
こんにちは、伊豆釣り.comです。
今回はスミスのチクタクリッパーをインプレッション!
シンキングとヘビーシンキングの2モデルを発売から使い込んできました。
ジャンルとしてはシンキングミノーですが、どちらかというとジョイント構造のついたサカサニョロに近いルアーですね。
ウッサと同じくオーバーヘッドリップと高比重を強みとするルアーでありながらも、役割自体は全くの別物。
ペピーノやフッテンFSのようなニョロ系とも役割が違い、ハイドラムほどのピーキー性もない。
ミノーシルエットでサカサニョロ系という、ありそうでなかったルアーです。
SとHSで使用感がかなり違うので、今回は両方を使い比べた上で徹底レビューしていきます。
チクタクリッパーの特徴とざっくり評価



ボディサイズ:50mm(ジョイント)
ウエイト:シンキング3.8g、ヘビーシンキング4.2g
フック:ヴァンフック BC-33F #8(フロント)、BC-33F #6(リア)
リング:#00(フロント)、#00×2(リア)
アクション:うねうね系アクション(S)/キレのあるヘッドシェイク(HS)
適正操作:ただ巻き、シェイキング
使いどころ:ボトム攻略、初見殺し、大型狙い
チクタクリッパーはジョイント式シンキングミノー。
メーカー分類はシンキングミノーですが、基本構造はジョイントとオーバーヘッドリップ搭載でサカサニョロ系。
形状こそ違えどフッテンFSに近しいです。
最大の特徴は自重の重さ。
Sモデルで3.8g、HSモデルで4.2gと、エリア用プラグとしてはかなり重い部類に入ります。
この重さがレンジの入れやすさと飛距離に直結していて、ボトム寄りの魚を攻める際に強みが出る設計ですね。
アクション自体はニョロ系ですが使用感は違うので、ジャンルの枠には収まりきらない独自のポジションにいます。
チクタクリッパーの良い点

チクタクリッパーを使って良いと感じた点は以下の通り。
レンジが入れやすくボトムキープしやすい
初見の魚を惹きつける力が強い
飛距離が抜群に出る
レンジが入れやすくボトムキープしやすい

チクタクリッパーの最大の強みは、ボトムレンジへのアクセスしやすさ。
シンキング3.8g、ヘビーシンキング4.2gと、プラグとしては重たい部類です。
この重さのおかげで任意のレンジまでスッと沈んでくれますし、巻き始めてからの浮き上がりも少ない。
特に大型マスを狙う際は、ボトム周りを攻めることになるので、かなり頼りになりますね。
実際にヘビーシンキングのボトムトレースで大型ニジマスを仕留めてくれました。
フッテンFSのようなサカサニョロ系はレンジキープに気を遣う場面がありますが、チクタクリッパーはその心配がほぼない。
ボトム付近をゆっくり通したい場面で、レンジが安定しているという安心感はマッディポンドだと武器になります。
この手の大型狙いジョイントプラグはハイドラムが鉄板ですが、あちらはシンキングが遅い上に巻き上がりも早いので使い分けは出来るかなと。
シンキングとヘビーシンキングの選択は、攻めたいレンジの深さというよりは、出したいアクションの質で使い分ければOK。
ゆっくりうねうね通すならシンキング、キリキリと強めの波動で手早く探るならヘビーシンキングという使い分けがしっくりきました。
市場ではシンキングモデルの方が人気ですが、唯一無二の役割として価値が出るのはヘビーシンキングモデルかなと感じます。
初見の魚を惹きつける力が強い

チクタクリッパーのジョイント構造が生み出すアクションは、既存のプラグとは明らかに違う印象を受けました。
シンキングとヘビーシンキングではアクションそのものが異なっていて、シンキングはハイドラムのようなクネクネとした泳ぎ。
ヘビーシンキングのほうはキレのある独特な首振りで、こちらは既存のプラグにはあまりないアクションです。
ジョイントかつヘビーシンキングかつオーバーヘッドリップと、ここまで属性を詰め込んだルアーは私が知る限り初めてで、スプーンやクランクに擦れた魚にも明らかに初見殺しが効きました。
ハイドラムのように初投で強く反応が出るケースが何度かあり、見慣れないアクションへの反射的なバイトが出ている印象です。
ニョロ系クランクのペピーノと近しいアクションですが、チクタクリッパーはミノーシルエットで同じような動きを出せるのがポイント。
ハイドラムも同じジョイント構造ですが、あちらはサイズが大きくシンキング速度も遅いため、使いどころが限定されがち。
チクタクリッパーはハイドラムほど魚を選ばず、一般的なポンドでも投入しやすいサイズ感に収まっているのが実用的ですね。
飛距離が抜群に出る

これはシンプルに自重の恩恵ですが、エリアプラグとしてはかなり飛びます。
チクタクリッパーのようなボディに丸い形状のルアーは風の影響を受けがちですが、強風や沖のブレイクを狙いたい場面でも飛距離不足は感じません。
沖のボトムレンジを攻めたい場面では、そもそもルアーが届かなければ話にならない。
特に沖のボトムに沈んでいる大型マスを狙うような場面では、巻かないとレンジを入れられないニョロ系クランクと違い、遠投したまま沈めてボトムタッチさせられるのが大きいですね。
他のルアーよりもボトムトレースできる距離を稼げます。
ちなみにウッサも高比重で同じような使い方が出来ますが、あちらはクランクなのでジャンル自体が別物。
使用感自体は似ているので、ウッサに慣れている方は使いやすいと思います。
チクタクリッパーの注意点

