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【ダイワ24ドラッガーSX(SLSJ)】実釣インプレ!初夏シーズン使い込んだ評価と本音レビュー

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こんにちは、伊豆釣り.comです。

今回は「ダイワ24ドラッガーSX SLSJ」のインプレッション!

スーパーライトショアジギング、ロックフィッシュで使い込んだ感想を徹底レビューしていきます。

 

私が所持しているモデルは「94M」。

インプレにあたって初夏シーズンから毎日使い込み、小型青物を優に100匹以上は釣り上げました。

イマイチだと感じた点も忖度なくレビューしていきますので、実際の使用感を知りたい方は是非参考にしていただければ幸いです。

24ドラッガーSX(SLSJ)の特徴とざっくり評価

飛距離:★★★★☆

軽さ:★★★★☆

パワー:★★★★☆

操作性:★★★★★

感度:★★★★☆

コスパ:★★★☆☆

 

24ドラッガーSX(SXSL)はスーパーライトショアジギング専用のミドルロッド。

必然的に小型~中型青物がメインターゲットとなります。

 

曲がり込みはやや先~中調子で、30センチ前後の小型青物でも良く曲がって楽しめる感じ。

バラシやすい30~50センチ程度のシイラも、殆どバラさないでキャッチに至っています。

操作感は抜群

使ってみた第一感想としては、とにかく軽快。

メタルジグの操作感がダイレクトで、不器用な私でも体の一部のように動かせました。

 

スーパーライトショアジギングでは、シーバスロッドやエギングロッドを流用している人も多いかと思います。

私も多くの釣りにシーバスロッドを流用してきました。

 

しかし、やはり専用ロッドというからには相応の違いがありますね。

シーバスを流用した際のティップのペニャペニャ感、エギングロッドを流用した際のバッドパワーの頼りなさ。

この2点に決定的な違いがあり、なおかつSLSJ専用ロッド全体で見ても高いレベルに仕上がっています。

 

ジグの跳ね上げ具合や、緩急をつけたジャーキングも意のまま。

メタルジグの操作性や精度は最高です。

コスパは値段相応

コスパは値段相応といったところ。

値段なりに良いロッドであることは間違いありませんが、スーパーライトショアジギングロッド自体が汎用性低めなので並評価です。

 

実売価格に関して、私は実店舗で購入して37000円でした。

ただ、通販なら30000円前後で購入できるようですね。なんか損した感がショック

 

尚、ダイワのSLSロッドにはドラッガーX(SLSJ)というエントリーモデルがあります。

購入にあたってどちらにするか迷いましたが、店舗で振り比べて熟考した結果、上位のSXにしました。

 

私以外にも迷われている方がいるかと思いますが、XとSXの選び分けには記事の後半で解説します。

予算次第といってしまえばそれまでですが、結論としてはSXの方がおすすめ。

バットはスリムで強靭

元径11.9mmとシーバスロッドのMよりも細いですが、バットパワーは強靭です。

良型が掛かった際のファイト力も充分。

ロックフィッシュにも流用してみましたが、30センチまではパワーファイト可能でした。

 

実釣面で便利なのが抜き上げ力ですね。

シーバスロッドのように胴までグニャっとならず、ベリー部分を使ってサクッとぶり上げる事ができます。

ティップにハリがあり感度良好

ティップはしなやかながらもハリがあってピンピン、グリップにはエアセンサー搭載で感度面に関しては必要十分以上です。

スーパーライトショアジギングではアジやサバ、カマスといった小型回遊魚もアタックしてきますが、アタリをビンビンに感じ取れます。

 

青物狙いで感度はそこまで重要ではありませんが、ロックフィッシュを狙う際に即掛けできるので便利でした。

回遊待ちのライトロック用途としても申し分ありません。

 

総括すると初夏~秋の青物シーズンを快適に楽しめるロッド。

「小~中型青物を本気で狙いたい人」や、「ライトショアジギングが体力的にしんどい、魚に対してオーバーパワーと感じている方」におすすめです。

24ドラッガーSX(SLSJ)の良い点

ドラッガーSX(SLSG)を使って良いと感じた点は以下の通り。

・軽いジグを遠くに飛ばせる
・軽快性抜群で疲労感が全くない
・細糸でもラインブレイクせずバラシも激減

軽いジグを遠くに飛ばせる

20gをメインに、軽いジグが気持ち良い程ぶっ飛んでいきます。

センターバランスのジグでも80mは飛びますし、後方重心で90m、タングステンジグなら100mは硬いです。

 

