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【エメラルダスRX】実釣インプレ!秋シーズン使い込んだ感想と評価

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2023年7月にダイワから発売された新リール「エメラルダスRX」。

エギングシーズンが来たにもかかわらず、何故か誰も話題にしないリールになってしまっていますので、今秋シーズン使い込んでみたインプレを書いていこうと思います。

 

私がエメラルダスRXを使い込んだ結論を最初に述べておくと、これは間違いなく「隠れた名機」です。

端的に言ってしまえば、めちゃくちゃオススメ。

 

客観的な視点や他リールとの比較も交えながらインプレしていきますので、検討をしている方は是非参考にしていただけたらと思います。

 

リールの特性などにも触れていきますが、あくまで主観的な使用感や感想がメインです。

ぺラサイトやYouTubeによくあるカタログスペックの説明は基本的に省略しますので、基本データはメーカーページを参照してください。

DAIWA : エメラルダス RX - Web site

 

それでは早速、インプレの方を書いていきたいと思います。

結構長くなりましたので、じっくり読んで検討してくださいね。

エメラルダスRXの所持番手(FC LT2500S-H-DH)

インプレの前に軽く前置きです。

私が持っているエメラルダスRXのモデルは「FC LT2500S-H-DH」です。

存在する4モデルの中では、軽量かつダブルハンドルのモデルに当たります。

 

私がエメラルダスRXを購入したのは9月なので、秋シーズン用に購入したことは説明不要かと思います。

 

4モデルの中でFC(軽量)モデルにした理由は以下の通り。

イカでは負荷があまりかからないから

タックルの軽さを重要視した

 

そして、ダブルハンドルにした理由は以下の通り

今までシングルハンドルだったのでダブルも使ってみたくなったから

ギア比が唯一のH(ハイギア)で汎用性があるから

 

各モデルに関しては、最後に用途別で解説しますので一旦スルーします。

私のエメラルダスRXでの釣果

使用期間はまだ9~10月の2か月だけですが、ハイシーズンという事もあり毎日釣り場に通っていましたので、数はそれなりに釣ったと思います。

サイズに関しても、写真の良型を筆頭に、新子サイズまで一通り。

魚種はイカとタコのみですが、そこはエギングなのでご愛敬ですね。

 

とりあえず実績としてはこんな感じで、ファーストインプレッションをするには問題ない釣果が出せたかなと思います。

前置きはこれくらいにして、インプレをしていきましょう!

エメラルダスRXの良い点

エメラルダスRXを使ってみて良いと感じた部分をまとめるとこんな感じ。

使用者が少ないので独自性がある

デザインとカラーリングが秀逸

ベールの操作性が非常に良い

新ドラグの性能がエギングと相性◎

ドラグ音がデフォルトで大きい

 

細かい点は以下で詳しく解説していきたいと思います。

使用者が少ないので独自性がある

インプレ記事や動画の少なさから分かる通り、このリールは全然所持者が居ません。

念のため断っておくと、リールの性能が悪いから売れていないとかではありませんよ。

 

売れ行きが芳しくない理由としては、エギングシーズンではない7月発売であった事と、9月に発売された23レガリスLTに人気が集中したからだと私は考えています。

ああいったエントリーモデルは使用者が多いですし、インフルエンサー的な視点で見ると紹介しがいがあるってものなのでしょうね…。

 

だがしかし!エメラルダスRXは23レガリスの上位互換なんです。

私はここが非常に優位点だと思っています。

 

何故なら、23レガリスより上位の他リールを買ってたしても、ダイワの最新テクノロジーは登載されていませんので、完全な上位互換にはなれません。

つまり、23レガリスの完全な上位互換になれるリールは、現状エメラルダスRXを除きほとんどないんですよね。

 

これは大きくないですか?

予算が許すのであれば、エメラルダスRXを選んでも後悔はしないと思います。

特に23レガリスの不評点として挙げられるベールの作りは、エメラルダスRXでは払拭されています。

 

話を戻しますと、エメラルダスRXは使用者が少ないからこそ独自性が産まれます。

釣り場でも私以外にまだ使用者を見たことないですからね。

 

「周りと同じものではつまらない」、「タックルに個性が欲しい」という考えの方には非常にオススメできるリールですね!

