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【紀州釣り】アミ姫でも釣れるのか実釣検証してみた!

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こんにちは、伊豆釣り.comです。

さてさて、今回は紀州釣りでのアミ姫について。

 

紀州釣りに限らず、アミエビの冷凍ブロックが面倒と思われる方は意外と多いです。

そこで今回は、「アミエビの代わりに、アミ姫をブレンドしても釣れるのか?」

 

実釣で釣れることを検証していきたいと思います。

アミ姫でのダンゴカスタマイズも含めて紹介していきますので、興味のある方はぜひ参考にしてみてください。

アミ姫を用いたダンゴ作りについて

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まずは早速ダンゴ作り。

釣り場で試行錯誤していると時間ロスなので、予め最適なダンゴ材を作っていきます。

ベースはヌカ6:砂1(6000cc:1000cc)

今回の検証で使うのは自作ヌカダンゴ。

何故なら、市販のダンゴ材には既に集魚成分が含まれてしまっているから。

なるべくプレーンな状態で検証してみたいと思います。

 

しかし、市販のダンゴ材にアミ姫をブレンドするのも勿論OKです。

アミ姫を使う方は手軽さを重視するでしょうからね。

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おすすめのダンゴ材はこちらの記事で解説しておりますので、興味のある方は参考にしてみてください。

まだ水温の低い春先という事で、今回はヌカ6:砂1のベーシックな割合にしました。

砂は硅砂6号と8号を1:1でブレンドしています。

押し麦を200㏄

押し麦を200CC加えます。

どんなダンゴ材を作るにせよ、押し麦は欠かせませんね。

 

ただ、魚の活性がまだ上がっておりませんので、少なめの比率となっています。

市販のダンゴ材を使う場合、押し麦の添加は不要です。

細びきサナギを1000cc (※重要)

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細びきサナギを1000CC入れます。

エサ取りもろくにいない春先なので、あくまで集魚力優先ですね。

 

「アミエビでの集魚」と「サナギでの集魚」はベクトルが違いますので、双方は必ず入れます。

また、ダンゴが突かれない可能性が高いので、バラケを向上させる狙いがありますね。

細びきサナギにはほんの少しだけ水をかけ、ふやかしておきます。

こうすることでダンゴ材への馴染みが良くなりますので、ヌカダンゴを作る際は試してみてください。

 

アミ姫を使う場合、細挽きサナギは多めに入れる事をおすすめします。

 

理由は2つ。

・アミ姫による集魚力は冷凍アミエビに劣るから→サナギで集魚を補う

・アミ姫は粘りが強いから→サナギによるバラケで補完する

 

原則として、アミ姫の集魚力は冷凍アミエビに劣ります。

これはサビキ釣りや遠投カゴ釣りで実釣比較してみれば一目瞭然。

 

また、アミ姫は粘りがありますので、物理的に冷凍アミエビよりも多く添加する事ができません。

多く添加しようものなら、ベチャベチャで割れないダンゴになってしまいます。

そこで細びきサナギを添加することによって、アミ姫のウィークポイントを打ち消すというワケです。

紀州釣りで細びきサナギは多用しますので、常備しておくようにしましょう。

チヌパワーを100cc添加

〆にチヌパワーを100CC。

ここに関してはお好みでOKです。

私はパサダンゴが好きなので、少ない水分でダンゴをまとめる為に入れています。

チヌパワーは市販のダンゴ材を使うなら不要です。
ただ、自作のパサダンゴを使うなら必須だと思っています。
 
ここで勘違いしないで欲しいのは、チヌパワーは粘りを追加するのが主目的ということ。
アミエビとは違い、水分を足さずに粘りを足せる事が強みです。

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これでかき混ぜたらベースのダンゴ材は完成。

最後にアミ姫で水分調整を行っていきます。

アミ姫を500cc添加

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最後にアミ姫で水分調整を行っていきます。

パサパサで作りますので、海水などは一切使いません。

アミ姫に関しては通常の小袋タイプではなく、大容量のハピネスサイズを使います。

まずは200CC入れました。

 

ここでアミ姫ならではの注意点があります。

アミ姫はベチャベチャで粘り気がありますので、入れすぎると割れないダンゴ材になってしまいやすいです。

ダンゴ材との馴染みも悪いので、数回に分けて混ぜてください。

アミ姫のエキスは滑りますので、ダンゴ材の上部と少しずつ馴染ませます。

この際、ダマを作らないように注意。

 

また、アミ姫は粒が非常にしっかりしているため、よく押し潰して馴染ませてください。

200cc時点ではこんな感じ。

水分不足でまとまらず、お話にならないといったところです。

さらに追加で200CC加えました。

この段階で、まとまりは大分良くなってきましたね。

まだパサパサすぎて割れてしまうものの、ダンゴの握り方が上手ならこれでも使えないことはないでしょう。

最後にダメ押しで100CC。

この段階で計500CC添加しています。 

これでダンゴ材は完成。

手にも全く残らず、扱いやすいダンゴ材となっています。

 

