こんにちは伊豆釣り.comです。
今回は紀州釣りのダンゴ材について解説!
本記事の執筆にあたり、有名どころのダンゴ材を全て実費購入し、現場に通いつめて分析しました。
そんな実釣での経験を踏まえながら、客観的に評価していきたいと思います。
普段は自作ぬかダンゴを使う私ですが、これまでダンゴ材で試行錯誤してきたからこそ、一歩踏み込んだ解説もできるはず!
本記事がダンゴ材で迷っている方の助けになれば幸いです。
- マルキュー 速戦爆寄せダンゴ
- マルキュー 波止ダンゴチヌ
- 浜市 紀州釣りの友ドライタイプ
- マルキュー 紀州マッハ攻め深場
- マルキュー パワーダンゴチヌ
- マルキュー 速釣ダンゴ
- 浜市 紀州釣の友ウェットタイプ
- まとめ
マルキュー 速戦爆寄せダンゴ
にぎりやすさ:★★★★☆
集魚力:★★★★★
足止め効果:★★☆☆☆
単品性能:★★★★★
コスパ:★★☆☆☆
さっそくですが、私が辿り着いた結論。
数あるダンゴ材の中で、圧倒的に出来が良いと感じたのが「速戦爆寄せダンゴ」です。
何故ならプレーンの状態で集魚力に長けているから。
ヌカ臭さが全くなく、チヌの好きそうな甘い匂いがします。
単品で集魚力に長けたダンゴ材って実は殆どないんですよね。
だからこそ、メーカーは集魚材をあれこれとセールスしてきますし、実際カスタムしないとチヌが寄りきらないこともあります。
素直に集魚材を買う必要性はありませんが、最低でもアミエビを加えないと集魚力不足なダンゴ材が多いのも事実。
特に付けエサすら盗られないタフコン時では、集魚力が必要不可欠になってきます。
速戦爆寄せダンゴは集魚力に長けており、単品性能はトップクラスのダンゴ材。
雪のような細かい粉末状で、握りやすさや調整具合もまずまず。
無理やりケチをつけるなら、バラケ要素が少ないことくらい。
最低限のムギが入っているのみですので、足止め効果は少し心もとないです。
しかし、バラケ要素が少ない分、粘りは弱く作られています。
要するに刺し餌が芯残りしません。
そのおかげで集魚力が高いにも関わらず、ボラなどにはイタズラされにくいですね。
他のダンゴ材と比較すると、若干高めといったところでしょうか。
しかし、単体性能を考えるとこれは仕方ありませんし、ブレンドしないでも使える事を考慮すれば決して高価ではありません。
「ダンゴ性能重視の人」、「単体・最低限のブレンドで臨む人」におすすめ。
釣り人が多い堤防なんかだと、集魚力で寄せ負ける事もありますからね。
週1~2回程度の釣行頻度ならば、コスパよりもダンゴ性能を優先すべきです。
マルキュー 波止ダンゴチヌ
にぎりやすさ:★★★★★
集魚力:★★☆☆☆
足止め効果:★★☆☆☆
単品性能:★★☆☆☆
コスパ:★★★★☆
ロングセラーのベーシックなダンゴ材。
握りやすさ特化で、ビギナーさんのデビューにおすすめです。
また、クセがないのでブレンドへの対応幅が広く、カスタマイズして使うにも適しています。
アミエビやサナギを加えて集魚作用を高めたり、麦コーンを加えて足止め要素を加えるのも良いですね。
特筆すべきは比重が少し軽く、視覚的にアピールする作用が強いことでしょうか。
かなりフカフカとしており、硬く握り込めるダンゴ材です。
しかし、水分の加えすぎには気をつけてください。
締め込みすぎると割れないダンゴになりがちですので、水分量はパサパサが目安。
パッケージに書いてある海水量よりも少ない方が良いと感じました。
パサパサで握りづらいと感じるのであればアミエビを加えるのがベター。
水分で締め込むのではなく、粘りでまとまりを良くするとパサパサでも扱いやすくなります。
また、集魚力が心もとないダンゴ材なので、そこを補う意味合いでもアミエビは必須レベルです。
浜市 紀州釣りの友ドライタイプ
にぎりやすさ:★★☆☆☆
集魚力:★★★☆☆
足止め効果:★★★★★
単品性能:★★★★☆
コスパ:★★★★★
独自性に長けた浜市のダンゴ材。
ドライタイプも個性が強く、バラケ要素がふんだんに詰め込まれています。
チヌの足止め効果はトップクラス。
「麦、コーン、牡蠣殻」がこれでもかと含まれており、単品性能にも長けています。
その分まとまりが悪いものの、割れないダンゴにはなりにくいです。
カスタマイズ案としては、集魚と粘りの強化がおすすめ。
デメリットであるまとまりの悪さを補うことで扱いやすさがグッとあがります。
単体でも充分使えるレベルですが、アミエビやチヌパワーの添加が無難です。
マルキュー 紀州マッハ攻め深場
にぎりやすさ:★★★★★
集魚力:★★★☆☆
足止め効果:★★☆☆☆
単品性能:★★★☆☆
コスパ:★★★★☆
白濁りが特徴のダンゴ材。
名前の通り深場に適したダンゴ材ですが、水深5〜10メートル程度のエリアでも有用です。