デザインとカラーリングが秀逸

デザイン面についてはブラックとエメラルドグリーンを基調としたエメラルダスブランドカラー。

カラーリングはそこまで主張するようなものではありませんので、シルバーやゴールドメインのロッドと組み合わせてもそこまで違和感は感じませんでした。

ローターがマジョーラカラーでめちゃくちゃカッコいいぞ!!!

ローターがマジョーラカラーになっており、尋常でなくカッコいいです。

マジョーラは見る角度によって色が変わる特殊な塗装で、エメラルダスではラメの入ったエメラルドグリーン~パープルといったカラーリングになっています。

リールに馴染んでいて、素晴らしいワンアクセントだと思います。

 

私のリール選びはどちらかというと性能より見た目重視なので、性能云々の前に見た目で即決でした。

エメラルダスRXのベースは21カルディアLT

エメラルダスRXのベースは間違いなく21カルディアLTですね。

ZAIONV製のモノコックボディや大口径ギアなどの見た目に加え、巻き感などもかなりカルディアチックな名残を感じます。

私、21カルディアLTの大口径ギアの見た目が好きなんですよね。

カニックぽくてカッコ良くないですか?

21カルディアLTはこの部分とスプールが好みだったので、なんやかんや3台持ってます^^;

 

それがエギング専用モデルにも搭載は嬉しすぎる。。。

あくまで個人の好みになりますが、見た目に関してはもう最高ですね。

ベールの操作性が非常に良い

ダイワのリールは今までベールを返しても無音だったのですが、最新モデルはシマノのように「カチッと」なるようになりました。

 

私はダイワのリールを好んで使っていますが、今までここが唯一気に入らない点だったのでカチカチ感が出たのは嬉しいですね。

 

ベールの作りに関しても、今までの極太ベールから一回り小さくなりました。

23レガリスLTのように心配なほど細いという訳でもなく、本当にベストなところに収まった感じがします。

 

また、23レガリスLTも同じカチッと感のあるベールですが、ワンピースベールでない点が不評を集めていました。

 

しかし、ご安心ください。

エメラルダスRXはワンピースベールです('ω')ノ

最新のエアドライブベールという事で、作りも従来モデルと少し変わっています。

新ドラグの性能がエギングと相性◎

エメラルダスRXは、ドラグがこれまで主流だった「ATD」から「ATD TYPE-L」という新システムに代わっています。

 

ダイワのドラグは結構コシがあるといいますか、粘るような使い心地だったのですが、TYPE-Lになって明らかに使用感が変わりましたね。

ATDドラグの粘りはそのままに、掛けた直後の出が良くなっている感じです。

 

アワセと同時に走り出すイカとはすこぶる相性が良いと感じました。

エギングには留まらず、エリアトラウトなどエステルラインでの釣りにも良さそうですね。

他の釣りでも試してみたいなと思いましたので、汎用リールへの搭載が待ち遠しくなりました。

ドラグ音がデフォルトで大きい

これまでのダイワスピニングリールは総じてドラグ音が小さい。

これまでは自分で弄って大きくする必要がありましたが、エメラルダスRXはデフォルトで爆音です。

(ドラグ音を出す機構自体は変わっていません。)

 

自分で使う分には良いですが、エギングではしゃくり時にうるさいと思われないか心配なレベル。

掛けた後、ドラグがジャーっと出る時は最高ですよ。

 

23レガリスLTもドラグは爆音だったので、ダイワは今後これが標準になるのでしょうかね。

エメラルダスRXの悪い点

べた褒めするだけでなく、勿論気になった点もまとめます。

不満点はこんな感じ。

カルディアベースの為、重量がある

同理由から、巻き感がルビアスに全く及ばない

若干割高感アリ

コスパは値段相応

ハッキリ言って、エメラルダスRXに特別悪い点はありません。

しかし、同価格帯リールと比べると若干割高感があるんですよね。

エメラルダスというブランド料や、最新テクノロジーを搭載した弊害が価格に影響してきているのかもしれません。

 

