こんにちは、伊豆釣り.conです。
今回はダイワ24ハードロックXのインプレッション!
実釣での使用感を徹底レビューしていきます。
私が購入した番手は90MH。
エントリーしやすいゴロタ&小磯にて、30〜40センチクラスを狙うハタゲームに使用しました。
メタルジグの操作性や、ライバルモデルとの比較も徹底解説!
ロックフィッシュ専用ロッドを探している方は参考にしていただければ幸いです。
24ハードロックXの特徴とざっくり評価
飛距離:★★★☆☆
軽さ:★★★☆☆
パワー:★★★☆☆
操作性:★★★★☆
感度:★★★★☆
コスパ:★★★★★
24ハードロックXはダイワエントリーモデルに位置するロックフィッシュ専用ロッド。
名前の通りハードロックフィッシュ用途を想定したモデルで、ハタ系などの大型根魚を狙うモデルになります。
実際にオオモンハタ・アカハタを数十匹釣ってみた感触としては、ガッチガチのパワー特化というよりも、ある程度の使いやすさも重視したバランスタイプという印象ですね。
誰でも使いこなせて、性能を活かしやすいような調子になっています。
基本スペックはブレーディングXとKガイドを搭載しており、ロックフィッシュゲームに必要なパワー&操作性も充分。
低価格帯ということも相まって、これからロックフィッシュゲームを始める方の相棒としては最有力候補だと感じました。
ファーストインプレッション
24ハードロックXを使って第一に感じたのは、とにかく扱いやすいロッドだなという印象。
ティップには丁度良いハリがあって操作性が高く、魚が掛かるとしっかり胴まで曲げられるロッドです。
ロックフィッシュゲームにおいては、「ボトムの着底感、根の感知能力」などが重要となりますので、ペナペナのティップよりもハリがあった方が扱いやすいですね。
シンカーがスタックした際も根掛かりを外しやすく、啄むようなアタリもピンピンと伝わってきます。
加えて相応のバットパワーもあり、パワーファイトにも充分なトルク。
40アップのショゴ(カンパチ幼魚)も掛けていますが、フッキングから20秒でキャッチできました。
磯場だったので岩のスリットに突っ込まれましたが、しっかり胴で受け止めつつロッドの復元力だけで水面にリフトアップできましたね。
総評としては扱いやすく癖のないスタンダードモデル。
基本をなぞった王道のロックフィッシュ専用ロッドです。
メタルジグの操作性について
私が使った90MHですと、メタルジグは20〜30gが最適。
キャストに最適なのは20グラム、シャクリに最適なのは30グラムといったところでしょうか。
メタルジグの操作性はかなり軽快で、軽い入力でビシバシと跳ね上げることができます。
ただし、ティップが硬めなのでシャクってもそこまで曲がり切らず、快適性なシャクリ方としてはピッチの早いアクションとなってしまいますね。
タングステン素材や小粒のコンパクト形状など、早めの誘いで扱うメタルジグと相性が良いと感じました。
24ハードロックXの良い点
24ハードロックXを使って良いと感じた点は以下の通り。
・振り抜きやすいマイルドなキャスト感
・フィット感抜群のグリップエンド
・ティップのハリが強く感度&操作性抜群
振り抜きやすいマイルドなキャスト感
ハリが強くてパワフルなロッドですが、振り抜きやすさは抜群です。
ロックフィッシュロッドを使う上で、MHクラスが初めてという方も少なくないと思いますが、硬さに対して軽快に振り抜けますね。
硬いロッドは人によっては振り抜けないこともありますが、ハードロックXに限っては誰でも扱いやすいマイルドなキャスト感になっています。
胴までしっかりと曲げこみやすく、なおかつパツパツロッドにありがちなキャスト後の跳ね返り感がありません。
フィット感抜群のグリップエンド
24ハードロックXの秀逸な点はグリップエンドの作り。
EVAグリップがやや長めについており、二の腕や脇へのフィット感は抜群です。
パワーファイトしても食い込むことがありません。
リグの操作においても、グリップエンドの作りは快適性に大きく響いてきます。
先重り感もなくて軽快ですし、素直に褒められる点だと感じました。
他のロックフィッシュロッドと比較してみるとこんな感じ。
1番下がハードロックXですが、グリップエンドはしっかりとした作りになっています。
その代わりに自重は約150グラムということで、ロックフィッシュロッドとしてはやや重め。
しかし、ライトショアジギングロッドなんかと比較すれば遥かに軽量です。
実釣において重さのストレスを感じることは一切ありませんでした。