チクタクリッパーを使って気になった点は以下の通り。
振り抜き感が重くタックルを選ぶ
シンキングは早巻きで破綻しやすい
小型の数釣りにはやや不向き
振り抜き感が重くタックルを選ぶ
自重があるぶんキャスト時の振り抜き感はかなり重いです。
スプーンタックルで投げようとするとロッドへの負担が大きく、とても快適に扱えるとは言えませんでした。
ミノーイング用のタックルでも重さを感じる場面があり、最低でもLクラス以上のパワーがないと扱いにくいですね。
おすすめはミノータックルよりもフルサイズ用のクランクタックルかな。
スプーンやマイクロ系ルアーをメインに使っているような方は要注意です。
ニョロ系ルアーの多くはUL〜Lクラスのロッドでも扱えますが、チクタクリッパーは同じ感覚では投げられません。
シンキングは早巻きで破綻しやすい

シンキングモデルを使っていて気になったのが、リトリーブスピードを上げるとアクションが破綻する点。
ウネウネとしたアクションはスローで巻いたときに最も綺麗に出るのですが、少し早巻きに入ると割と簡単に動きが崩れてしまいました。
早巻きでもアクションが崩れにくいニョロ系クランクと比べると、ここは劣る部分ですね。
これはシンキングだけの問題で、ヘビーシンキングのほうは早巻きでもアクションが安定していました。
むしろある程度スピードを乗せたほうがキレのある首振りが出る印象で、巻きスピードに対する懐の広さはヘビーシンキングに軍配が上がります。
低活性時にゆっくり見せて食わせるのがシンキングの本領なので、スピードで攻めたい場面ではヘビーシンキングに切り替えるのが合理的。
沈下速度云々よりも、シンキングは巻き速度が限定されるのが注意点だと思います。
小型の数釣りにはやや不向き

ボディが少し大きいせいか、小型主体のエリアでは食いきらない感じがあります。
アベレージが大きい裾パでは問題なく使えましたが、小型のニジマスが中心のミックスポンドでは反応があるのに追いきらない、チェイスはするがバイトまでは至らないという場面がありました。
エリアトラウトでは珍しいことではないものの、チェイスから見切られにくいニョロ系に比べると継戦能力も一歩劣る印象。
正直、数釣り目的であればチクタクリッパーに拘る必要はなく、コンパクトでレンジも入れやすいウッサに任せるのが妥当かな。
チクタクリッパーの出しどころはあくまで「他のプラグが効かない状況でレンジを入れて初見殺しで食わせる」展開なので、出しどころが大事なルアーだと感じます。
ただし、ハイドラムほどピーキーに魚を選ぶわけではなく、アベレージ25センチ程度の一般的なポンドであれば問題なく使えるレベルではあります。
投げ続けて力を発揮するタイプのルアーではないので、出しどころは意識したいですね。
チクタクリッパーのおすすめカラー
チクタクリッパーはボトム付近をゆっくり通したり、見慣れないアクションで初見の魚に口を使わせるルアーなので、カラーも使いどころに合わせて選ぶのがおすすめ。
おすすめカラーは以下の通りです。
万能:ウォルナットRG、グラッシー
低活性の食わせ:マゼチャ、ショコラオーク
アピール重視:サビクロキン、サビクロギン
大型狙い:ケイコウピンク
最初の1つとして選ぶなら、ウォルナットRGかグラッシーが無難。
どちらもチクタクリッパーの強みであるボトム付近のスローな誘いと相性がよく、派手すぎず弱すぎないので、状況を選ばず投入しやすいカラーです。
低活性時にじっくり見せたいなら、マゼチャやショコラオークのような食わせ系カラー。
特にシンキングモデルでデッドスローに見せるなら、このあたりの抑えたカラーの方が使いやすいと感じます。
逆に、ヘビーシンキングでスピードを乗せてリアクション気味に使うなら、サビクロキンやサビクロギンのようなアピール系もあり。
ボトム付近で魚に気づかせたい場面や、マッディ気味のポンドではこのあたりのカラーが使いやすいですね。
大型狙いで一発を期待するならケイコウピンク。
ニョロ系では王道ですが、他のカラーで反応が薄いときの変化球として入れても面白いカラーです。
まとめ

チクタクリッパーは、ミノーシルエットでニョロ系のアクションを出せるジョイントプラグ。
向いているのは、スプーンやクランクで反応が取れない状況に別の引き出しを持ちたい人。
特にボトム付近で沈んだ魚を狙いたい場面や、既存のプラグに見慣れた魚に初見殺しを仕掛けたい場面では、他のルアーにはない仕事をしてくれます。
逆に向かないのは、数釣り重視で小型中心のエリアをメインにしている人。
タックルの制約もあるので、ULロッドしか持っていない場合は注意が必要です。
シンキングとヘビーシンキングの使い分けとしては、シンキングは低活性時にデッドスローで食わせる展開。
ヘビーシンキングはある程度スピードを乗せてリアクション気味にスイッチを入れにいく使い方がおすすめかな。
世間ではシンキングの方が人気のようですが、レンジの入れやすさや巻きスピードへの対応幅を考えるとヘビーシンキングのほうが私は面白いと感じました。
チクタクリッパーの強みはボトムレンジへの適性で、「中層以上のデッドスローに拘るならそもそも他のサカサニョロやニョロ系で良くね」というのが本音。
高比重でボトムを攻められるニョロは唯一無二なので、変化球としてはアリかなと思います。
本記事がルアー選びの参考になれば幸いです。
当サイトでは他にも様々なインプレ記事を書いておりますので、カタログスペックでは分からない実釣インプレが見たい方は是非参考にしてくださいね。