスロッド全体で見るとスタンダードの範疇で人を選ばず使えるロッドです。
全く同列に評価する事できませんが、軽量性や感度など総合的な評価においては24ラテオの方が旧ラテオよりも明らかに勝ります。
5年もあればロッドの製造技術は進歩していますから、当たり前といえば当たり前ですね。
ちなみに旧ラテオはモデルチェンジの影響で実売価格が大きく下がっていますから、こちらも一考の余地ありです。
執筆次点では24ラテオが実売25000円前後、旧ラテオが実売18000円前後。
予算を抑えたい方はチェックしてみてください。
素手だとグリップの滑りが気になる
24ラテオはナット周りに滑り止めが付いていません。
雨でロッドが濡れていたり重いルアーをキャストすると顕著で、素手でのグリップ力が少し気になるといったところ。
基本的にグローブを着用をおすすめします。
また、あくまで個人的な好みですが、バット周りのデザインは旧ラテオの方が好みだったかな。
マット塗装されているのですが、材質の関係で傷が目立ちやすいですね。
堤防や砂地のサーフであれば問題ありませんが、ゴロタや磯場で使うとブランクスへのスレ傷は気になります。
こういった険しいフィールドだとロッドへの傷は避けられませんので、遅かれ早かれといったところ。
私がこの価格帯のロッドを好んでいるのも「実釣充分な性能かつラフに使えるから」というのが理由の1つで、個人的にはあまり気を遣わずガシガシ使い込んでいく予定です。
ガイド合わせマークの削除
前モデルにあったガイド合わせマークがしれっと削除されています。
2ピースロッドなので微々たる影響ですが、明確にナーフされた点はここくらい。
インプレ記事を書く際は必ずイマイチな点を挙げるようにしていますが、性能面においては目立ったウィークポイントはありませんね。
ロッドの重心やフロント~リアグリップかけてのバランス、ティップの収束など細かい点で見てもハイクオリティです。
ハイエンドモデルと比較したら当然劣る部分はありますが、2万円代のロッドでは最有力候補といって間違いない。
24年製のダイワ2万円ロッドは「24オーバーゼア、24ドラッガーSX(SLSJ)、24ラテオ」と3種類使ってきましたが、満足感は1番高かったです。
ただ、シーバス用途で考えるなら24オーバーゼアにも一考の余地はあります。
シーバスへの適性を重視するなら24ラテオ、ターゲットを限定せず飛距離を重視するなら24オーバーゼアといったところでしょうか。
どちらもリリース直後の最新モデルなので、新しいロッドを探しているなら検討価値あり。
読むだけ損はない実釣インプレ記事もありますので、興味のある方は併せて参考にしてみてください。
・ダイワ24オーバーゼアのインプレはこちら(飛距離特化の汎用ルアーロッド)
24ラテオのラインナップとおすすめモデル
・90L
・86ML、93ML、96ML、100ML
・90M、93M、96M、100M、106M、110M
・96ML/M、93M/MH
・96MH、100MH、110MH
・80XHB、86MLB、93MB、96MLB、103MB
24ラテオは豊富なラインナップも強み(赤字は私のおすすめモデル)
次項では各モデルの選び方をスタイルに合わせて分かりやすく解説します。
シーバスを重視するなら96ML
シーバス用途を最優先するのであれば96MLがおすすめ。
シーバスゲームの基本は「MLかM」の2択ですが、軽量プラグを扱えるという点でMLが大きく勝ります。
ショートバイトのフッキングや、エラ洗いでのバラシ防止という観点でも有利です。
MLが活きるルアーウエイトは20グラム前後、Mが活きるルアーウエイトは30g前後。
シーバス用途での30gルアーは重い部類で、河川などでは出番がほぼありません。
私自身はML/M/MHのロッドを使い分けますが、使用頻度は10センチ前後の軽量プラグを活かせるMLが最も多いですね。
長さに関しては基本の9.6フィートがおすすめ。
以前は8.6フィートを愛用していましたが、オープンエリアであれば長めのロッドが基本的に有利です。
堤防やサーフ・大河川で釣れるシーバスの多くは回遊型のシーバスですからね。
だからといって10フィートを超えると操作感が怠くなるので注意。
また、青物相手のMLクラスはかなり心許ないので、意図的にロングロッドを選ぶ場合はMないしはMHをおすすめします。
汎用性を重視するなら96M
最初のシーバスロッドとして圧倒的におすすめなのが96M。
最も汎用性に長けており、用途・フィールドを選ばず使える番手です。
ライトショアジギングへの適性も高く、メインとなる30~40gのメタルジグを扱える点は大きい。
シーバスゲームにおいても、VJやセットアッパーを投げる典型的なオープンエリアでの釣りにマッチします。
軽量プラグやジグヘッドワームも扱えますし、アマペンなど軽めのビッグベイトも投げられるオールラウンダーですね。
青物用途でのMクラスは少し柔らかめですが、堤防やサーフなど走らせられるポイントならブリクラスもOK!
