今回は、遠投カゴ釣り師である私が、おすすめのロッドを紹介します。
遠投カゴ釣りで使用する磯竿は1つのメーカーだけでも様々なモデルが出ており、「どれを選べばいいか分からない!」という方が多いのではないでしょうか?
人は選択肢が多すぎると返って分からなくなるというものです。
そこで今回は遠投カゴ釣りの竿を、「エントリー・ミドル・ハイエンド」の3つに大別し、遠投カゴ釣りの実釣経験を元に、厳選したロッドを各3本ずつ紹介していきたいと思います。
基本的なタックルや号数の選び方については、過去の記事で紹介しておりますので、そちらも参考にしてみてください。
また、本記事の遠投カゴ釣りロッドは、スピニングリールでの使用を想定しております。
両軸遠投カゴ釣り用の竿は別記事で紹介しておりますので、両軸遠投竿を検討している方はそちらを参照くださいませ。
エントリーモデルの遠投磯竿
初めて遠投カゴ釣りに挑戦する方や、ちょっと本格的なロッドが欲しい方に向けて、エントリーモデルでおすすめの遠投磯竿を紹介します。
この価格帯のロッドで1番大事なものは「信用」です。
低価格帯の磯竿はノーブランド品を始めとする粗悪品が跋扈しており、破損トラブルが後を断ちません。
エントリーモデルの遠投磯竿を選ぶ場合は、まず第一に信頼のおけるメーカー品を選ぶようにしましょう。
実績の高いメーカーであれば低価格ロッドでも品質は担保されていますし、アフターフォローもしっかりしているので安物買いの銭失いにはなりまさん。
本記事では間違いのないエントリーモデルのロッドを用途別に3本紹介させていただきます。
プロマリン ブルーベイ磯
初期投資は限りなく抑えたいという方におすすめなのが、プロマリンのブルーベイ磯。
実売5000円前後という驚異的なコスパで、メーカー品では超低価格のロッドに当たります。
本ロッドの特徴はグラス比率が高いこと。
重量はあるものの柔軟性に特化しており、魚をかけた後の粘り強さは本ロッドならではの利点です。
グラス比率が高い竿はどうしても柔らかい調子になりますので、遠投カゴ釣り用途では迷うことなく4号がおすすめ。
また、本ロッドを選ぶ方は初心者の1本目というケースが殆どだと思いますので、短めの4.5メートルタイプから慣れていくのが良いでしょう。
シマノ ホリデー磯
シマノから出ているエントリーモデルの遠投磯竿。
遠投磯竿の中では人気ロッドの1つですね。
1万円前後の竿からはカーボン比率が高くなってきますので、竿がシャキッとしてだいぶ使いやすくなっています。
竿のハリは飛距離に大きく影響を与えますので、実釣面の性能ではグラス比率の高いロッドとは雲泥の差があります。
投げた際のダルさや持ち重りも軽減されますので、ある程度長く使い込んでいきたい方におすすめです。
ダイワ リバティクラブ磯風
ダイワから出ているエントリーモデルの遠投磯竿。
遠投カゴ釣りでは明らかに1番使用者の多いロッドですね。
実は私も号数違いで3本持っていますが、エントリーモデルのロッドならこれが一番おすすめかな。
ブレーディングXというカーボンを斜めに巻き付ける技術が使われており、特に初心者が恩恵を受けやすい機能なんですよね。
遠投カゴ釣りは竿が長い上に仕掛けも重いので、慣れないうちはキャストが安定しません。
そういった初心者にありがちな場合こそブレーディングXが活きてくる場面で、キャストがブレてもパワーロスを減らして飛距離を伸ばすことができます。
また、見た目もレッドの差し色が入っていてカッコイイ。
個人的にはホリデー磯よりもこちらの方がおすすめですね。
この辺は好みかな。
泳がせ釣りに使用した際メートル超えのサメや座布団エイが掛かっても、問題なく釣り上げることができています。
堤防から釣れるレベルの魚であれば、まずパワー不足にはならないでしょう。
ミドルモデルの遠投磯竿
次に紹介するのは2〜3万円前後のミドルモデル。
ガイド合わせマークやリールシートのデザインなどの痒い所にも手が届くようになり、ブランクやガイドの質も変わってきます。
釣り経験がそれなりにある方はエントリーモデルでは満足できない事もあると思いますので、奮発してミドルモデルから始める事を絶対的におすすめいたします。
また、初心者でもこれからカゴ釣りをやり込みたいという意気込みであるならば、予算内でなるべく良いロッドから始めた方が結果的には安く済むかと思います。
ダイワ インプレッサY
ダイワから出ているミドルモデル。
