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【完全版】両軸遠投カゴ釣りの基本!メリットやタックル選びについて徹底解説

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こんにちは、伊豆釣り.comです。

今回は伊豆半島で盛んな「両軸遠投カゴ釣り」について徹底解説!

ビギナーさんを対象に分かりやすく説明していきますので、両軸へのステップアップを考えている方は是非参考にしてください。

 

尚、両軸遠投カゴ釣りを始めるにあたり、一般的な遠投カゴ釣りのスキルは大前提です。

「遠投カゴ釣り未経験」の方がチャレンジするには難しい為、ビギナーさんは基本となるスピニングタックルから始めることを推奨します。

【初心者向け】スピニングでの基本タックル解説はこちら

両軸遠投カゴ釣りの基本

両者遠投カゴ釣りとは「両軸リールと両軸磯竿で行う遠投カゴ釣り」のこと。

基本的なタックル構成や所作はスピニングタックルと同じですが、カゴ釣り界隈では「両軸遠投カゴ釣り」と差別化して呼ばれています。

 

この呼び分けについては、敷居が高くベテラン向けである事からステータス的な意味合いもあります。

しかし、実釣力ではスピニングタックルを圧倒している事も事実。

キャスト技術は必要なものの、圧倒的な飛距離・コントロール力を誇ります。

 

タックルについては後ほど詳しく解説しますが、スピニングタックルからの転向であれば両軸専用ロッドとリールを新調するだけでデビューは可能です。

 

次項からは両軸遠投カゴ釣りのメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。

両軸遠投カゴ釣りのメリット

両軸遠投カゴ釣りの主なメリットは以下の通り。

・圧倒的な飛距離

・軽い力による遠投&高いコントロール

・糸ふけが出ずラインメンディングしやすい

・ラインキャパが大きい

・巻き上げトルクが高い

順に詳しく解説していきます。

圧倒的な飛距離

両軸遠投カゴ釣り最大の魅力は何といっても飛距離。

一般的なスピニングタックルでは70m前後が限度ですが、両軸遠投カゴ釣りでは100mオーバーのポテンシャルがあります。

ビギナーさんでも80mまでは手堅く狙え、それ以降はキャスト技術とタックル性能に左右されるといったところ。

 

遠投カゴ釣りにおいて、飛距離は最重要です。

誰でもコマセと刺し餌の同調が確実に出来るからこそ、飛距離の差が釣果に直結します。

特に沖や深場を回遊している大型青物や真鯛を狙うのであれば、飛ばせないとお話になりません。

これらの魚を狙うのであれば、両軸遠投カゴ釣りへのシフトを強く推奨します。

軽い力による遠投&高いコントロール

両軸遠投カゴ釣りの魅力は飛距離だけではありません。

両軸タックルでは遠投においてフルキャストする必要がなく、6~7割程度のパワーでド遠投する事が可能です。

キャストフォームやブレーキの調整、サミングなど技術面を磨けば、技術面でも飛距離を伸ばしていくことができます。

 

また、スピニングタックルのようにキャストで力む必要がない為、仕掛けの投点などもコントロールしやすいです。

沖の1点にコマセを効かせやすく、飛距離&正確性の両方から釣果を伸ばしていくことができます。

要するに、実釣においての高い快適性も魅力です。

糸ふけが出ずラインメンディングしやすい

両軸遠投カゴ釣りならではのメリットといえば、横風への抵抗力ですね。

キャスト時に道糸がふけないのでラインメンディングがしやすく、ラインが被さって横とお祭りするリスクもなくなります。

 

これはPEラインを用いたスピニングタックルとの大きな差別化点になっています。

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スピニングでもPEタックルにすれば両軸と同等の飛距離が出せますが、PEタックルは横風に弱く糸ふけで釣りになりません。

釣り場のコンディションを選べないアングラーさんは、タフコンへの耐性がある両軸遠投カゴ釣りにした方が無難です。

ラインキャパが大きい

両軸リールのメリットとして挙げられるのがラインキャパが大きいこと。

遠投カゴ釣りはナイロン6号200mがセオリーですが、汎用スピニングリールだとラインキャパが足りません。

投げリールであっても大型番手が必要になり、基本的にはナイロン5号に落とすか巻き量を150mに削減する必要が出てきます。

 

