今回は遠投カゴ釣りで使うハリスについて。
実際に私が使っているハリスを紹介していきます!
仕掛けの自作にチャレンジする方や、「どれが良いのか分からない!」という方は是非参考にしてください。
遠投カゴ釣りで求められるハリスの性能
ハリスによって様々な特徴がありますが、遠投カゴ釣りで求められる要素は下記の通り。
パワーファイトでも切れない強度
撒き餌と自然に同調させる為のしなやかさ
ハリス絡みを抑えるための張り
長ハリスや交換を躊躇わない為のコスパ
強度が最重要
まず1番重要なのはハリスとしての強度ですね。
遠投カゴ釣りではメインラインに基本ナイロンラインを使いますので、ナイロンラインとクッションゴムの伸び、そして磯竿の粘り強さを活かしてハリスへの負担を和らげることは出来ます。
しかし、遠投カゴ釣りでは様々な魚種が釣れる為、ハリスに対してオーバーな魚がヒットすることも珍しくありません。
そのように重要な場面でこそ、ハリスの性能がモロに響いてきます。
特にPEタックルを使用する場合はラインの伸びを活かせませんので、ハリスにかなりの負荷が掛かることになります。
ナイロンラインであってもハリスに傷が入っていたり脆かったりすると、アワセ時や突っ込まれた際のラインブレイクに繋がりますね
安いからと言って低品質のハリスを選ぶのはやめておきましょう。
しなやかさと張りのバランスが大事
ハリスのしなやかさと張りはトレードオフの関係になっており、基本的に両取りすることはできません。
例えばホンテロンのようなパリパリ素材だとハリス絡みは抑えられますが、あまりにも硬すぎて刺し餌の動きが不自然になりがちなんですよね。
逆にナイロンハリスのようにしなやかすぎると、ハリス絡みが起きやすくなります。
何故なら、遠投カゴ釣りでは短くても3メートル、時には5メートルという長ハリスを使うから。
これらのバランスを考えていくと、フロロカーボン素材のハリスが最適になります。
コスパは可能な限り安くすべき
他の釣りと比較して、遠投カゴ釣りではハリスが3〜5メートルとかなりの長さが必要です。
例えば磯釣り用で30メートルハリスなどがありますが、それでは仕掛けを10個作ることすら出来ません。
そんな頻繁に買ってたらお金が勿体無さすぎますよね。
そこで、コスパ面も考慮すると、価格が安くて品質も安定している船用ハリスが向いています。
実際のところ、ベテランカゴ釣り師の多くが船用ハリスを使っていますので、遠投カゴ釣りで船用ハリスは大丈夫なのか等の心配は杞憂です。
結論:遠投カゴ釣りでは船用ハリスを選ぼう
フロロハリスには様々な選択肢がありますが、遠投カゴ釣りに限って言えば、船用のフロロカーボンハリスが最適です。
ここからは実際におすすめのハリス製品を3つ紹介していきたいと思います。
それぞれの特徴や、メリットデメリットも解説しますので自分に合ったものを選んで見て下さい。
シーガー 船ハリス
強度:★★★☆☆
しなやかさ:★★★☆☆
コスパ:★★★★★
個人的おすすめ度:★★★★★
最も無難なのが遠投カゴ釣り王道、シーガーの船ハリスですね。
強度、糸質共に安定しており、最高のコスパを誇ります。
特に拘りが無ければ、これだけでOK。
号数に関してですが、4号の汎用性が1番高く大抵の場面で使うことができます。
遠投カゴ釣りでは中型魚がメインとなりますので、基本ベースとしての4号歯は必須ですね。
ナイロン6号を巻いている場合は仕掛け全ロストを防ぐ為、太くても5号までにしておきましょう。
無駄にハリスを太くすると食いが落ちる為、大型青物を狙う場合のみ太めにするのがベターです。
デュエル 魚に見えないピンクフロロ 船ハリス
強度:★★★★☆
しなやかさ:★★★★☆
コスパ:★★★★☆
カモフラージュ効果:★
個人的おすすめ度:★★★★★
衝撃のステルス系ハリス。
遠投カゴ釣りは重いカゴに太めのハリスを使う為、ステルス効果による誤魔化しが遠投カゴ釣りと相性抜群です。
私はコスパよりも釣果を伸ばしたいタイプなので、最近は魚に見えないピンクフロロシリーズを愛用していますね。
魚に見えないピンクフロロはコスパにもそこそこ長けていますが、強度面に関しても担保されていると感じています。
ステルス効果も付加価値としてはメリットしかありませんので、釣果を伸ばしたい方に最適。
追記:現在はチヌ釣りで使用していますが、警戒心の高い魚に真鯛、クロダイ、メジナには明確に効果があります。青物よりはタイ系の魚におすすめ。
魚に見えないピンクフロロは船ハリス以外にも、50メートル巻きの汎用タイプがラインナップされています。
嵩張らないので携帯性もグッド!