白い濁りは深場で目立つためですが、夏場や雨後の茶濁りなどに最適。
他のダンゴ材よりも比重が高くなっておりますので、エサ取りの多いシチュエーションにも役立ちます。
チヌに適したコンディションを選んで釣りをするのであれば、割と出しどころの多いダンゴ材ですね。
握りやすさに関しては申し分ありません。
単品では集魚力に欠けるものの、エサ取りの多い夏〜秋の時期は単体でもOK。
比重を活かして一気にボトムまで沈み、濁りでチヌにアピールすることでエサ取りを避けることができます。
対して、冬〜春に使うなら裏パッケージの配合を参考にカスタマイズすると心強い。
「細びきさなぎ1800CC、アミエビ1000CC、チヌパワー200CC」と書いてありますが、これは些か過剰です。
私が試した感じですと、「細びきサナギ900CC、アミエビ700CC、チヌパワー200CC」の配合がコスパも良くおすすめでした。
水分が蒸発してきたらアミエビで水分調整を行い、最終的には1000CC使い切ることができます。
この配合は付けエサが取られないといったタフコンであれば、1年を通してオールマイティに使えますね。
マルキュー パワーダンゴチヌ
にぎりやすさ:★★★☆☆
集魚力:★★☆☆☆
足止め効果:★★★★☆
単品性能:★★★☆☆
コスパ:★★★☆☆
本来はカセ釣り用のダンゴ材。
紀州釣りにも流用されることが多く、人気のダンゴ材ですね。
私も昔はよく使っていました。
「ムギ、コーン、牡蠣殻」が入っており、単品性能も決して悪くない。
最低限のアミエビを加えるだけで、簡単に高性能なダンゴ材へと化けます。
また、パワーダンゴチヌ最大の特徴は比重。
筏での使用を想定されていますので、タナまで一直線に進みます。
遠投性も高く、沖だけ砂地になっているエリアでも有用ですね。
肝心の使い所はポイント次第といったところでしょうか。
私が住んでいる伊豆半島はドン深エリアが多いので、ポイントに合わせて重宝していました。
また、比重があるおかげで潮がかっ飛んでいてもダンゴが流されません。
これも激流ポイントが多い伊豆半島において、大きな強みと感じていましたね。
パワーダンゴチヌは2袋でダンボール入り。
紀州釣りの場合は1袋で半日持ちますので2回使えます。
コスパに関しては可もなく不可もなくといったところでしょうか。
また、兄弟製品に赤ダンゴチヌというものがありますが、こちらは完全にカセ釣り用なので、紀州釣りにはおすすめしません。
パワーダンゴチヌは黄色いダンボールなので目印にしてください。
マルキュー 速釣ダンゴ
にぎりやすさ:★★★★★(★)
集魚力:★★☆☆☆
足止め効果:★★☆☆☆
単品性能:★★☆☆☆☆
コスパ:★★★☆☆
そのまま使えるウェットタイプのベーシックなダンゴ材。
紀州釣りデビューに最も適しています。
とにかく握りやすさに長けており、ビギナーさんがダンゴの水分量を把握するにも申し分ない。
バッカンも不要なので、装備が整っていなくても紀州釣りに望むことができるようになっています。
紀州釣りデビューの敷居を大きく下げてくれる重要なダンゴ材。
初めての方はまずこちらを使って、基本的なダンゴの握り方や所作を覚えるのがおすすめです。
性能としては最低限になりますが、 実際に使ってチヌやグレも問題なく釣れています。
大事なのはしっかりとダンゴを海底まで届けてエサ取りから守ること。
この基本がしっかり出来ていれば、どんなダンゴ材でもチヌは釣れますので安心してください。
ウェットタイプは最初から水分が含まれている分、コスパとしては1ランク落ちます。
ただ、それを加味しても決して割高というレベルではありません。
ビギナーさんは水分調整をミスってダンゴ材をダメにしてしまう事もありますので、まずは足掛かりとして使ってみてください。
また、速釣ダンゴは以下の記事で詳しくインプレしていますので、参考になるかと思います。
浜市 紀州釣の友ウェットタイプ
にぎりやすさ:★★☆☆☆
集魚力:★★★★☆
足止め効果:★★★★★
単品性能:★★★★★
コスパ:★★★★☆
紀州釣の友のウェットタイプ。
単体性能は、これまで紹介したドライタイプと比較しても頭1つ抜けており、非常に良くできたダンゴ材です。
基本的な部分はドライタイプと同じで、バラケ要素が多く足止め効果が抜群。
しかも、ウェットタイプはオキアミ・アミエビのエキスが含まれているおかげで、集魚力も高いんですよね。
まとめ
今回は紀州釣りのダンゴ材について紹介しました。
中でも私のおすすめは「速戦爆寄せダンゴ」、「紀州釣の友ウェットタイプ」の2種類ですね。
ダンゴ材は適材適所なので、本記事を参考に自分に合ったダンゴ材を見つけてもらえれば嬉しく思います。
当サイトでは他にも様々な紀州釣りの記事を書いておりますので、興味ある方は是非見ていただければ幸いです。