こんにちは、伊豆釣り.comです。
今回は遠投カゴ釣りで使うクッションゴムについて、本場カゴ師の私がおすすめを紹介!
本記事ではクッションゴムの選び方や役割など、基本な部分も分かりやすく解説していきます。
遠投カゴ釣りに挑戦するビギナーさんはもちろん、これまでなんとなく使ってきた経験者さんもレベルアップに活かしていただければ幸いです。
クッションゴムの役割
クッションゴムの役割はラインブレイクとバラしの軽減。
魚の突っ込み時に伸びることで衝撃を吸収し、ハリスへの負担を軽減します。
「遠投カゴ釣りはクッションゴムなしでも出来ますか?」という質問に関して。
実際に検証したことがありますが、結論としてはキャッチ率が大幅に下がりました。
クッションゴムがないと口切れやバラしが連発するようになり、必要以上にハリスを太くしないとラインブレイクするようになってしまいます。
クッションゴムの必要性
遠投カゴ釣りでは何故クッションゴムが必要なのか?
答えは硬い磯竿を用いるからです。
遠投カゴ釣りで3〜4号ロッドを使うのは、あくまでカゴを投げる為の理由に過ぎません。
ロッドパワーとしては多くの魚に対してオーバーパワーになりがちで、そこを補う意図があります。
例えば、0号の磯竿ならハリス1号で50センチのチヌを釣ることが出来ますが、4号の磯竿で同じことをしてもキャッチには至れません。
何故なら、ロッドが硬いと魚の引きを吸収できず、ハリスに余計な負担が掛かってラインブレイクしまうからです。
また、硬いロッドでアジやイサキなどの魚をかけると、口切れリスクが増大します。
これらの不安要素を少しでも軽減させる為に、遠投カゴ釣りではクッションゴムが必須。
天秤とハリスの間にクッションゴムを噛ませることで、ハリス絡みを軽減するメリットもあります。
クッションゴムは想像以上に大きな役割を持ちますので、必ずつけるようにしてください。
クッションゴムの長さについて
クッションゴムは長いほど伸びが良くなり、クッションとしての仕事量が増えます。
しかし、必要以上に長いと扱いづらく飛距離にも悪影響を与えてしまいますから、ほどほどにしなければなりません。
ナイロンタックルなら30~50センチがベスト
一般的なナイロンタックルの場合、クッションゴムの長さは30~50センチがベター。
クッションとしては30センチでも必要充分ですが、50センチあるとハリス絡み対策にもなります。
1メートル前後のショートハリスを扱うのであれば30センチでOK。
3メートル前後のロングハリスに挑戦するのであれば、50センチは欲しい所です。
PEタックルなら50センチ以上がマスト
PEラインを使う場合、最低でも50センチ以上の長さを推奨します。
理由は以下の2つ
・PEラインは伸度が低く、ラインブレイク&バレやすいから
・細くてコシがなく、ハリスと絡んでしまうと解けないから
クッションゴムを上手く使うことで、PEタックルならではのデメリットを抑えることができます。
PEラインを使うのであれば、クッションゴムだけは妥協しないでください。
クッションゴムの太さについて
クッションゴムの太さは、扱うハリスの最大強度に合わせるのが正解。
細すぎると破断リスクがありますし、太すぎると飛距離が低下します。
線形によってハリス◯号までと強度計算されていますので、実釣で扱う最大号数に揃えるのがセオリーですね。
遠投カゴ釣りではハリス3~6号を主に使用しますから、マックスである6号に耐える強度があれば問題ありません。
尚、クッションゴムの強度は製品によって差異があります。
一律に◯ミリと決めることはできませんので、製品ごとの表記強度を目安にしてください。
遠投カゴ釣りにおすすめのクッションゴム3選
本項ではおすすめのクッションゴムを紹介します。
これまで沢山のクッションゴムを使い比べてきましたが、主な選択肢となるのは3つ。
分かりやすく説明しますので、予算やスタイルに合わせて選び分けてください。
【バランス重視】ヤマシタゴムヨリトリ(R/RS)
強度:★★★★☆
伸び:★★★★☆
コスパ:★★★★☆
遠投カゴ釣りで最も愛用されているヤマシタのゴムヨリトリ。