ミドルモデルの中では低価格の部類に位置するロッドです。
エントリーモデルのロッドよりも仕舞い込み寸法は長めですが、その分継ぎ数が少なくナチュラルな曲がりをしてくれるロッドです。
グリップを揃えて比べると長さの違いはこんな感じですね。
ガイド合わせマークはありませんが、シートやロッドのデザインは秀逸。
エントリーモデルのリバティクラブ磯風に比べるとブランクが強くシャキッとした使用感で、飛距離やパワーなどの基本性能がパワーアップしています。
シマノ ブルズアイ
遠投カゴ釣りはしないけど名前を知っている人も多い、シマノのミドルモデル遠投磯竿。
ダブルX構造によるハリの強さとパワーがウリで、ミドルモデルの中では随一のポテンシャルを秘めたロッドですね。
ブルズアイは硬めの調子になっていますので、振り切れれば圧倒的な飛距離を出すことができます。
ポテンシャルを引き出せるパワー自慢の方や、ロッド性能を最大限に活かせる方におすすめです。
また、大型魚とのやり取り面でもパワーが活きてきますので、硬めのロッドはメーターシイラなど不意の大物が掛かっても有利にファイトすることができます。
この価格帯からはトラブルレスに必須レベルのKガイドが搭載されており、遠投カゴ釣りで1番嫌な穂先絡みを極限まで抑えることができます。
ナイロンラインはモノによってはすぐ巻き癖がついて穂先に絡まるので、Kガイドがあると実釣面で非常に優位です。
話を戻しまして、ブルズアイには便利なガイド合わせマークが搭載。
磯竿のガイドはズレてしまうと飛距離の低下などに繋がりますし、ガイド合わせマークがあると準備の時間削減にも繋がります。
遠投カゴ釣りをトラブルレスで楽しむ為の技術とポテンシャルは全て搭載されていますので、余程のヘビーユーザーでなければ長く使っていけるかと思います。
ハッキリ言いますと、ミドルモデル以上のロッドはもはや趣味のレベルです。
遠投カゴ釣りを極めていくと大半の方は両軸カゴ釣りにシフトしていきますので、今後の上達を考えると中堅モデルに留めておいた方が賢い選択かなと個人的には思いますね。
宇崎日新 イングラム
ミドルモデルのコスパ最強ロッド。
私はこちらの両軸モデルを愛用しています。
LG+KM+KWMガイドやガイド合わせマークに加え、滑り止め防止処置やベタつき防止処置もされており、実釣面では盤石なロッドです。
個人的にはミドルモデルでおすすめNo1のロッド!
ブルズアイがパワー型の竿なのに対し、イングラムは柔よく剛を制すタイプのロッドで、振り抜きやすさと飛距離を両立しています。
両軸モデルも非常に人気がありますので、先にスピニングの使用感を知りたいという方は是非使ってみてください。
ハイエンドモデルの遠投磯竿
最後にハイエンドモデルの遠投磯竿を紹介します。
ここまで来るともはや自己満足の世界。
誰もが知っている憧れの竿を使いこなして、遠投カゴ釣りを極めちゃってください。
ダイワ メガディス
ベテランも唸るダイワのハイエンド遠投磯竿です。
一目で分かる独特の青い色彩。
意外と使用者を見かけないロッドですので、周りとは違った独自性のあるタックルになると思います。
エキスパートセンスシミュレーションによるダイワの最新技術でド遠投しちゃいましょう!
シマノ ブルズアイスペシャル
がまかつ カゴアルティメイトスペック
がまかつのハイエンド遠投磯竿。
私のような庶民には手が届かない、遠投磯竿の極みです。
私から語ることはありませんので、スピニングタックルでの遠投カゴ釣りを極めたい方はどうぞ!
店頭の展示品で触っただけですがかなりハリの強い竿で、竿のポテンシャルに関してはNo1といって間違い無いでしょう。
3.5号と4.5号がラインアップされていますが、堤防からの使用では3.5号で良いと思います。
まとめ
今回はスピニングタックルでの遠投磯竿を紹介しました。
私の結論をまとめると、初心者の方にはリバティクラブ磯風、中級者の方にはイングラムが個人的におすすめです。
共に癖が少なく扱いやすいロッドですので、失敗はしないかなと思います。
ハイエンドモデルに関しては、金銭的余裕がある方向けなので無理に手は出さなくても良いでしょう。
そこまでいってしまうのならば私的には両軸にシフトした方が効率的です。
また、ダイワ・宇崎日新のロッドは柔かめのロッドが多い為、万人におすすめできます。
扱えるならば高いポテンシャルを活かすことが出来ますが、かなりのパワーが必要なので自分の体力を考えたうえで検討してみてくださいね。