両軸遠投カゴ釣りで使われるリールはナイロン6号200m巻けますので、ラインキャパについては心配ない。

ナイロン6号なら高切れしにくいですし、太ハリスを扱えるメリットも産まれます。

 

道糸の強度に限って言えはスピニングでのPEタックルが勝りますが、ナイロンの伸びを活かせる両軸タックルの方がバラシにくく、ハリスでのラインブレイクもしにくいです。

巻き上げトルクが高い

こちらもリール側の視点になりますが、両軸リールはスピニングリールよりもパワーがあります。

仕掛け回収の疲労感が随分違いますし、中型魚をゴリマキで寄せる際に有利です。

 

特に入れ食いモードの地合いになったら差が出てきますね。

遠投カゴ釣りではポンピングで魚を寄せる事が基本ですが、青物などを狙っていればゴリマキでの手返しを求められる場面は多いです。

 

また、従来の両軸リールは巻き取り長が短い事がデメリットでしたが、最近ではハイギアやエクストラハイギアのモデルが増えて払拭されました。

「巻き」の面においては両軸リールに圧倒的な分があります。

両軸遠投カゴ釣りのデメリット

両軸遠投カゴ釣りのデメリットは以下の通り。

バックラッシュのリスク
・ド遠投にはキャスト技術が必要
・タックルが高価

順に詳しく解説していきます。

バックラッシュのリスク

両軸遠投カゴ釣り最大のデメリットは「バックラッシュ」ですね。

キャストに問題があるとスプールのラインが膨らみ、絡んでぐちゃぐちゃになってしまう現象です。

 

遠投カゴ釣りの仕掛けは「ウキ・カゴ・天秤・クッションゴム」と一式3000円以上しますから、バックラッシュで高切れしてしまったら基本的に全ロスト。

両軸遠投カゴ釣りにおいて最も不安視される点だと思います。

 

両軸リールを使う以上、バックラッシュのリスクは避けられません。

しかし、タックルバランスを見直すことでリスクを限りなく0にすることはできます。

最近はブレーキ性能の進化した両軸リールが増えてきていますので、ビギナーさんでもトラブルレスで楽しむことが可能です。

ド遠投にはキャスト技術が必要

ある程度の遠投はビギナーさんでも難しくありませんが、100mオーバーを狙うとなると話は別です。

 

第一に、ド遠投を狙うのであれば両軸リールのブレーキを緩めた状態でキャストをする必要があります。

しかし、ブレーキを緩めるという事は必然的にバックラッシュのリスクが高まるということ。

ブレーキを緩めた状態でバックラッシュせずに投げるには、「安定したキャストフォームとサミングの技術」が必須となります。

 

加えて、遠投カゴ釣りの飛距離はロッドのポテンシャルが重要になってくるため、必然的に硬いロッドを使う必要性がでてきます。

ただし、硬いロッドはバットまで曲げこむのにパワーが求められ、キャスト後の反動でバックラッシュもしやすくベテラン向き。

 

「硬いロッド&ブレーキゆるゆる」でフルキャストするには相当な熟練度が必須となります。

ド遠投に憧れる気持ちは分かりますが、一朝一夕では身につかないので予め理解しておきましょう。

タックルが高価

両軸遠投カゴ釣り最大のネックはタックルが高価なこと。

両軸リールが2~3万円前後、ロッドはピンキリですがエントリーモデルで3万円前後といったところでしょうか。

どんなに安く揃えてもスピニングのミドルモデル程度の予算は必要になってきますね。

 

ただし、両軸遠投磯竿はエントリーモデルでもスピニングミドル以上の基礎スペックがあります。

安かろう悪かろうということはありませんので、エントリーモデルでも一度揃えてしまえば長く使っていく事が可能です。

 

次項からは両軸タックルを詳しく解説していきますので、ビギナーさんは是非参考にしてください。

両軸遠投カゴ釣りのタックル解説

本項では両軸遠投カゴ釣りのタックルを詳しく解説していきます。

本質を理解できるように分かりやすく説明していきますのでビギナーさんは参考にしてください。

 

また、各校では以下に焦点を当てたタックルを適宜紹介します。

・安価で揃えやすいこと

・投げやすくバックラしにくいこと

・ある程度は飛距離のポテンシャルも担保

 