2本入りのハイコスパでクッション性も良好、バランス力に長けたベーシックなクッションゴムです。
これから遠投カゴ釣りを始めるビギナーさんや、ナイロンタックルに最適。
遠投カゴ釣りで主用となる太さ、カタログスペックでの適合ハリスは以下を参考にしてください。
ゴムヨリトリの太さと適合ハリス
・1.5ミリ→2.5号
・2ミリ→5号(メイン)
・2.5ミリ→7号(メイン)
・3ミリ→10号
遠投カゴ釣りでは4号ハリスがベースとなりますので、最低2ミリは必要となります。
大型狙いで太ハリスを扱うのであれば、2.5ミリがオールラウンダーとして最適ですね。
長さのラインナップは「20センチ、30センチ、50センチ、1メートル」。
ビギナーさんであれば、2.5ミリの30センチがおすすめです。
ロングハリスやPEタックルを扱うのであれば50センチを推奨します。
【性能重視】ヤマシタ厳選ゴムヨリトリ真鯛
強度:★★★★★
伸び:★★★★★
コスパ:★★★☆☆
性能を重視するのであれば、厳選ゴムヨリトリ真鯛がおすすめ。
私自身、PEタックルではコレしか使っていません。
長さに対する伸びが抜群なので、バラしが殆どなくなりました。
前述のゴムヨリトリと比較して、以下のメリットが挙げられます。
メリット1:太さに対する強度向上
・強度を維持したまま細くできる→飛距離アップ
メリット2:長さに対する伸度向上
・バラシ&ラインブレイクの軽減→キャッチ率アップ
クッションゴムは軽視されがちですが、拘れば飛距離アップに貢献できるアイテムです。
誰よりも飛ばして釣るベテラン遠投師は、こういった細かな違いを重ねることで周りと差をつけていたりします。
厳選ゴムヨリトリ真鯛にはボールベアリングスイベルが付いており、ラインのヨレを抑えられる点もグッド。
ハリス絡み対策としても貢献してくれます。
遠投カゴ釣りで主用となる太さ、カタログスペックでの適合ハリスは以下を参考にしてください。
厳選ゴムヨリトリ真鯛の太さと適合ハリス
・1.25ミリ→4号
・1.5ミリ→6号(メイン)
・1.75ミリ→8号
・2ミリ→10号
メインとなるのは1.5ミリ。
安価なゴムヨリトリと比較して2倍の強度があり、1.5ミリで大型青物を掛けても破断したことはありません。
長さのラインナップは「50センチ&1メートル」。
50センチでも吸収力が非常に高い為、1.5ミリ50センチをおすすめします。
PEタックルで大型魚を狙う際は1メートルあると安心です。
【コスパ重視】第一精工クッションゴム
強度:★★★☆☆
伸び:★★★★☆
コスパ:★★★★★
コスパ面を重視するなら、第一精工のクッションゴムがおすすめ。
高切れロストが不安な方や、両軸タックルのお供に適しています。
「クッションゴムは高価でないので、コスパより性能を重視すべき」というのが私個人の考え。
しかし、道具にかかる費用を抑えたい人もいるでしょうから、コスパを最優先する方にとって大きな武器になります。
サイズはゴムヨリトリ基準に合わせるのがベター。
強度表記が曖昧な製品なので、安牌を取って2.5ミリの50センチを推奨します。
まとめ
今回は遠投カゴ釣りのクッションゴムについて解説しました。
特に拘りが無いのであればゴムヨリトリの2.5ミリ30センチがおすすめ。
コスパと性能のバランスが良く、どんなタックルでもオールラウンドに使えます。
ただ、せっかく本記事を読んで頂けたのであれば、クッションゴムにも拘っていただきたいですね。
クッションゴム自体は高価なものではありませんから、たった数百円の差でも得られるリターンは大きいです。
遠投カゴ釣りでは様々な魚がヒットしますから、想定外の大物がかかる事も珍しくありません。
ハリスが細めだとラインブレイクしやすくなりますが、クッションゴムを少し良くしておくだけでキャッチ率が格段に上がります。
趣味である以上、魚を釣ることが最優先。
特に記憶に残るような大物ほどバラしたくはないですよね。
周りよりも釣りたい、大事な場面で泣きを見たくないのであれば、「厳選ゴムヨリトリ真鯛」を強くおすすめします。
当サイトでは他にも様々な遠投カゴ釣りの記事をあげておりますので、上達の参考にしていただけたら幸いです。