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【紀州釣の友】徹底インプレッション!ウェットタイプの最高傑作なのか【紀州釣り】

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こんにちは伊豆釣り.comです!

今回は浜市から出ている、「紀州釣の友」のインプレッション。

 

紀州釣の友」はそのまま使えるウェットタイプのダンゴ材ですね。

ウェットタイプのメジャー製品である「マルキュー 速釣ダンゴ」との、比較もかねて使っていきたいと思います。

・速釣ダンゴのインプレ記事はこちら

パッケージと原材料の分析

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まずはパッケージの方を見てみましょう。

紀州釣の友は一般的な包装なので、「速釣ダンゴ」のパッケージみたいに自立はできません。

つまり、水汲みバケツやバッカンが別途必要です。

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裏面に関してはこんな感じ。

原材料や成分表示もなく、至ってシンプル。

 

ブラックボックスとなると些か心配ですが、中身を分析してみます。

中身を徹底チェック!

釣り場に持っていく直前に、中身を空けてみました。

臭いは少し甘ったるさがあるものの、自作のヌカダンゴに近しいです。

 

アミエビとサナギの匂いも確認でき、これには驚かされましたね。

後からメーカーページをみて分かったことですが、オキアミ粉末と塩エビエキスが含まれているようです。

 

多くのダンゴ材ではアミエビが含まれておらず単品での集魚力がネックですが、ウェットタイプならではの強みがフルに活かされています

基本を抑えたバラケ重視のダンゴ材

中身で確認できたのは「コーン・押し麦・牡蠣殻」

 

どれも基本の材料ではありますが、バラケという点で重要なアイテム。

速釣ダンゴでは材料が粉砕されていましたが、そのままの形で入ってることに大きな意味があるんですよね。

 

比重やまとまりを見て、細部まで綿密に作りこまれたダンゴ材だと感じました。

何と言いますか、このダンゴ材を開発した方のスタイルというのが垣間見えた気がします。

無機質なダンゴ材ではなく、作り手の魂が宿っている…。

少し粘っこいがベチャベチャではない


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ダンゴの特性としては、市販にしては粘りが強め。

少し手がペタペタしますが、決してベチャベチャではありません。

 

市販のダンゴ材はまとまりが悪く、バラケを抑えたり水分を多くすることで誤魔化すパターンが非常に多いです。

 

一方で紀州釣の友は、ちゃんと粘りによってまとまりを持たせたダンゴ材ですね。

つまり、紀州釣り師が自作するヌカダンゴに近しい性質を持ちます。

ダンゴは硬く締めやすい

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ダンゴの握りやすさに関してはまずまずかな。

バラケやすいのでしっかりまとめる必要こそありますが、硬く締まったダンゴにはしやすい印象です。

 

これに関しては、初心者こそ賛否分かれるかも。

ダンゴ材が上手く握れない方からすると、速釣ダンゴのような水分多めでバラケないダンゴの方が使いやすく感じるからです。

 

しかし、こういったダンゴを握れるようになればクロダイとの距離が一気に縮まります。

実釣においては、パサ系でバラけるダンゴの方が基本的に有利だからですね。

 

紀州釣りをやりこんでいくと「単純な握りやすさを優先してしまうと釣果を犠牲にする可能性が高い」ということが分かってくると思います。

 

ちなみに多くの市販ダンゴ材では、握りすぎると割れないカチカチダンゴになるリスクが大きいです。

しかし、紀州釣の友では大粒コーンや麦などのバラケ要素が含まれているので、硬くしても全く割れないダンゴにはなりませんでした。

 

単純な握りやすさという面では速釣ダンゴが優秀ですが、実釣性能においては紀州釣の友が有利といって間違いありません。

実釣での使用感

さっそく「紀州釣の友」を使って実釣してきましたので、使用感等をまとめていきたいと思います。

ダンゴ性能が高いので良く釣れる

結論としては釣果のとおり。

状況に適したダンゴが作れるので、やはり釣れますね。

 

朝から始めて、1袋でお昼近くまで遊んだ結果です。

メジナ含めて複数枚キャッチすることが出来ました。

他に餌取りゲストとして、サザナミフグ・ヒブダイ・小サバなど。

 

集魚・バラケに長けており自作のヌカダンゴと遜色のない使用感でした。

市販のダンゴ材では不足している要素が補われており、単体での実釣性能に関しては随一だと感じます。

 

細かな使用感は次項から!

