今回は遠投カゴ釣りで使う針について。
私が使っているオススメの針を紹介していきたいと思います。
「遠投カゴ釣りはグレ針やチヌ針の○○号がいいよ〜」とやんわり紹介される事が多い針ですが、具体的な解説は中々ありません。
是非参考にしていただければと思います。
遠投カゴ釣りに求められる針の性能
針によって様々な特徴がありますが、遠投カゴ釣りで求められる要素は下記の通り。
・様々な魚に対応できる汎用性
・オキアミの保持力
・コマセと同調できる軽さ
遠投カゴ釣りでは釣れる魚種がとにかく多いので、汎用性が必須。
青物には強度が求められますし、真鯛やチヌには貫通力も必要、イサキのように口の弱い魚が掛かればバレにくさも必要です。
また、誘いを掛けた際にオキアミがズレたり、外れてしまってはそもそも釣りになりません。
真鯛狙いなどでハリスを長く取った際は流す時間が長い為、一投の重要度が更に高いです。
更に遠投カゴ釣りはオキアミと同調させる釣りなので、針の軽さも重要となってきます。
これらの要素を考えると、針1つで釣果に差が出るのは一目瞭然。
遠投カゴ釣りの針選びが如何に重要か、分かっていただけるかと思います。
それでは早速、上記の点を加味しながらオススメの針を紹介していきます。
沖アミチヌ


強度★★★☆☆
貫通力★★★★☆
バレにくさ★★★☆☆
軽さ★★★☆☆
オキアミの保持力★★★★★
遠投カゴ釣りのザ・汎用針!
ベーシックなチヌ針にWケンが付いたタイプです。
Wケンとは名前の通り、軸にケンが2つ付いた針のこと。
誘いをかけてもオキアミが非常にずれにくく、カゴ釣りでは重宝します。
癖のないチヌ針なので口切れしやすいような魚もいけますし、ある程度なら青物もいけます。
カゴ釣り向きの中ではど真ん中の性能をしているので、最初の1本としてオススメしたい針ですね。
少し錆びやすい気がするものの、遠投カゴ釣りでは針を使いまわすことがないので問題ないと思います。
アジ、サバ、イサキ、チヌ、メジナ、ワカシ、ショゴ、ペンペン、ソウダガツオなど堤防から良く釣れる小〜中型魚向け。
小型~中型魚までを視野に入れた汎用性を考えると、3号くらいがオススメです。
ウルトラ競技チヌ


強度★★★★☆
貫通力★★☆☆☆
バレにくさ★★★★☆
軽さ★★☆☆☆
オキアミの保持力★★★★★
遠投カゴ釣りにおいて最強の汎用針。
釣り場に1種類しか針を持ち込めないと言われたら、私ならこれを使います。
まず、Wケン付きなのでオキアミの保持については100点。
Wケンの針って意外と少ないんですよね。
チヌ針なので汎用性は元々高いですが、太軸によってチヌ針の弱点である強度の低さを補っています。
カゴ釣りはタックルが強いのでパワーファイトになりがちですが、多少強引にやりとりしても、そうそう伸びたり折れたりしません。
太軸なのでしっかりと合わせは必要ですが、一度掛かってしまえばバレにくい。
合わせが入りやすく、バレやすいPEタックルと相性が良いですね。
唯一の弱点は少し重量がある事。
汎用針の中では少し大物寄りなので、真鯛や青物も視野に入れた本格的なカゴ釣りにオススメです。
私はこちらの4〜5号をメインウェポンとして使っています。
汎用性なら4号、大型狙いや高活性地なら5号と使い分けましょう。
ケン付き真鯛


強度★★★★★
貫通力★★★☆☆
バレにくさ★★★☆☆
軽さ★★☆☆☆
オキアミの保持力★★★★☆
その名の通りケン付きの真鯛針。
遠投カゴ釣りの針について語るならば、ケン付き真鯛は外せません。
ベースは太軸の真鯛針なので、強度は申し分ない。
ケン付きなのでオキアミもズレにくいです。
このハリの良いところは強度と貫通力の両立。
エリアトラウトなどをやる方などは分かると思いますが、コートされた針の貫通力というものは恐ろしいです。
がまかつ製の鋭さ+ナノスムースコートによって、太軸真鯛針という本来は低い貫通力を見事に補っています。
ハリスがすっぽ抜けやすいというデメリットは、事前に針を結んで接着剤をつけておけば帳消し。
また、コート針は刺さりやすくバレやすいですが、そもそもが太軸なので弱点を補完できています。
総合評価としては、大物狙いにおいて隙のない針というイメージですね。
私は深タナで真鯛を狙う場合に、9号前後を使用しています。
Wケン付きチヌオキアミ