私自身、旧ラテオ96Mでワラサ~ブリクラスを途方もない数キャッチしてますからね。
良型のショゴ(カンパチ)やマグロ(リリース)なんかも獲れておりますが、ファイト時間は総じて5~10分前後です。
ただし、磯での青物やロックフィッシュなど根ズレを伴うフィールドはキツイ。
24ラテオはあくまでシーバスロッドなので、柔らかい番手はパワーには長けていません。
加えてランカークラスやヒラスズキを重視するのであればMHクラスをおすすめします。
青物/ヒラスズキ/ロックフィッシュを重視するなら100MH
磯での釣りや激流河川ではMHがおすすめ。
私がメインとしている伊豆半島の河川は遠浅で流れが速く、ヒラスズキがメインとなる事から100MHを選びました。
良型のヒラが流心に乗った際、バットパワーで強引に頭を向かせないと延々走られます。
加えて、磯場でのヒラスズキや青物・ハードロックフィッシュも視野に入れるのであれば、間違いなくMHクラス一択。
強引に寄せられるか否かでキャッチ率が大きく変わりますからね。
大河川や磯などのフィールドではロングロッドに大きなメリットがあるので、9.6フィートではなく10フィートがおすすめ。
磯やサーフなら11フィートもありですが、本命がシーバス以外に向いているのであれば最早シーバスロッドというジャンルに拘る必要性がありません。
ラテオの軽快性や操作感を活かすのであればバランス的にも100MHがベストだと私は感じます。
以上、番手選びの参考になりましたら、幸いです。
まとめ
24ラテオは初心者から上級者まで本気でおすすめできるシーバスロッド。
シーバスロッドとしては勿論、高弾性化でライトショアジギングやロックフィッシュへの適性が向上したこと何よりも大きいですね。
様々な釣りにチャレンジしていく上で申し分ない基本性能ですし、シーバスロッドならではのマイルドな扱いやすさもしっかりと両立されています。
汎用的に使えるロッドが欲しい方には特に最適で、少し奮発したいビギナーさんにもベスト。
使わない・釣れないルアーを妄信的に集めるよりも、基本的なタックルをグレードアップした方が遥かに恩恵がありますからね。
私の場合ですと、河川に限らず磯場やゴロタでの釣りにおいても重宝しています。
険しいフィールドだとラフに使えた方が快適ですし、入釣に1タックルしか携帯できない点で24ラテオの汎用性が最高に活きる。
ヒラ・青物・ロックの御三家を過不足なくこなせるオールラウンダーとして心強いです。
本当に良いロッドなので、予算の関係で渋っているビギナーさんも奮発して是非使っていただきたい。
ロッドの良さは使えば使うほど分かりましたので、今後間違いなくロングセラーになると断言できます。
本記事がロッド選びの参考になりましたら幸いです。
当サイトでは他にも様々な実釣インプレ記事を書いておりますので、幅広く見たい方はぜひ有効活用してください。