こんにちは、伊豆釣り.comです。
今回はダイワインプレッサ遠投Yのインプレッション!
遠投カゴ釣りでの使用感を徹底レビューしていきます。
私が購入した番手は4-53。(4号5.3m)
沖堤防や大堤防での遠投カゴ釣りをメインに4年近く使用しました。
主な釣果としては、「サバ・イナダ・ショゴ・シイラ・ソーダ・スマガツオ・メジマグロ(要リリース)」など夏から秋にかけての中型青物がメインです。
下位モデルのリバティクラブ磯風も所持していますので、本記事では使用感の違いなども含め分かりやすく比較していきます。
スピニングタックルでの飛距離ポテンシャルを重視する方や、長く使える遠投竿を探している方は参考にしていただければ幸いです。
インプレッサ遠投Yの特徴とざっくり評価
飛距離:★★★★☆
軽さ:★★★☆☆
パワー:★★★★☆
操作性:★★★★☆
感度:★★★☆☆
コスパ:★★★★☆
インプレッサ遠投Yはダイワミドルモデルに位置する遠投磯竿。
下位モデルにはリバティクラブ磯風・リーガルなどがありますが、それらよりもハリが強いブランクスで振り抜け感&飛距離に長けたロッドとなっています。
ロッドの特徴としては典型的なバランスタイプで、エントリーモデル特有の怠さやペナペナ感が払拭。
Kガイドやガイド合わせマークといった小技はないものの、HVFカーボン&X45によってブランクスの基本性能がランクアップしたハイコスパロッドに仕上がっています。
インプレッサ遠投Yの良い点
インプレッサ遠投Yを使って良いと感じた点は以下の通り。
ハリがありつつも振り抜きやすいバランス力
エントリーモデルを圧倒する飛距離のポテンシャル
シート周りのデザインとグリップの造りが秀逸
ハリがありつつも振り抜きやすいバランス力
1番良いと感じた点はブランクスのハリ感。
遠投竿の振りぬきやすさと飛距離はトレードオフが基本です。
振りぬきやすいロッド→あまり飛ばない
飛ぶロッド→振りぬきにくい
こんな感じで、尖った性能を持つロッドには必ず相応のウィークポイントが存在します。
例えば、インプレッサ遠投のライバル機である「シマノ磯遠投AX」はパツパツで振りぬきにくいロッド。
どんなにポテンシャルのあるロッドでも扱いこなせないと意味がありません。
対してインプレッサ遠投Yはバランスタイプのロッド。
硬さを10段階で評価するとジャスト5点といった感じで、扱いやすさと飛距離を兼ね備えています。
人を選ばないマイルドな使用感こそがインプレッサの魅力だと感じました。
「何が何でも飛距離最優先!」みたいな人には不向きですが、「疲れず振り続けられて飛距離もソコソコ出るロッドが欲しい」という方には最適です。
エントリーモデルを圧倒する飛距離のポテンシャル
下位モデルのリバティクラブ磯風とインプレッサを比較した際、飛距離のポテンシャルはインプレッサが圧倒します。
遠投カゴ釣りは飛距離正義の釣りですが、タチウオの電気ウキ釣りでも飛距離の差を活かして優位に立てました。
双方ともフルカーボンに近いロッドですが、決定的に違うのはカーボンの質。
インプレッサにはダイワミドルモデルに多用されるHVFカーボンが採用されています。
要するにインプレッサの方がブランクスの基礎ステータスが高いという事です。
加えて、差のつく部分がもう1点。
リバティクラブ磯風4-53 先径1.5mm/元径24.2mm
インプレッサ遠投4-53 先径1.6mm/元径26.7mm
インプレッサの方がそもそもの径が太くバットパワーが高い。
要するに曲げこんだ際の反発力で勝ります。
実釣においても体感10メートルくらいの飛距離差を感じますね。
PEタックルにすると更に差は顕著で、インプレッサには100メートルのポテンシャルがあります。
裏を返すとスピニングタックルで飛距離100メートルを目標にされる方は、インプレッサが最低ラインです。
シート周りのデザインとグリップの造りが秀逸
個人的に気に入っているのがデザイン面。
エントリーモデルと比較して一目瞭然の高級感があります。
特にバット周りの印字デザインは秀逸ですね。
グリップ周りのデザインもかなり拘って作られており、外見は光沢感のあるブラックでスタイリッシュ。
また、一見気づかない滑り止めのグリップもついており、実用面も抜群です。
スポンジ素材ではなくゴム素材なので劣化しない点も嬉しい。
ロッドのグレードは上を見ればキリがありませんが、デザイン面についてはハイエンド含めてもインプレッサが1番カッコイイと感じます。
見た目も気にする人には申し分ありません。
インプレッサ遠投Yのイマイチな点
インプレッサ遠投Yを使ってイマイチと感じた点は以下の通り。
重量面は僅かに劣る
仕舞い込み寸法が長め
重量面は僅かに劣る
下位・上位モデルと比較した際、インプレッサは重量面において僅かに劣ります。
一欄にしてみるとこんな感じ↓
リバティクラブ磯風遠投4-53 370g
インプレッサ遠投4-53 380g
波濤遠投4-53 377g
正直なところ、3~10gの違いは実釣において全く分からないレベルなので気にしなくOK。
ちなみに上位モデルの波濤はブランクスの素材がインプレッサと同じHVFカーボン。
飛距離のポテンシャルは殆ど変わらず、ティップのハリ感やガイド性能を気にしないのであればインプレッサの方がコスパは高いです。
仕舞い込み寸法が長め
インプレッサ4-53の仕舞い込み寸法は120センチ。
これは遠投磯竿としては至って平均的な長さです。
対して下位モデルのリバティクラブ磯風は小継ぎが特徴で、4-53で103センチというコンパクト性を誇ります。
車で釣行する人は気にしなくてOKですが、電車等で釣行する人は携帯性の高いリバティクラブ磯風の方が向いているかもしれません。
しかしながら、仕舞い込み寸法が短いロッドは必然的に継数が多くなります。
継数が多いとロッドの性能が発揮されづらくなりますので、曲がり込みなどを重視する方は寧ろ仕舞い込み寸法が長いロッドを選んだ方が良いですね。
まとめ
今回はダイワインプレッサ遠投Yをインプレしました。
要約すると以下のような人におすすめのロッドです。
・エントリーモデルよりも飛距離を出したい
・扱いやすさを損なわず、飛距離と両立させたい
・ブランクスをメインにグレードアップさせたい
・少し良いロッドが欲しいけどコスパも重視
私自身インプレッサは未だに愛用しており、長期的な視点では相当ハイコスパなロッドだと感じています。
エントリーモデルは性能不足を感じて乗り換えがちですが、このグレードだと正直拘らなければずっと使えてしまうんですよね。
決して高価すぎないので、磯等でラフに使える点もグッド。
特にリバティクラブ磯風と迷っている方はインプレッサにすべきです。
ロッド選びは予算次第と言ってしまえばそれまでですが、「悩む理由が値段なら買え、買う理由が値段ならやめておけ」というのが真理。
今後長く使っていくことにもなりますから、最初に奮発して良いロッドを揃える事は賢い選択だと背中を押させてもらいます。
本記事がロッド選びの参考になりましたら幸いです。
当サイトでは他にも様々な遠投カゴ釣りの記事を書いておりますので、幅広く見たい方はぜひ有効活用してくださいね。