100メートルも要らない方や、初めて仕掛けを自作する初心者さんに最適です。
魚に見えないピンクフロロに関しては、こちらの記事で詳しく解説しています。
興味のある方はインプレ記事も併せてご覧ください。
シーガー グランドマックスFX
強度:★★★★★
しなやかさ:★★★★★
コスパ:★★★☆☆
個人的おすすめ度:★★★★☆
船ハリスではありませんが、性能面を重視する方におすすめなのがグランドマックスFX。
理由は後述しますが、個人的には3.5号がおすすめですね。
グランドマックスFXは同じシーガーの船ハリスに比べ、よりハイグレードに位置するラインです。
非常にしなやかで水馴染みが良く、強度も抜群でヨレが全然付きません。
このライン最大のメリットは、強度を落とさずにハリスを1ランク細く出来るということ。
ハリスを細くすることで刺し餌が自然に同調し、食い渋った状況でもアタリを出して周りと差をつけることができます。
1ランク細くしても強度を維持できる為、3.5号がおすすめということですね。
勿論、スタンダートの4号も全然OK!
信頼できるメインハリスとしてベースの4号を使うのも良いですし、切り札として更に細めの3号前後を持っておくのも心強いかと思います。
4号なら不意の大物が来ても取り込める確率がアップしますし、3号はタイ系の魚に有効です。
1つ注意点としては、強度がありすぎるので太めの号数を使う際は気を付けましょう。
具体的にはメインラインと1.5号以上の差を付けておきたいですね。
道糸との強度差が少ないとメインライン側からブレイクするリスクがあります。
グランドマックスFXは不意の大物が掛かった際に逃したくない方、細ハリスでタイ系の魚を狙う方、釣果最優先の方には是非試していただきたいハリスとなります。
総括とちょっとしたコツ
基本的な考えを復習しておくと、「コスパ重視の船ハリス・バランス重視のピンクフロロ・性能重視のグランドマックスFX」という選び分け。
個人的なおすすめを1つに絞るなら、魚に見えないピンクフロロ船ハリスの4号を推奨します。
何故なら、シーガー船ハリスとコスパがそこまで変わらない割に、ステルス効果が遠投カゴ釣りと相性抜群であるから。
最後にちょっとした裏技を紹介しておきたいと思います。
それは、仕掛け巻きに予め仕掛けを作っておくということ。
船用ハリスは大きいので嵩張りますし、現地で仕掛けを結ぶと時間がかかって勿体無いですからね。
スプールが小さい仕掛け巻きだと糸グセが付いてしまいますし、大きいと逆に嵩張るのでMサイズがおすすめ。
私は嵩張らないMサイズを使用しています。
まとめ
以上、遠投カゴ釣りのおすすめハリスについて紹介しました。
遠投カゴ釣りで最適な針・ハリスの組み合わせを使い分けようになれば、間違いなく中級者以上といっても過言ではありません。
遠投カゴ釣りの針選びについてはこちらの記事で紹介していますので、併せて参考にしてみてください。
当サイトでは他にも様々な遠投カゴ釣りの記事をあげておりますので、上達の参考にしていただけたら幸いです。