
今回はプロックスのフローティングゲームベストPX399をインプレッション!
週3回ペースで磯・堤防・サーフ・河川とフィールドを問わず5年間着続けて、結果的に壊れるまで使いきりました。
現在はダイワのベストを使用していますが、実釣性能は勝るとも劣らず、コスパだけで語るには惜しい実力がある。
今回は実際に使い倒して見えた使用感を、今使っているベストと比較しながらまとめていきます。
PX399の特徴とざっくり評価

耐久性:★★★★☆
軽量性:★★★★★
収納性:★★★★★
拡張性:★★★☆☆
コスパ:★★★★★
PX399は価格帯的にはエントリーモデルに位置するライフジャケット。
正直なところ、この価格帯のベストは「縫製が甘い」「D管が少ない」といった最低限なものが多い。
確かに生地の質感などは値段なりの部分もあり、ぱっと見の第一印象は華奢なイメージを受けました。
ところが実際に酷使したところ、まさかの5年持った。
壊れるまでの過程にも明確なきっかけがあって、丁寧に使えば寿命はもっと長かったと思います。
低価格帯ベストの致命的な弱みである「背中のD管」もしっかりあってタモを背負ったりできますし、小物周りのD管も必要十分な数は確保されて問題ない。
細かい部分は後述しますが、収納力や着心地に関しても高級モデルと遜色ないどころか上回るレベルで、コスパを抜きにしても選ぶ価値のあるベストというのが私の結論。
特にランガン主体でテンポ良く動くなら、現在よりもPX399の方が快適に感じる場面が多かったですね。
PX399の良い点

PX399を使って良いと感じた点は以下の通り。
異常なレベルでコスパが高い
収納性が群を抜いて高い
生地が軽く蒸れない
異常なレベルでコスパが高い

1万円アンダーでありながら、実際に週3〜5回の使用で5年間使い切りました。
結果として生地の傷やちょっとしたほつれは出ていましたが、致命的なダメージは特定のきっかけ以外で来ていない。
シーバスのハイシーズンにはほぼ毎晩ウェーディングで使っていましたが、毎日ずぶ濡れと乾燥を繰り返す状態でも繊維の劣化は生じていません。
この価格帯のベストで5年もつこと自体珍しく、使用頻度を考えると1釣行あたりのコストとしては相当低い水準に収まり、壊れてしまったものの十分に元は取れたと感じています。
もちろん高級モデルのような作り込みはありませんが、価格差を考えると文句を言いにくいどころか、むしろよくここまで持ったなという印象の方が強いです。
ライフジャケットを消耗品として渋々安く買い換えるのではなく、気に入って使い続けられるコスパ感という意味でも、このカテゴリにおける存在感は本物だと思います。
収納性が群を抜いて高い

ポケット数は上位モデルを遥かに上回るレベルで多く、実際の使い勝手として小物の取り出しがストレスにならない。
胸ポケットには小物ケース、左右のメインポケットにルアーケース2つ。
左右手前のサブポケットには更に小型のルアーケースが2つ入ってしまいます。
上位モデルでも4ポケット搭載のモデルは多々ありますが、今使っているダイワベストも大き目のルアーケースを入れようものならサブポケットは圧迫されてルアーケースを入れる余裕はありません。
しかもPX399は更に外側のメッシュポケットがあり、血抜き用のナイフや薄型のワーム・ジグヘッドケースなんかも入るレベルの収納力。
背中のポケットも大型で「持ち帰り用の厚手袋・ストリンガー・ウェットティッシュ」なんかを入れても余裕で、浮力材に圧迫されて最低限しか入らないダイワベストよりも遥かに収納力はあります。
一通りの小物をベストに集約して、バッグを持たずにランガンするスタイルで使い込みましたが、「ポケットが足りない」という場面は1度も出なかった。
軽さも相まってランガンスタイルとの相性では、価格差を抜きにしても高級モデルに勝てるポジションです。

強いて弱点をあげるとすれば背中のD管の固定が甘い。
重いタモ網を吊り下げていると自重でD管が斜めになって繊維に折れ癖が付き、妙に神経質な私は何とも言えないムズムズ感を覚えずにはいられませんでしたね。
生地が軽く蒸れない