結論を書いてしまうと、ベースの性能がカルディアなのに、価格はルビアス近いことが問題点です。

まぁこれは仕方ないのかな…。

 

若干カルディアよりも軽くなっていますが、それはエアドライブデザインの恩恵だと思います。

 

圧倒的軽さはないですし、ルビアスのような巻き出しの軽さもありません。

性能面に関してはカルディアが少し良くなった程度と考えておくのが良いでしょう。

 

ただし、エギングではアジングやエリアトラウトほどの繊細さは求められませんので、実釣面で問題は全くないですね。

 

剛性面も必要十分ですし、エントリーモデルのように巻き感の低下などもないと思います。

カルディア3台を2年感使ってきた私が言いますので、信憑性はそれなりにあるのかなと。

エメラルダスRXと23レガリスLTどっちが良い?

エメラルダスRXと23レガリスLTで悩んでいる方の後押しをしたいと思います。

 

今は23レガリスがコスパの良さで騒がれていますが、私が所持している23レガリスLTは既にシャリ感が出てきています。

対してエメラルダスRXは初期性能を維持しています。

これが実状。

ちなみに私が持っている番手はLT2500S-XHです。

 

これまでの経験上、どんなリールを買ったとしても最終的には値段なりという感想に落ち着いているんですよね。

あくまで個人的意見ですが、結局は予算と見た目でなるべく良いものを買っておいた方が良いと私は思います。

安物の銭失いにならないようにね。

 

エメラルダスRXは最新リールなので暫く型落ちしませんし、メンテナンスしていればエントリーモデルのような性能低下も起こりません。

要は価値が落ちにくいということです。

 

性能維持が出来ないエントリーモデルと違い、丁寧に使っていれば長く付き合っていけるリールだと思います。

いつかは買い替えるにしても、その時まで決して無駄にはならないはずです。

 

「これからしっかりエギングやりこんでいきたいな」という方には23レガリスLTよりも確実にエメラルダスRXをオススメします。

仮に予算がもっとあるとしても、最新テクノロジーが搭載されている点で他の上位モデルとしっかり差別化が出来てますので、エメラルダスRXに充分優位性があります。

 

23エアリティを除き、エギング用途では現状エメラルダスRXが最良と言っても過言ではないのでしょうか。

 

奮発してルビアスとか買っても、もう間もなくモデルチェンジしますしね^^;

そうなると型落ちモデルは価値が落ちますので、「買ったばかりなのに…」と後悔することになると思います。

ただし、「ちょっとだけエギングやってみたい」、「飽き性なんだよな…」、「レガリスの方が見た目好み」という方は23レガリスLTで良いと思います。

巻き感の低下やゴリシャリ感はいずれ必ず出てきますが、我慢できるのならば実釣面で問題はありません。

エメラルダスRXのモデル別解説

エメラルダスRXは2500番手が4種類。

似たか寄ったかで分からないという方も多いと思います。

 

そんな方に向けて、どのモデルが自分に合っているのか解説していきたいと思います。

FC LT2500Sは軽快に秋シーズンを楽しみたい方にオススメ!

FC LT2500Sは4モデルの中でも突出した軽さが最大の特徴です。

タックルの軽さを重視する方や、ショートロッドを使用する方にオススメ。

軽いノーマルギアは巻き感度も良く、ランガンにも良いですね~。

 

小場所に必要な短い距離での操作性も良く、釣りのスタイルに対した一貫性がとれていると思います。

FC LT2500S-H-DHはオールシーズン使える万能モデル!

私も使用しているダブルハンドルのFCモデル。

本モデルの独自性は唯一のハイギア(非XH)であるという事。

 

シチュエーションによってノーマルギア、エクストラハイギアが有効な場面はあると思いますが、中間のハイギアなのであらゆるシチュエーションに対応できます。

 

更にダブルハンドルのおかげで操作性が良く、ロッド動作に集中しやすいというメリットもあります。

ダブルハンドルの影響で少し重量は増えていますが、そのおかげでどんなロッドに合わせても持ち重りしにくいというメリットも!

