伊豆釣り.comです。
今回は「ダイワ リバティクラブ磯風4-53遠投」のインプレッションをしていきます。
4号モデルの主用途となる「遠投カゴ釣り」での使用感に焦点を当てて、総合的な使用感をインプレしていきたいと思います。
- リバティクラブ4-53遠投は遠投カゴのド定番!
- 大物狙いの泳がせ釣りやぶっこみ釣りに流用可能
- リバティクラブ磯風4-53遠投の良い点
- リバティクラブ磯風4-53遠投の悪い点
- リバティクラブ4-53遠投におすすめのリール
- まとめ
リバティクラブ4-53遠投は遠投カゴのド定番!
リバティクラブ磯風の4号は、遠投カゴ釣りで1番使用率の高いロッドといって間違いありません。
私は遠投カゴ釣り本場の伊豆半島に住んでいますが、カゴ師が賑わう堤防に行くと必ず数人はリバティクラブ磯風を使っていますね。
中でも、リバティクラブ磯風4号5.3メートルとクロスキャスト4000番を組み合わるのが鉄板。
実際、最もコスパ良く飛距離を伸ばせるタックルなので、非常に合理的だと思います。
かくいう私も5年ほど前から、リバティクラブ磯風4-53をメインに遠投カゴ釣りを楽しんでいました。
飛距離のポテンシャルは60m~70m
リバティクラブ磯風4-53の飛距離は、一般的なナイロンタックルでMAX70メートル程度、慣れない人であっても50メートルは飛ばせるポテンシャルがあります。
さらにリバティクラブ磯風はハードガイド使用で、PEラインにも対応。
PEタックルならフルキャストでMAX90メートル程度のポテンシャルがあります。
100メートルにはギリギリ及ばないレベルではありますが、実釣においては充分すぎるほどの飛距離です。
ロッドによってはPEラインがガイドを傷めてしまう事がありますが、リバティクラブ磯風においては私が2年以上使っていますので問題ありません。
↓PEタックルに興味のある方は下記の記事を参考にしてください。(中級者以上向け)
大物狙いの泳がせ釣りやぶっこみ釣りに流用可能
遠投カゴ釣りでの使用感を語る前に、流用できる用途について解説しておきます。
私が4-53を遠投カゴ釣り以外に流用した釣法は、「泳がせ釣り、投げ•ぶっ込み釣り」ですね。
リバティクラブ磯風4号は3号とは比較にならないパワーがあります。
その為、青物やシーバス狙いの泳がせ釣りや、投げ•ぶっこみ釣りにおいても最適なモデルです。
他には遠投カゴ釣りの仕掛けを流用したタチウオの電気ウキ釣りなんかにも使っていましたね。
”4-53”は遠投性を活かす釣り全般には最強のモデルです。
リバティクラブ磯風4-53遠投の良い点
ここからは遠投カゴ釣りでの使用感を主に、”4-53”の良さを語っていきます。
良いと感じた具体的な点は以下の通り。
上位モデルよりも振り抜きやすい
全モデル随一の遠投性能
大物とのパワーファイトに負けない圧倒的パワー
リバティクラブ磯風シリーズ全般にも言えますが、使用感や調子に関しては癖のないロッドという印象です。
つまり、癖がなくて誰でも扱いやすいロッドというのが良さの原点になります。
その理由も捕捉していくような形で、分かりやすく説明していきたいと思います。
上位モデルよりも振り抜きやすい
まずは振りぬきやすさに関して。
リバティクラブ磯風は他社エントリーモデルのロッドと違い、完全なカーボンロッドなので安い竿特有のだるさがありません。
加えてブレーディングXを搭載している恩恵で、値段に対してはかなりシャキッとしたロッドですね。
エントリーモデルの多くはグラス繊維が多かれ少なかれ含まれています。
その為、投げる際に「グニャ…ビヨヨ~ン」というグラス特有のダルさとブレがあるんですよね。
一方、リバティクラブ磯風4-53は「グッ.…ピシィ!」みたいな感じで気持ちよく振りぬくことが出来ます。
バットのハリ自体はブレーディングXで補強されているものの、少し柔らかめ。
