こんにちは伊豆釣り.comです。
今回はダイワ24オーバーゼアのインプレッション!
サーフ&地磯での使用感を徹底レビューしていきます。
私が購入した番手は111M。
最大の強みである飛距離を活かし、真夏のロックフィッシュ&ライトショアジギングに使いました。
カタログスペックの羅列ではない、実釣での使用感が知りたい方は参考にしていただければ幸いです。
24オーバーゼアの特徴とざっくり評価
飛距離:★★★★★
軽さ:★★★☆☆
パワー:★★★★☆
感度:★★★★☆
操作性:★★★☆☆
コスパ:★★★★★
24オーバーゼアはロングレングスが特徴のエントリーモデル。
ジャンルとしてはサーフロッドになりますが、堤防や磯などのオープンエリア全般で活躍するロッドです。
飛距離が重要なフィールド、魚種においては圧倒的なアドバンテージが得られます。
基本スペックとしてはKガイド、HVFカーボン、エアセンサーと準エントリークラスの標準装備。
実釣においては必要十分なスペックです。
24オーバーゼアの購入にあたり、私は以下の3点が正直不安でした。
・非力な自分でも振り抜けるのか?
・ジグを快適にシャクれるのか?
・長時間使ってて疲れないのか?
ロングロッドが初めての方もいると思いますのでこういった不安要素にフォーカスしながら徹底レビューしていきます。
誰でも振りぬける快適なキャスト感
飛距離を活かすにはロッドの長さが重要ですが、振り抜けることが大前提となります。
体力に自信がない私としては、ロッドのポテンシャルを活かせるか正直不安でした。
しかし、実際に使ってみた感想としては、めちゃくちゃ振り抜きやすい!
非力な私でも容易に振り抜けるのですから、成人男性であれば何ら問題なく扱えると断言できます。
加えて分かった点が1つ。
私の場合はペンデュラムキャストよりも、静止状態で投げた方が綺麗に飛びます。
イメージとしては投げ竿や磯竿に近いですね。
しっかり胴に乗せるイメージで投げた方が飛距離が得られました。
疲労感は慣れれば気にならないレベル
ロッド自体は軽くて振り抜きやすいですから、巻きの釣りで使う分には疲労感0。
ただし、ジグをシャクり続けるのは少し疲れます。
初夏のSLSから移行したこともあり、軽快性のギャップは多少感じました。
疲労感はライトショアジギングロッドと大差ないですね。
慣れれば気にならないレベルには落ち着きます。
私はほぼ毎朝3時間ほどの釣行を繰り返していますが、釣行後の疲労感や筋肉痛はありません。
軽快性も大事ですが、それ以上にロングロッドで得られる釣果のリターンを知ってしまうと戻れなくなりました。
特にオープンエリアで青物などの回遊魚を狙う釣りは、誰よりも飛ばしていれば釣り負けないですからね。
メタルジグの操作性について
まず初めに扱えるジグのウエイトについて触れておきます。
111Mの場合、カタログスペックは10〜50グラム。
実釣で最も快適なウエイトは30グラムですね。
20g〜40グラムの範疇であれば問題なし。
15グラムだと動かしすぎてしまい、50グラムでは怠さを感じます。
ジグの操作はワンピッチジャークなら、通しでやっても大丈夫。
ただし、111Mだとジャカ巻きメインで使うには肩の負担が大きくて困難です。
スピード重視のアクションをする際は、高速ただ巻きでのストップアンドゴーをおすすめします。
普通のメタルジグに拘らないのであれば、ジグミノーやブレードジグとも相性が良いです。
扱いやすいマイルドな使用感
ロッドの特性としては、癖のない中調子といったところ。
汎用ロッドらしいマイルドな使用感です。
ティップからベリーはしなやかで食込みが良く、ショートバイトも高確率で絡めとれます。
同時にバットは太めでパワーがあり、余力を残しながら戦える感じ。
シーバスロッドを強化した感じで、しなやかさとパワーを兼ね備えていますね。
根に突っ込むカンパチやロックフィッシュの引きも受け止められます。
ロングロッドとしてのコスパは最高クラス
24オーバーゼアはサーフロッドとしてはコスパ最高クラス。
実釣での基本性能も申し分なく、低予算で長く使えるロングロッドを探している人に最適です。
おすすめ用途としては青物やフラットフィッシュを筆頭に、シーバス、タチウオ、ロックフィッシュといったところ。