以上の3点を総合し、本記事はコスパとバランス重視のタックル選考となります。

スタイルの合致するビギナーさんはタックル選びの参考にしていただければ幸いです。

両軸遠投カゴ釣りのロッド選びについて

両軸遠投カゴ釣りでは両軸遠投磯竿の3~4号、5~6m前後を使います。

基本的な考え方はスピニング用の磯竿と変わりませんが、両軸ではバックラのリスクがある為、経験者だからといって硬く長ければ良いというものではありません。

 

次項では号数と長さの選び分けについて解説し、基本を踏まえたうえでビギナーさんにおすすめのロッドを紹介します。

号数と長さの選び分けについて

一般的な遠投カゴ釣りでは3号or4号の磯竿を使用しますが、両軸遠投カゴ釣りで4号がセオリーとなります。

何故なら、両軸遠投カゴ釣りは4号ロッドとの一貫性が高いからですね。

 

両軸遠投カゴ釣りをする方の多くは、青物や真鯛といった中~大型魚をメインターゲットとしているはずです。

これらの魚を狙うのであれば遠投性とパワーが必要になってくるため、4号の方が最適であるということです。

 

一方、3号ロッドには「軽いカゴを遠投できる」という長所がありますので、アジやイサキなどの小~中型魚を狙う点においては3号に分があります。

 

ただし4号でもこれらの魚を狙う事は出来ますので、基本的に大は小を兼ねるという考え方で問題ありません。

これといった意図が無いのであれば4号を強くおすすめします。

また、両軸遠投竿は同じ4号でもメーカー・モデルによって硬さが全然違いますので、スタイルに合わせて選び分けが可能です。

ビギナーさんにおすすめの両軸遠投磯竿

さっそく結論になりますが、ビギナーさんにおすすめの両軸遠投竿は「イングラム両軸の5.5m」になります。

 

イングラム両軸はビギナーからベテランまで幅広い層に人気のハイコスパロッド。

ビギナーさんでも振りぬきやすく、飛距離のポテンシャルも担保されているバランス型のモデルになります。

ガイド合わせマークや滑り止め塗装と言った上位モデルの技術が初期装備されており、コスパと言う面では頭1つ抜けたモデルですね。

実釣面において攻守隙が無く、万人におすすめできる名作。

イングラム両軸を含めたビギナーさん向けロッドは以下記事で深掘りしておりますので、興味のある方は参考にしてください。

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また、全メーカーを通した現行モデルを以下記事で紹介していますので、一覧で見たい方は参照してください。

誰でも特徴が分かりやすいように、5段階評価で解説しています。

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両軸遠投カゴ釣りのリール選びについて

両軸遠投カゴ釣りでは大型のベイトリールを使用します。

カゴ釣り専用で作られたモデルとそうでないモデルがありますが、ナイロン6号200mを巻けるのであればどちらでもOK。

 

両軸遠投カゴ釣りの定番といえば「アブガルシアのアンバサダー6500シリーズ」ですが、当サイトでは推奨していません。

何故なら、アンバサダー6500のポテンシャルを活かせるほどのブレーキ調整はベテラン向きで、ビギナーさんが実釣で使いこなすことは不可能だからです。

 

両軸遠投カゴ釣りではバックラッシュしないようにブレーキを効かせる人が殆ど。

それならばアンバサダー6500を使う必要性がなく、よりブレーキ性能に長けた最新の両軸リールを重視すべきです。

 

ただ、ノーブレーキで投げられるのであればアンバサダー6500は至高。

ステータス的な意味合いもありますし、ベテランが飛距離を優先するのであれば一考の余地はあります。

 

しかし、カゴスぺ&アンバサダー6500といったテンプレ構成は形から入るタイプも多く、使いこなせていない人の方が圧倒的に多い為、最初の選択肢としては避けた方が無難でしょう。

ビギナーさんはブレーキ性能によるトラブルレスを第一に考え、慣れに応じてブレーキを緩めていくことでバックラッシュを回避しながら上達していくことが出来ます。

ビギナーさんにおすすめの両軸リール

実釣重視の方にイチオシなのがダイワのタトゥーラTWですね。

高性能マグネットブレーキでバックラッシュを激減、尚且つTウイングによってブレーキを利かせながらの遠投が可能なモデル。

比較的新しいモデルですが、ビギナーからベテランまで幅広く愛用されています。

おすすめの理由は3つありますが、第一にブレーキ調整が明瞭だということ。

20段階のダイヤル式になっていますので、ビギナーさんでも簡単に細かいブレーキ調整が可能となっています。

 