その為、非力な私でもしっかり胴まで曲げやすく、フルキャストは容易い。
なおかつブレも抑えられていますので、振りぬきの心地やすさというものは素晴らしいです。
対して高価なロッドはハリが強くパツパツなので、しっかりと振りぬくにはキャスト技術が必要です。
もちろん比較して飛距離こそ劣りますが、この振りぬきやすさに関してはリバティクラブ磯風が圧倒的に優秀。
誰でも安定してフルキャストできるのがリバティクラブ磯風4号5.3m特有の良さなのだと私は考えています。
全モデル随一の遠投性能
遠投カゴ釣りをするなら”4-53”は一番良い選択肢です。
何故なら、”4-53”は飛距離のポテンシャルが一番高いから。
(※5号は遠投カゴ釣りに適さないので除外)
遠投カゴ釣りは、飛距離が釣果に結び付く釣りです。
特に青物や真鯛などのメインターゲットは、遠投できないとお話になりません。
そこで4.5mを選ぶというのは私的にナンセンス。
4号を選んだのに取り回しを重視するというのは、メリットを半分捨てているといっても過言ではありません。
以上の理由から私は4号5.3mをおすすめしていますし、実際4-53が遠投カゴ釣りのセオリーとなっています。
ちなみに号数によってガイド径に差があります。(左が4号、右が3号)
4号の方がガイド径が大きく、ラインとの摩擦抵抗をなくすことで飛距離アップに寄与しています。
大物とのパワーファイトに負けない圧倒的パワー
”4-53”はパワーに長けたモデル。
3号と比較してみるとバットが一回り太くなっており、バットパワーの差は一目瞭然です。
一方でティップは細く繊細に作られていますので、小さめの魚であってもある程度曲がり込んでばらしを抑えることが出来ます。
硬い竿でも柔らかさを兼ね備えているのは、磯竿ならではの特徴ですね。
実際に本モデルでメートル越えのドチサメを釣り上げています。
これだけでもリバティクラブ磯風4号のパワーを証明するには十分でしょう。
他にも座布団エイ・ドラゴン太刀魚・シイラ・ワラサなどの大型魚を釣り上げていますが、これらではパワー不足を感じたことはありません。
大物狙いでなくても4号が良いの?
未経験でこの疑問が出る人はセンスのある人か、釣り経験者ですね。
あくまで個人のスタイルにもよりますが、遠投カゴ釣りでは基本的には4号を扱います。
何故なら、遠投カゴ釣りでは「大は小を兼ねる」から。
遠投カゴ釣りは釣れる魚種の幅が広いので、柔らかさと同時にパワーも重要です。
ある日はアジやイサキ、時にはワラサや真鯛が釣れることもあるでしょう。
夏場なら、不意のメートルシイラや、カンパチ等々…。
小型魚だけを狙うなら3号の方が良いのですが、この何が釣れるか分からないワクワクが遠投カゴ釣りの醍醐味でもあるんですよね。
だからこそ、大は小を兼ねるという考えで4号を使っておくのが無難だと思います。
また、遠投カゴ釣りは仕掛けが重いので、魚がかかると実際のサイズよりも抵抗が大きくなります。
深い水深を探っている時は尚更。
そんな時にゴリゴリ寄せられる点でも、4号の方が圧倒的に有利です。
リバティクラブ磯風4-53遠投の悪い点
リバティクラブ磯風4-53遠投の悪い点は以下の通り。
ライントラブルに要注意
上位モデルよりも飛距離で劣る
4号ならではの重量感
エントリーモデル故のウィークポイントが主。
特に上位ロッドとの性能差については触れておくべきですね。
あとあと後悔しないようにチェックしていただければと思います。
ライントラブルに要注意
リバティクラブ磯風”4-53”は長尺故のティップ絡みが弱点です。
ラインがヨレていたりすると、こんな感じの穂先でのライントラブルは避けられません。
しかも、5.3mは長尺なのでティップへの干渉が難しいんですよね。
竿をべた置きするか、ギリギリまで傾けないと届きません。