ラインナップもロングモデルを中心に幅広くラインナップされており、用途に合わせて選べます。
番手については後ほど解説しますが、マルチに使うなら111Mが最有力候補。
私は最大の強みである飛距離を活かしたかったので、9~10フィート代の選択肢はありませんでした。
24オーバーゼアの良い点
24オーバーゼアを使って良いと感じた点は以下の通り。
・圧倒的な飛距離による竿抜けポイントの攻略
・レングスを活かしたタメとパワーの両立
・サーフや根回りでの操作性が抜群
圧倒的な飛距離による竿抜けポイントの攻略
オープンエリアの釣りは飛距離が最重要。
皆さんもナブラに届かなくて歯痒い思いをした経験が一度はあるかと思います。
私も釣り初心者の頃、両隣がシイラを釣りまくってるのに、自分は飛距離が足りなくてボウズになったことがありました。
周りが釣れ盛っているのに、自分だけが無反応なのは凄く悔しいですよね。
24オーバーゼアは飛距離面に関しては圧倒的で、その悩みとは確実におさらばできます。
参考として、pe1号で40グラムのタングステンジグをフルキャストすると130m前後。
少し細めのラインを使う事で、気持ち良い程ぶっ飛んでいきます。
飛距離面で負けることはまずありませんから、青物に関しては絶対的優位です。
私の場合ですと、スレてない竿抜けポイントを攻められるので、激戦区でもロックフィッシュがバンバン釣れるようになりました。
近距離戦の釣りでなければ釣果は確実に伸びます。
レングスを活かしたタメとパワーの両立
96Mのシーバスロッドと比較するとこんな感じ。
ロッドに長さがあるので、タメとパワーが両立しています。
イメージとしては磯竿にかなり近いですね。
ベリーまでは曲げやすいので、小型魚にもしっかりと仕事してバラしません。
中型魚を狙う際はバットから曲げこむことで、ロッドの復元力だけでグングン寄せてくる事ができます。
タモに入りきらないサイズだったのでバラしてしまいましたが、メーターシイラを掛けた際も5分程度で足元まで寄せられました。
ロックフィッシュを狙う際はゴリマキベースのファイトとなりますが、長さを活かしたポンピングファイトもOK。
足元から30メートル地点で水面までリフトアップできるので、ブレイク周りでの攻防が有利になりました。
サーフや根回りでの操作性が抜群
24オーバーゼアのメインフィールドとなったのは、ゴロタサーフと地磯。
ゴロタの場合は足元の岩にラインを巻き込まれてしまうので、波が少し高いような日でも快適に釣りができました。
ランディング時、目の前に岩が付き出ていても避けて魚を抜いてこれます。
普通は横に歩いたりして避けようとしますが、ゴロタだと足元に注意が散ってしまい、1番バラシやすいんですよね。
ハエ根が基本となる地磯であっても同様。
険しいフィールドでも操作性グッドです。
24オーバーゼアの悪い点
24オーバーゼアを使ってイマイチと感じた点は以下の通り。
・近距離戦や激しいアクションは苦手
・グリップエンドが小さくフィット感が薄い
・バックスペースがないと強みを活かせない
近距離戦や激しいアクションは苦手
24オーバーゼアは得手不得手がハッキリしているロッドです。
ヒットポイントが近くなればなるほど、強みを活かせず不利になっていきます。
特に近距離でのボイル撃ちや、ピン撃ちには適しません。
操作に関してはメタルジグのジャカ巻き、リグのシェイキング&細かなボトムバンピングが苦手ですね。
小技を駆使して戦うよりも、広く探るような攻め方がベースとなります。
メタルジグならワンピッチ、リグならスイミング&リフトフォールがメインウェポン。
夏場なので出番は多くありませんでしたが、ミノーやペンシルなど巻きの釣りは大得意です。
グリップエンドが小さくフィット感が薄い
ロッドデザインで唯一不満だったのがグリップエンド。
リールシートからロッドエンドまでの距離が短いので、脇に挟んだ際に肉抜き部分が当たってしまうんですよね。
私が小柄というのもありますが、大抵の人は脇から突き出てしまうと思います。
もう少しEVA部分を長くして欲しかった…。
ただ、ガチのパワーファイトする際は腰やお腹にグリップエンドを当てますので、実釣で困るレベルではありません。
あくまで汎用ロッドですから、ショアジギングロッドのようなグリップエンドを期待するのは不可能です。