ティップのハリが強く感度&操作性抜群
本ロッドをインプレするにあたり、私は同年リリースのライバルモデル「シマノハードロッカーBB」も購入して、がっつり実釣比較しました。
相対比較すると、24ハードロックXの方がティップ~ベリー間のハリが強く作られています。
細かいリフトアンドフォールやシェイキングなどの操作感、純粋な感度においては24ハードロックXの方が優れていると感じましたね。
双方を使い比べた経験からも、「M・MHクラス」のロッドを探している方には24ハードロックXをおすすめします。
24ハードロックXの悪い点
24ハードロックXを使ってイマイチと感じた点は以下の通り。
•リールシートがチープ
•ラインナップが必要最低限
•食い込み面にはやや難あり
リールシートがチープ
明確にイマイチだなと感じたのはリールシートの作りですね。
パワーファイトする上でリールの固定力は言うまでもなく重要ですが、用途に対してリールシートが貧弱です。
初めに断っておきますと、実釣でグラつくとか緩まるなんてことはありません。
一般的なFuji性のリールシートなので、実釣でのグリップ力は担保されています。
ただ、ナット部が小さいので締め込みにくさが気になるかな。
指でわっかを作ってガッチリ締めこむ必要があります。
他のロッドフィッシュロッドと比較してみるとこんな感じ。
1番下がハードロックXです。
グリップ自体の作りは大差ありませんが、ナット部の頼りなさが伺えます。
ラインナップが必要最低限
ハードロックXはハードロックフィッシュに特化したロッド。
それ故にラインナップがスピニング2種類、ベイト2種類と厳選されています。
問題点は硬さがMとMHしかないこと。
沖磯等で大型を狙う人もいるでしょうから、Hクラスも欲しいですね。
24ハードロックXで対応できるフィールドは、「堤防・ゴロタ・地磯」といったところ。
ガチのモンスター狙いには適していません。
沖磯等も視野に入れるのであれば、同価格帯でHクラスを有する「シマノ24ハードロッカーBB」をおすすめします。
食い込み面はやや難あり
24ハードロックXはティップのハリ感が強いと述べてきましたが、それ故のデメリットも存在します。
主なデメリットはやはり食い込みの悪さですね。
ショートバイトが多発するような状況ですと、すっぽ抜けやバラシリスクは高くなります。
特に小型のバイトは弾きやすいので注意が必要です。
ただ、食い込み面が気になるのは直リグ&ジグヘッドリグに限った話。
ノーテンションで食わせられるフリーリグ等を活用することによって、釣り人側でカバーはできます。
24ハードロックXのラインナップとおすすめモデル
24ハードロックXのラインナップは以下の4種類。
•86M(スピニング)
•90MH(スピニング)
•83MB(ベイト)
•86MHB(ベイト)
私のおすすめは赤字の2モデル。
ハタゲームに限っては、圧倒的にMHクラスをおすすめします。
私がメインフィールドにしている西伊豆エリアでは、ドン深エリアや流れの早い磯場が多く、使用するリグは最低でも1オンスとなります。
その辺の堤防ですら水深30メートルはありますからね。
ゴロタ場になるとブレイクがキツイので、少しでも早く魚をリフトアップさせなければ、落ち込みの肩にPEラインが根ズレしてキャッチできません。
これらを考慮するとMクラスでは明らかに約不足。
多少オーバーパワーな分には問題なく、基本的にはMHクラス一択です。
ビギナーさんには90MHがおすすめ
スピニングとベイトの選び分けに関して、ビギナーさんには扱いやすいスピニングタックルをおすすめします。
また、堤防やゴロタだと手前側の魚は抜かれやすく、遠投できるスピニングの方が有利な場面が多い。
そういった意味でも長尺モデルの90MHが尚更おすすめです。
経験者さんには86MHも推奨
ピン撃ちの多い磯場となると、ベイトにも相応の強みがでてきます。
リグの小回りが効きますし、パワータックルも組みやすいですからね。
まとめ
24ハードロックXは癖がなくて扱いやすく、基本性能のバランスが取れた良ロッド。
多くの方が触れるエントリーモデルに相応しいロッドと感じました。
ライバルモデルの「シマノ24ハードロッカーBB」もなかなか秀逸なロッドですが、ややピーキー寄りの性能ということもあり、ビギナーさんには24ハードロックXの方がおすすめ。
本格的にロックフィッシュを狙ってみたい方は是非使ってみてくださいね。
ライトショアジギングなどのソルトルアー経験者には非常におすすめできるロッドです。