しっかりと圧を加えて握るとグッド

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ダンゴにするとこんな感じ。

バラケ要素が多いのでまとまりにくく、「速釣ダンゴ」と比べると若干握りにくいです。

 

特に大粒コーンや牡蠣殻が外側に偏っていると、その部分から亀裂が生じて割れてしまう事も。

ただ、これらが存在する事でバラケやすくなりますので、なくてはならない存在でもあります。

 

決して握れないダンゴではありませんし、将来的にもっとパサダンゴを多用する必要性も訪れます。

初心者の方は「速釣ダンゴ」の方が使いやすいと感じてしまうかもしれませんが、釣果を出したいのならば「紀州釣の友」から握れるようにチャレンジしてほしいと個人的に思いますね。

水中でのバラケが非常に良い

エサ取りが多い状況下に置いて、「紀州釣の友」は強いです。

何故なら、エサ取りにやられないように硬く握り込んでも、ちゃんと時間差で割れてくれるから。

 

市販のダンゴ材ではバラケ要素が少ないので、少し握り方を間違えただけでピーキーなダンゴになってしまうことが多いのですよね。

具体的には「すぐ割れる弱弱ダンゴorいつまでも割れないカチカチダンゴ」の2択。

 

紀州釣の友」はそういったこともなく、硬さの調整が快適でした。

特に硬く握っても必ず割れてくれるという点が高評価。

 

紀州釣りはエサ取りを回避する事が第一なので、そういった状況下で真価を発揮できるダンゴ材は、本来の用途として申し分ありません。

ダマが気になる…

紀州釣の友」で明確に悪いと感じた点の1つ。

それはダマが多い事です。

 

開封時はカタマリになった部分がありますので、事前に砕かないといけません。

また、写真のように大きな異物が混じっており、ダンゴを握る際に「何なんだ!?」とビックリしました。

こういった作りの荒さが改良されると更に良くなると思います。

 

他に強いて言うなら、コーンはそのままではなく砕かれた方が個人的に好みですね。

このデカコーンが混じるとダンゴを握る際にパックリ割れてしまいやすいです。

総合的にも良く作られたダンゴ材

目立った悪い点もなく、想像以上に優秀なダンゴ材でした。

 

ただ、モノが良いからこそ、自立するパッケージへの改良や表記の徹底によって、もっと市場シェアを増やしていけると思うんですよね…。

 

なんか勿体ないなと言いますか、この商品が埋もれている点に業界の厳しさを感じました。

ほんと宣伝って大事ですよね…。

 

ビギナーさんには最高のダンゴ材だと思いましたので、当サイトとしては今後推していきたいと思います。

こういった良製品はもっと認知されるべき!

まとめ

紀州釣の友」は実釣性能に長けたダンゴ材。

ビギナーさんには勿論、紀州釣り師の私としても満足の使用感でした。

 

ダンゴの扱いやすさもグッドですが、アミエビを加えなくても集魚力が強い!

ドライタイプのように集魚剤やアミエビやら添加しなくても、プレーンの状態で充分に使えます。

 

ウェットタイプなので常に最高のパフォーマンスで使える点もグッド。

ダンゴ材を上手く作れないビギナーさんには最適ですね。

 

紀州釣りをガッツリやり込んでいる方も、予備として車に積んでおくと心強いと思います。

紀州釣の友」VS「速釣ダンゴ」

www.izutsuri.com

最後にウェットタイプを代表する2つのダンゴ材を比較します。

あくまで主観にはなりますが、参考にしていただければと思います。

 

ダンゴ性能→紀州釣の友

コスパ紀州釣の友

握りやすさ→速釣ダンゴ

お手軽さ→速釣ダンゴ

個人的おすすめ→紀州釣の友

 

製品の完成度としては「速釣ダンゴ」の方が優れています。

ビギナーさんでも握りやすいですし、バッカンとして使えたり細かな配慮も充分。

 

しかし、私としては「紀州釣の友」をおすすめします。

何故なら、実釣性能において圧倒しているから。

"扱いやすさ"と"釣果の出しやすさ"を天秤にかけた時に、釣果の方が重要だと私は思います。

 

「だって釣れないと意味ないでしょ?」

より釣果を出しやすい「紀州釣の友」を使った方が結果的に満足感が得られると思います。

 

しかし、両製品どちらでも実際にクロダイは釣れていますので、全くの初心者なら握りやすい「速釣ダンゴ」も決して悪い選択肢ではありません。

 

それに、私は既に紀州釣りをやり込んでしまっている身なので、人によっては感じ方が違う部分もあると思います。

経験を積むことでダンゴ材の好みなども出てきますので、実際に色々使って自分に最適なダンゴ材を探してもらいたいですね。

 

最後に間違いのない結論として、初めての紀州釣りならウェットタイプは失敗しないとお伝えしておきます。

 

私はドライのダンゴ材で最初の1匹に苦戦した身なので、「初の釣果はウェットタイプで狙えば早かった」と後悔しています。

ハマり症なのでボウズ続きでもめげませんでしたが、普通の人なら紀州釣りで5回も坊主となれば心折れる事でしょう。

 

まずは釣れるという成功体験をしてから、ドライタイプ→自作ヌカダンゴと徐々にステップしていくと良いですよ!