最も熱がこもりやすい首から肩にかけてがメッシュ素材になっており、軽さと通気性という形で莫大な恩恵を受けていたことを後から実感しました。
今使っているベストと比べて蒸れにくく、特に夏場のゴロタ磯や長時間のランガンでも不快感が少ない。
PX399を使っていたころは何の釣りをするにも1年中着回していましたが、今使っているダイワのベストは暑苦しくて夏場は正直過酷すぎます。
どんなに高性能なベストを持っていても、着ていなければ丸裸と一緒ですからね。
安全基準を満たした状態のまま釣りに集中できる、というのは地味に大事な話だと思っています。
夏場のハタゲームなんかでは山を下って崖沿いを徒歩1時間なんてことも結構ありますが、磯専用ベスト以外でこういったハードユースに耐えられる汎用ベストであるということもかなり貴重です。
良くも悪くもオプション周りがごちゃついていないので、谷間を飛び越えたり岩をジャンプして渡ったりしても足元の視界がクリアで使いやすい。
夏季適性の高さは高級モデルに買い替えた今だからこそ実感できた強みの1つですね。
PX399の注意点

PX399を使って注意すべきと感じた点は以下の通り。
大きなダメージが入ると一気に劣化する
型式承認品ではない
サポーターは結局使わなくなった
大きなダメージが入ると一気に劣化する

4年間ほぼ無傷だったが、2つのきっかけで一気に状態が悪化しました。
引っかかったファスナーを無理に引き下げたときにスライダー周りを起点に繊維が裂けたこと。
プライヤーを忘れ、刺さったルアーを外す為に繊維をハサミで少し切って外したことで、そこを起点に裂けが広がってしまいました。
少なくとも通常使用での経年劣化よりも、大きなきっかけによる劣化の方が圧倒的に早い。
ファスナー周りの損傷は縫い補修で1年延命できましたが、1度破けると連鎖的にほつれていくので雑な扱いには向きません。
普通に使う分にはゴロタで転倒したり磯に擦り付けたりしても破れなどはなく、ベスト自体の問題というより「使い手の物持ち具合」で差が出るタイプでしょうね。
高価格帯ベストは縫製が丁寧でほつれにくいものの、生地の厚さ自体に大した差はないので物理的ダメージにそこまで大きな差はないように感じます。
型式承認品ではない
PX399の欠点としてどうしても外せないのが、型式承認品ではないこと。
おかっぱり用途では実用上問題ないものの、遊漁船などを利用する際は使用できません。
今使っているダイワベストも型式承認品ではないので、こういったゲームベスト自体が安全基準が明確に求められる場面で使えないと割り切った方がいいです。
肝心の安全性や浮力周りに関してですが、私が使用する限りではタイドプールに浮いて体を冷やしたりしても問題はありませんでした。
浮力体の量が高価格帯より少ないので長期落水などの安全面でも差が出てくる可能性はありますが、これは同時に通気性や軽量性にも効いている部分なので、トレードオフといった感じですね。
幸いにも私自身は落水経験が1度もなくライフジャケットとしての出番は皆無でしたが、有事の際の安全性だけは許容しておく必要があると思います。
サポーターは結局使わなくなった

PX399はサポーター(腰ベルト)付きと無しの2タイプがあり、当時の私は価格差も少ないことからサポーター付きを選びました。
結果的には着脱の手間とストレスから実釣では全く使っていません。
腰が締め付けられることで身動きに違和感があり、腰ベルトによる荷重分散よりも下半身の動きやすさを取った方が快適に感じました。
この点に関しては今使っているダイワベストの方が優秀。
コンパクトにまとまっていて体へのフィット感も良いですし、一体型なのでPX399の後付けと違って普通に着るだけでサポーターとして機能してくれます。
サポーター有無での価格差を踏まえても、今の私がPX399を買うならサポーター無しを選ぶでしょうね。
まとめ

PX399は、コスパ重視の実用ベストとしてかなり完成度の高い1着。
コスパを抜きにしても収納力と軽さとランガン適性という軸で、価格差を出してもPX399を選ぶ理由がありますね。
一方で、型式承認品ではないことや、安全装備の充実度では高級モデルに及ばないこともまた事実です。
総括すると磯、堤防、サーフ、河川、ウェーディングなどで軽快に動きたい人向けのベスト。
高級モデルほどの過剰な安心感は要らないけど、実釣性能面では妥協したくない。
そういう人にとって、PX399は有力な選択肢になると思います。
本記事がライフジャケット選びの参考になれば幸いです。
当サイトでは他にも様々なインプレ記事を書いておりますので、カタログスペックでは分からない実釣インプレが見たい方は是非参考にしてくださいね。