 

また、少し重いと言ってもFCモデルの恩恵で、後述の「2500S」とは5グラムしか違いがありません。

ダブルハンドルなのにそこそこ軽いという点もメリットです。

 

理論上は一番汎用性が高くテクニカルに扱える番手になりますので、1つにリールを使い込んでいきたい方にオススメのモデルですね。

LT2500はオールシーズン使える汎用モデル!

FCでない通常モデルの利点はスプールがシャロー仕様でない事。

その為、0.8号のPEラインを巻くことが出来ます。

デカイカとファイトするなら、状況によってはワンランク太くしておきたい所。

 

下巻きすれば勿論秋シーズンも使えますし、どのシーズンでも必要充分な性能を持ったモデルです。

剛性もFCモデルより高く、大は小を兼ねるといった考えの方にオススメです。

LT2500-XH-DHは手返し良く狙っていきたい方にオススメ!

本モデルのメリットは、唯一のエクストラハイギアであるということ。

活性の高いイカをスピーディーに誘うのに適しています。

 

また、通常はギア比が高いと操作に安定性が失われてしまいます。

しかし、その欠点をダブルハンドルで補完できる点が、なかなかに秀逸な番手だと思います。

 

2500番が4モデルありますが、どれも役割が被らないように良く考えられていると感じることが出来ますね。

この選択肢の多さが、エギング専用モデルのメリットではないでしょうか?

エメラルダスRXにオススメのロッド

最後にエメラルダスRXと組み合わせるのにオススメのロッドを3つ紹介しておきます。

やはり独特のエメラルダスカラーなので付けるロッドは少し選ぶかなと思いますね。

是非参考にしてみてください。

エメラルダスMX

エメラルダスRXと同グレードのロッドで選ぶなら、確実にエメラルダスMXが最適ですね。
 
メーカーが組み合わせを意識しているので当然と言えば当然なのですが、同じマジョーラ塗装がされており、組み合わせの相性は100点満点となります。
エメラルダスMXの評価自体も非常に高く、信頼できるロッド。
 
リールとロッドはある程度グレードが揃っていないと片方がボトルネックになってしまい、性能を引き出せません。
この組み合わせは同じミドルモデルというころで、お互いに最高のパフォーマンスを引き出せると思います。

番手に関しては秋シーズンメインでは86ML。
春シーズンも視野に入れると86Mが万能です。

エメラルダスX

エメラルダスMXが予算的に厳しいという方には、エントリーモデルのエメラルダスXがオススメ。
勿論、他にも良いロッドはありますが、やはり同じエメラルダスシリーズで統一しないと見た目に違和感が出てしまうので、見た目も気にする方は揃えておいた方が良いでしょう。
 
番手の説明については省略しますが、リンク先から用途別に選べるようになっています。

エギストTZ

同じエメラルダスシリーズばかり紹介してもつまらないので、私が実際に使用しているロッドを紹介します。

 

私が使っているのはテイルウォークのエギストTZ。

凄くしなやかで使いやすく、普通のロッドと違いグリップエンドが金属で抜群にカッコいいロッドです。

 

グリップ部分のデザインもセンス抜群で、エンド部分には感度を良くするための穴が開いたコアな技術が搭載されたロッド。

 

エメラルダスRXをには独自性があると言いましたが、まさしくそんな感じのロッドなんですよね。

見た目良し、性能良し、コスパ良し、更に使用者の少ないマイナーロッド!

 

エメラルダスRXと組み合わせた際の見た目も悪くはありません。

あくまで私の好みなので無理にオススメはしませんが、予算次第でエメラルダスXかエメラルダスMXにしておくのが無難かなと思います。

まとめ

ここまでインプレを書いてきましたが、私自身はエメラルダスRXを買って非常に満足しています。

見た目や性能も勿論ですが、やはり周りと被らないという点が私のようなひねくれ者には嬉しいですね。

 

最新テクノロジーを楽しみつつも性能は妥協したくない、更に個性も出したいという欲張りさんは是非エメラルダスRXを使ってみてくださいね!

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