本来、冷凍アミエビの水分でダンゴ材をまとめると600CC〜700CCくらいは必要になります。

 

対して、アミ姫なら500CCでまとまりました。

やはり冷凍アミエビよりも少ない量でまとまりますので、これを参考に入れすぎないよう注意してください。
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撒き餌用のダンゴを5個作っておきました。

握った感じもなかなか良いですね。

実釣検証

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ダンゴ材を作ってから海にやってきました。

さっそく実釣検証を行っていきたいと思います。
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ダンゴを改めて握ってみるとこんな感じ。
少し水分が飛び、私の中ではかなり理想のパサダンゴになりました。

30秒ほどで安定して割れてくれますし、まとまりも良くて握りやすいですね。

 

1つ注意すべきは、これ以上アミ姫を入れない事。

ダンゴの粘り値はかなり限界近くなっておりますので、これ以上粘りを加えると芯残りしたり割れなくなる可能性があります。

水分調整に関しては、乾燥してきたら海水を足してください。

激スレ堤防でチヌを狙う

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検証場所は簡単に釣れる僻地ではなく、激スレのファミリー堤防。

土曜日だったので釣り人が非常に多く、厳しい戦いが予想されます。

 

ここのクロダイはただでさえスレまくっているので、アミ姫の実釣力を試すにはうってつけでしょう。

30年通われている常連ダンゴ師曰く、日本で一番難しいと話されますからね。

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釣り場のコンディションとしては、まだ濁りがなくスケスケの状態。

マイナス要素をあげるとキリがありません。

 

・潮が走らない

・ハイプレッシャー

・至る所でコマセ撒かれまくり

・遠投カゴがダンゴウキの奥に投げられてくる

追い打ちをかけるように、誰かが高切れしたであろうPEラインとエギが絡みついてきました。

やはり土日は魔境…逆境で釣ってこそですね。

エサ取りはフグでスタート

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実釣から暫くはアタリが出ずに、エサだけ取られて行く状態。

人が多すぎて釣り座も変えられないので、場所は変えずになんとかするしかありません。

 

フグかカワハギであることは間違いないので針を0.5、ウキを小に落としました。

1メモリのアタリに鬼合わせして、まずはフグを退治。

タコを退治してチヌが寄りだす

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暫くフグ退治を敢行していると、フッとアタリが止みました。

早くもチヌが寄ったかと思いましたが、オキアミが全く取られないので底を這わせてみます。

 

ウキにアタリが出ていないのに重くなり、釣れてきたのは1.5キロ程度のタコ。

タコがいるとチヌは寄ってこれないので、早々に退治できたのは幸いでした。

遂に念願のおチヌ様降臨!

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その後ダンゴ割れが早くなり、チヌの気配が濃厚。

 

ウキに波紋が出る程度の前あたりを確認し、半分ほど抑え込むようなアタリを逃さず鬼合わせ。

釣れてきたのは堂々のノッコミチヌでした。

 

ここのノッコミチヌは最近の食い渋りが酷く、一般的な棒ウキではマトモに当たりが出ません。

ヘラウキを使う方もおられますが、今回はお気に入りのカヤウキで対策しました。

市販のダンゴウキですと、永易ウキやヤマセウキの「小」がおすすめですね。

アタリが弱い時はウキの性能差が釣果に響きますので、ダンゴ材だけでなくウキの種類や浮力選びも重要です。

サイズも46センチと申し分ない。

朝まずめが終わって仕事の時間となりましたので、惜しみつつもここで納竿とします。

まとめ

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さて、本記事の趣旨は、「アミ姫でも釣れるのかな…?」と悩んでいる方に向けて、アミ姫でも釣れると証明すること。

 

結論「アミ姫でもチヌは問題なく釣れます!」

 

最後にアミ姫を使う上での注意点をまとめておきます。

ハピネスサイズを使う(コスパの関係上) 

入れすぎない(冷凍アミエビより少なめ)

潰しながらしっかり混ぜる事

 

紀州釣りで使う場合、アミ姫はハピネスサイズをおすすめします。

1袋ですと600gしか入っておりませんので、ダンゴ材の量によっては不足するからですね。

 

例えば今回私が使った500gですと、約4時間しか持っていません。

本来の紀州釣りはじっくり腰を据えてやる釣りですので、半日以上やる方が殆どでしょう。

そうなると通常の小袋でが明らかに容量不足。

また、アミ姫の強みは常温保存がきくことですので、余った分はそのまま次回に持ち越せます。

大は小を兼ねるという点で、ハピネスサイズを推奨します。

 

当サイトでは他にも様々な紀州釣りの記事を書いておりますので、興味のある方は是非参考にしてください。

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