快適に扱えるウェイトは10~30gといったところ。ジャストは20gです。

10g以下だとジグを跳ねすぎる感じがありますので、マイクロジグも使いたい人はソリッドモデルを使うべきでしょう。

 

小粒のジグを遠投できるのは大きなメリット。

スーパーライトショアジギングで狙う青物はシラスなどのマイクロベイトを偏食する事が多いですから、30~40gなど重めのジグを飛ばしたとて中々反応してくれません。

具体的にはワカシ、ショゴ、小型シイラソーダガツオなどですね。

 

実際に周りに全く反応がない中で15gのタングステンジグを遠投したところ、自分だけ入れ食い状態に。

フルキャスト先でのヒットが多く、ライトショアジギングロッドで同じジグを投げたとしても届かない距離ですね。

やはりシルエットが小さいものを沖で操作できるのはズルいなと痛感しました。

 

そして、20~30gなどのスタンダードジグも操作性抜群。

これはシーバスロッドとの大きな差別点になっており、細かく丁寧に探れるのは専用ロッドならではの強みです。

ただ投げれても操作できないと意味がないですからね。

軽快性抜群で疲労感が全くない

ドラッガーSX(SLSJ)はとにかく軽快。

ライトショアジギングだと途中に疲れてしまう人が大半で、座ってしまったりキャストを止めてしまった経験があるのではないでしょうか?

 

私も体力がないので直ぐへばってしまうのですが、ドラッガーSX(SLSJ)は毎日振っていても全く疲れません。

フルキャストに必要な力が少なく、ロッドの反発力だけでカッ飛んでいきます。

仕事前に毎日3~4時間ほど釣行していますが、寝起きでそのまま仕事行くのと何ら変わりません。

 

ライトショアジギングって少し怠いなと感じている方にはぜひ使っていただきたいですね。

ストレスフリーかつ疲労感とはおさらばです。

細糸でもラインブレイクせずバラシも激減

ドラッガーSX(SLSJ)は小口径ガイド搭載で、推奨ラインはPE0.4~1号。

青物用ロッドで0.4号を使えるというのは驚きですが、流石に不安なので私は0.6~0.8号で運用しました。

結論としてはやはり0.6号が最適ですね。

 

ドラッガーSX(SLSJ)の面白いところは細糸でパワーファイトしてもラインブレイクしないという点。

地合いの青物をひたすらパワーファイトで釣り上げましたが、かなり強引にファイトしてもラインブレイクは1度もありません。

 

同時にバラシもほぼ0。

ライトショアジギングロッドで同じことをするとバラシラッシュになるのは必然ですが、ベリーまで曲がり込んでくれるおかげでショートバイトも逃さずキャッチまで至れました。

24ドラッガーSX(SLSJ)の悪い点

ドラッガーSX(SLSG)を使ってイマイチと感じた点は以下の通り。

・ラインを太くすると飛距離がガタ落ちする
・脇に挟んだ際のフィット感が薄い
・ハードな釣りには役不足

ラインを太くすると飛距離がガタ落ちする

ドラッガーSX(SLSJ)は小口径ガイドが特徴で、細糸のポテンシャルを最大限に活かせる構造。

しかし、その代償として太糸への対応力が損なわれています。

 

実際に「0.6号、0.8号、1号」と試してみましたが、1号だと摩擦による飛距離低下をかなり感じました。

ドラッガーSX(SLSJ)では0.6号がベスト。

1号まで対応していますが、実釣での飛距離を考慮すると0.8号までに留めておくべきでしょう。

脇に挟んだ際のフィット感が薄い

個人的に「ん~?」と感じたのが、ロッドエンドの作りですね。

ガッツリ肉抜きされており、EVA部分が小さいです。

私は小柄なのでEVA部分まで脇が届かず、肉抜きされている部分が脇にあたってしましました。

 

ジグをしゃくったり青物とファイトする分には問題ないのですが、ロックフィッシュとガチファイトすると食い込んで少し痛いですね。

次項で解説しますが、ハードな用途には少し役不足です。

ハードな釣りやパワーファイトには役不足

細身でシャキッとしたロッドではありますが、どうしたってLSJロッドにはパワー面で敵いません。

ゴロタサーフでのハードロックに使ってみたのですが、リフトアップ力が足りなくて根に潜られてしまうことが多かった。

 