バックスペースがないと強みを活かせない
オープンエリアで活躍する反面、小場所には適していません。
また、バックスペースがないと振りぬくことができず、飛距離を活かすことができなくなります。
例をあげると、反対側に船が止まっているような小堤防、切り立っている崖にある地磯などでしょうか。
小河川や港の内側などは論外です。
「サーフ、磯、堤防、河口」。
24オーバーゼアがメインとなるのはこういったフィールドです。
汎用ロッドとはいえバーサタイルには使えませんので、どこで使うかという想定をしてください。
24オーバーゼアのラインナップとおすすめモデル
24オーバーゼアのラインナップ
・99ML/M
・911M/MH
・103ML/M
・106M
・109ML/M
・1010M/MH
・111M
私のおすすめは赤字の3モデル。
番手で迷われている方は、何故サーフロッドを検討しているのか今一度考えてみてください。
大半の方は「飛距離が欲しいから」ですよね。
9~10フィートならシーバス・LSJロッドにいくらでもありますし、24オーバーゼアを選んだ一貫性を考えていけば、自ずと答えは見えてきます。
唯一例外となるのはフラットフィッシュ。
私が済んでいる伊豆半島エリアは基本的にフラットゲームが成立しないので、青物&ロックを前提に選んでいます。
フラットフィッシュメインで使うのであれば、短尺モデルも含めた上で検討してください。
マルチに使える111M
オールラウンドに使うのであれば111Mが最有力候補。
最長モデルなので飛距離のポテンシャルは随一です。
ここまでインプレしてきた通り、長いから扱いにくいということは一切ありません。
24オーバーゼアは2段調子のモデルが多く、マルチに使うなら純粋なMクラスがベター。
初めてのサーフロッドとしても無難におすすめできます。
シーバス&フラットフィッシュに特化するなら109ML/M
109ML/MはティップがML、バットがMクラスの2段調子。
ティップを柔らかくすることで、食い込みを重視したモデルです。
バレやすいシーバス、噛み付きバイトのフラットやタチウオなどに適しています。
典型的な砂地の遠浅サーフで使うのであれば、メインウェポンになりますね。
大型青物&ハードロックフィッシュに特化するなら1010M/MH
大型魚、パワーファイトに特化するのであればバットパワーに長けた1010M/MHがおすすめ。
私自身、メーターシイラ&大型ロックフィッシュを掛けて、Mでは少し心許ないと感じました。
走らせられるオープンエリアならMでもキャッチには至れます。
しかし、ガチンコファイトしないと獲れないロックフィッシュ、横に走られると根ズレしてしまう磯場の青物ではMHクラスのパワーが望ましいですね。
汎用性という面では少し低くなってしまいますが、青物&ロックに絞るのであれば1010M/MHを強くおすすめします。
まとめ
今回は24オーバーゼアをインプレしました。
夏シーズン使い込んだ純粋な感想としては、「やはり釣りは飛距離が正義」ということ。
オープンエリアでは魚とルアーをコンタクトさせることが第一。
勿論、ルアー操作やタナを探るのも重要ですが、プラスアルファで周りよりも飛ばせれば大抵は釣れてしまうんです。
特に青物は飛距離が全てを解決するといっても過言ではありません。
また、私は伊豆半島に住んでいますが、こんな田舎でも釣り人が数えきれないほど多い…。
ロックフィッシュなんかは根こそぎ叩かれてしまいますので、メジャーポイントだと手前側は期待できません。
しかし、24オーバーゼアでのロングスピン釣法に切り替えてから、30~40センチの良型アカハタとエンカウントできる確率が大幅に上がりました。
大型の釣果が殆どでない湾奥ポイントですが、今年は型も数も出せています。
総括しますと、24オーバーゼアはこういったエリアにおすすめ。
・飛距離が釣果に直結するポイント
・遠浅で遠投必須のポイント
・ナブラや鳥山が遠いポイント
・人が多すぎて場荒れしているポイント
今の時代、ちょい投げで釣れるようなポイントは希少ですから、飛距離が釣果を伸ばしてくれることは間違いありません。
24オーバーゼアはマイルドで扱いやすいですから、サーフロッドが初めての方も安心して使ってみてくださいね。