強度★★★☆☆
貫通力★★★★☆
バレにくさ★★★☆☆
軽さ★★☆☆☆
オキアミの保持力★★★★★
私の中では渋い時の頼み綱。
オキアミ色のカモフラージュ+ヒネリによる針がかりの良さ、更にはWケン付きです。
オキアミの刺しにくさや回転こそあるものの、Wケン付きでオキアミ色の針は他にないので、どうしようもない時は頼りたい針ですね。
意地でも何か釣ってやるという時の為に、私は紀州釣りから流用した1号を忍ばせてあります。
太軸なので、1号でもチヌやソウダくらいなら全然なんとかなります。
管付きチヌ


強度★★★☆☆
貫通力★★★☆☆
バレにくさ★★☆☆☆
軽さ★★★☆☆
オキアミの保持力★★★☆☆
ベテランの方は「なぜ管付き針?」と思われたかもしれません。
まず、初心者でも結べるという事。
自分で仕掛けを作ってみようかな?と思われた方は是非管付き針から始めて欲しいです。
そして、管付き針の強みは復帰の早さです。
例えば青物の地合い中での、ハリス切れや針飲まれ。
青物の地合いは非常に短い為、もはや一刻を争う事態です。
そんな時に管付き針があれば、普通の針を結ぶよりも数倍速く釣りに戻ることが出来ます。
私自身、「管付き針あって良かったぁ…」という経験が何度もあるので、普段は使わずともこっそり忍ばせておくと、いつか助かる場面が来ますよ。
また、こちらの針はヒネリがあり、管付き針のデメリットである掛かりの悪さを補っています。フッ素コートも◎。
本来カゴ釣り用の針でヒネリは好まれませんが、相性補完の点を考えると管付き針でのヒネリは大いにありかなと思っています。
カゴスペシャル


強度★★★★★
貫通力★★☆☆☆
バレにくさ★★★★☆
軽さ★☆☆☆☆
オキアミの保持力★★★☆☆
オキアミの抱き合わせがしやすく、ワラサなどの大物狙いにオススメの針。
大物狙いではワラサ針などを使用する方も多いようですが、こちらはオキアミ色なので違和感を与えにくいです。
こういった大型針はコマセの同調から外れやすいので、少しカモフラージュ要素があるだけでも違和感を与えにくいです。
スパイクチヌ


強度★★★☆☆
貫通力★★★★☆
バレにくさ★★★★★
軽さ★★★☆☆
オキアミの保持力★★★★★
最近出たばかりの針ですが、遠投カゴ釣りにも良さそうなので紹介します。
巨大なケンとバーブが特徴の異質な最新針。
ヒネリとナノスムースコートで非常に掛かりが良く、更にカエシが大きくバレにくいです。
結ぶ際はくれぐれも注意しましょう…。
この針は今年のソウダガツオやメジでしか試していませんが、とにかくオキアミがズレにくい&バレにくいという印象です。
ヒネリ以外には大きな弱点もなく、堤防からの遠投カゴ釣りなら今後活躍してくる場面がありそうだなと感じています。
強度面に関して今のところ不満点はないもの、所詮チヌ針なので大型青物は厳しいだろうなと思います。
オキアミチヌケイムラ(ケン付き)


強度★★★☆☆
貫通力★★★☆☆
バレにくさ★★★☆☆
軽さ★★★☆☆
オキアミの保持力★★★★☆
沖アミチヌのケイムラバージョン。
皆さんはケイムラについてどう思いますか?
私は、まずめ時のケイムラはかなり効果があると思っています。
少しでも仕掛けに拘りたい・釣果を追求したいという方は、是非沖アミチヌとケイムラオキアミチヌを時間帯で使い分けて欲しいです。
ケンが1つなのでオキアミの保持力では劣りますが、がまかつ製のおかげか沖アミチヌより貫通力で少し勝るように感じています。
まとめ
以上、オススメの遠投カゴ釣りの針について紹介しました。
基本的な考えとして遠投カゴ釣りでは真鯛針9号前後、チヌ針4号前後がオススメです。
こうして見ると私は太軸のチヌ針を好んでいるようですね。
一方、真鯛針に関してはオススメできないというわけではなく、ケン付き真鯛があまりにカゴ釣り用として完結しているという意見です。
そもそもケン付きの真鯛針自体が少ないですしね。
ちなみに今回紹介した中で私のオススメは”ウルトラ競技チヌ4号”です。
非常に汎用性の高い針ですので、針選択に迷ったら是非試してみてくださいね。
明確なターゲットがいなければ、4号を使っておけばある程度対応できるのでオススメです。
また、仕掛けは現地で結ぶと時間をロスしてしまう為、事前に結んで仕掛け巻きで持ち運ぶと捗ります。
釣り場に船ハリスを持っていくと嵩張るので、荷物の削減にも繋がりますよ^^