特に30オーバーのロックフィッシュを掛けてしまうと、ファイト面ではかなり不利です。

青物は走らせてしまえばどうにでもなりますが、ハードロックで使うには流石に無理がありましたね。

 

逆にアジなど口切れしやすい魚に対しては若干オーバーパワー。

これまでMLシーバスロッドで獲れていた良型アジが、ドラッガーSX(SLSJ)にしてから口切れが多発するようになってしまいました。

 

バットパワーはエギングロッド以上、ライトショアジギングロッド以下。

例えるならシーバスロッドMLとMの中間と言った感じです。

ハエ根の多い地磯や、大型が頻繫する外洋エリアでは役不足感が否めません。

メインフィールドは堤防、サーフなどのオープンエリアとなるでしょう。

ドラッガーX(SLSJ)とどちらを選ぶべき?

下位モデルにはドラッガーX(SLSJ)というエントリーモデルがあります。

発売時期が同じだったので迷いましたが、上位モデルのドラッガーX(SLSJ)にしてやはり良かった。

 

ブランクスはドラッガーX(SLSJ)がHVFカーボン、ドラッガーSX(SLSJ)が上位のSVFカーボンです。

ドラッガーX(SLSJ)はエントリーモデルに多用されるブレーディングXでバットパワーを強化したもの。

 

バット周りは補強できていますが、やはりティップ部分は誤魔化せませんね。

スーパーライトショアジギングはメタルジグの操作でティップ部分を酷使しますので、ここの違いが快適性に大きく響きます。

 

両者は購入時に釣具屋で振り比べて決めたのですが、操作性はドラッガーSX(SLSJ)の圧勝でした。

約10gの重量差や、エアセンサーによる感度の違いもかなり大きい。

 

予算次第といってしまえばそれまでですが、「中途半端なロッドを買うくらいなら少し良いシーバスロッドを代用した方が良いな」と考えて私はSXにしました。

 

専用モデルを検討する程のやる気があるのですから、奮発してドラッガーSX(SLSJ)にすることをおすすめします。

ドラッガーSXのラインナップと選び方

ドラッガーSX(SLSJ)のラインナップ

・84M (104g)

・94M (115g)

・93M-S (115g)

ラインナップで迷われている方に向けて、おすすめモデルや選び方について解説します。

基本的には94Mを選んでおけばOK

3ラインナップの中で選ぶなら、基本的には94Mの一択です。

 

個人的に84Mは検討する必要性すらありませんでした。

何故なら、ショアジギングでは飛距離が最重要であるから。

ナブラ撃ちで泣きたくなければ絶対的に94Mを推奨します。

 

もちろん、飛ばせれば何でもよいというワケではなく、偏食時は小さいジグを飛ばなければなりません。

尚且つ、メリハリをつけて動かす必要があります。

これを最大パフォーマンスで行えるのが94M。

 

94Mでも疲労感0ですし、振りぬく力も殆ど要らないですからね。

明確な意図がなければ94MでOKです。

マイクロジグを多用するなら93M-S

10g以下のマイクロジグを多用するのであれば、ソリッドモデルの93M-Sを推奨。

マイクロベイトパターンや、小型回遊魚への対応力が上がります。

 

デメリットは重いジグの操作感が落ちる事と、感度の低下。

ロックフィッシュも狙うのであればソリッドモデルはおすすめしません。

 

あくまで私の意見ですが、明確な意図が無ければソリッドモデルを選ぶ必要はないと感じています。

青物の場合はバイトを弾いても追い食いしてきますし、ソリッドならではの強みが活かせないんですよね。

 

サバやカマスなどの小型回遊魚を考慮するのであれば、そもそもスーパーライトショアジギングに拘る必要がない…。

ただし、青物狙いでマイクロジグがメインとなるのであれば一考の余地があります。

例:コマセについてしまった青物、シーズン初期のシラスパターン

まとめ

今回はダイワ24ドラッガーSX(SLSJ)をインプレしました。

軽快性&操作性&強靭なパワーを兼ね備えたスーパーライトショアジギングロッド!

 

小型青物でもやり取りが楽しめますし、小型ジグを操る事で釣果も格段に伸びます。

何よりも疲れないってところが良いですね。

 

私自身、今年の初夏シーズンだけで軽く100匹以上は青物を仕留めました。(ワカシ、ペンペン、ソーダガツオメイン)

シーズン初期でここまで釣果を伸ばせたのは初めてで、買って良かったなと非常に満足しています。

 

私のおすすめは圧倒的に94M!

本記事がロッド選びの参考になれば幸いです。