上位モデルのロッドはティップ絡みを抑える特殊なガイドが使われていたりしますが、リバティクラブ磯風はただのハードガイド。
トラブルを未然に防ぐような効果はありません。
つまり、ティップ絡みを防ぐには基本的な扱いを身につける必要があります。
裏を返せば基本的な扱いを学ぶには丁度良いということでもあります。
また、以下を守っていただければ不必要なティップ絡みを抑えられますので厳守してください。
・ヨレにくいメーカー製のラインを使う(安物×)
・ラインを定期的に巻き替える
私のおすすめナイロンはサンラインの遠投カゴ
パッケージ変更される前からずっと愛用しています。
非常にしなやかで馴染みの良いラインなので、トラブルが殆ど怒らない良ラインの1つ。
ヨレにくいので巻き換え頻度も抑えられて経済的です。
しかも、ミスキャストした際に高切れしにくいので、初心者さんには圧倒的におすすめですね。
上位モデルよりも飛距離で僅かに劣る
こればっかりはどうしようもありません。
上位モデルよりもハリがないので、飛距離のポテンシャルは些か劣ります。
1つ上位のインプレッサと実釣比較して、ナイロンで5m、PEで10mといったところでしょうか。
この程度の差で釣果が大きく変わることがありません。
しかし、1匹を争うような渋い局面では、この僅かな差が響く可能性も0ではないですね。
一方で、上位モデルにいくらポテンシャルがあろうと、その竿を振り切れないと宝の持ち腐れです。
振りぬけるかどうかは当人の筋力や技術次第。
リバティクラブ磯風4号は練習すれば誰でも振りぬける硬さですが、上位モデルではその限りではないということです。
4号ならではの重量感
初めに断っておきますが、リバティクラブ磯風は軽量モデルのロッドです。
実際に測って上位モデルと比較してみましたが、確かにリバティクラブの方が軽かったです。(写真は左が”リバティ4-53”、右がインプレッサ4-53”)
上位モデルよりも軽く仕上げられていますので、その点は優秀だと言えます。
ただし、それを加味しても”4-53”はヘビーです。
カタログスペックでも370g。
これに投げリールを装備すると1キロを超えてしまいます。
ずっと手持ちするには無理がありますので、竿立ては必須だと考えてください。。
リバティクラブ4-53遠投におすすめのリール
遠投カゴ釣り用途であれば、基本的には投げリールをおすすめします。
拘りが無ければ鉄板のクロスキャスト4000QDを選んでおけば間違いはありません。
ロッドと同グレードで一番飛距離を出せる組み合わせになります。
どうしても軽量性が欲しいなら、軽さと遠投性を両取りしたショートストローク投げリールがおすすめです。
最近のイチオシは「プロカーゴSS4500」
遠投カゴ釣り専用のショートストロークモデルです。
少し費用は嵩みますが、基本性能も高く、軽さと遠投性を両取りできる最高のリールです。
プロカーゴSSは以下の記事でインプレしてますので、興味のある方は参考にしてください↓
まとめ
リバティクラブ磯風4-53は遠投カゴ釣りに本気デビューするには最高のモデル。
「真剣に遠投カゴ釣りをやってみたい!」という方は、リバティクラブ磯風4-53と共に楽しんでいただければ嬉しく思います。
しかし、中には「リバティクラブ磯風をもっと知りたい」、「遠投カゴ釣り以外でも使いたい…」という方もいるかもしれません。
エントリーモデルとはいえ安価ではないので、迷いがあるなら慎重に検討すべきだと私も思います。
そんな方は、以下のインプレ記事で遠投モデルの基本をガッツリ解説してますので、併せて参考にしていただければ幸いです。
本記事と照らし合わせる事で、3号と4号で迷っている方も参考になると思います。
ロッド選びには以下の記事が役に立つと思いますので、興味があればどうぞ。
その他リールや基本タックル等↓