「ブレーキ15で投げられるようになったから、次はブレーキ13で投げてみよう」みたいな感じで、自分のキャスト可能レベルが数値で分かる点もグッド。

バックラッシュしないブレーキ調整を簡単に身に着けることができます。

2つめの理由がギア比ラインナップの豊富さですね。

両軸リールは巻き取り長が短く、手返しが悪いことがデメリットの1つ。

 

タトゥーラTWは「ノーマルギア、ハイギア、エクストラハイギア」の3種類がありますので、従来の巻き取り長デメリットに関しては完全に払拭されています。

 

最後の理由が比較的安価であるということ。

同ダイワには「シーホークTW遠投」という、カゴ釣り専用の後継リールがでてきました。

ただ、ブレーキシステムやTウイングといった基本性能はタトゥーラTWと変わらず、実売価格には5000円ほど差があります。

 

それならばタトゥーラTWにしておけば予算を抑えられるうえに、基礎スペックも専用機と同等クラス。

ビギナーさんに限らず両軸遠投カゴ釣りのリールとして強く推奨します。

ギア比に関してはバランス重視の「ハイギア」がおすすめ。

巻き取り長とパワー両立することができます。

 

尚、両軸遠投カゴ釣りはキャスト方法が特殊で、必ず利き手側にリールのハンドルが来ます。

両軸リールはハンドルの向きが付け替えできないので、利き手側ハンドルの番手を選んでください。(タトゥーラの場合では右利きは400H、左利きは400HL)

 

タトゥーラTWを含めたビギナーさん向け両軸リールは以下記事で深掘りしております。

より詳しい解説を見たい方は参考にしてください。

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両軸遠投カゴ釣りのライン選びについて

両軸遠投カゴ釣りではナイロン6号を使いますが、ライン選択には注意が必要です。

何故なら、ラインの相性によってバックラッシュ率が変わってくるから。

 

どんな安ラインでも使えるスピニングタックルとは違い、両軸タックルではライン選択を誤るとラインが膨らみやすくなり、バックラッシュに直結します。

特にコスパ系のボビン巻きに多いパリパリ系のナイロンラインは最悪。

 

価格によって良し悪しが決まる訳ではありませんが、しなやかなでスプール馴染みが良いラインが望ましいですね。

次項では実釣経験を踏まえたうえで、両軸遠投カゴ釣りにおすすめのナイロンラインを紹介します。

両軸遠投カゴ釣りにおすすめのライン

両軸遠投カゴ釣りにおすすめのナイロンラインは、サンラインの磯スペシャルカゴ。

しなやかさでスプールの馴染みや放出性も良く、強度面や耐摩耗性も素晴らしいラインです。

バックラッシュのリスクを最小限に抑えつつ、万が一バックラッシュしても高切れによる全ロストを抑えることができます。

 

サスペンドのオレンジとフロートのイエローがありますが、オレンジのサスペンドタイプを推奨。

何故なら、遠投カゴ釣りは足場の高い場所や潮通しのよいポイントで行うことが多く、サスペンドの強みを活かせる場面が圧倒的に多いからです。

水面直下に沈む事でタフコンに強く、表層の潮や風による糸ふけを防ぐことができます。

両軸遠投カゴ釣りの仕掛け選びについて

両軸遠投カゴ釣りの仕掛け構成はスピニングタックルと一切変わりません。

しかし、慣れないうちはバックラッシュによる全ロストを想定し、安価なセッティングを心がけましょう。

 

本記事ではスピニングタックルからのステップアップを想定している為、細かな仕掛けの解説は割愛します。

リールとロッドを除いた仕掛け選びは以下記事でガッチリ解説していますので、興味のある方は参照してください。

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渚の遠投師シリーズやアポロシリーズといったコスパ系の仕掛けがおすすめです。

一方で高価なピアレシリーズは基本的におすすめしません。

 

その他、中級者向けに仕掛け関連の記事を貼っておきますので、真剣に選びたい方は併せて参考にしてください、

・遠投カゴ釣りおすすめウキはこちら

・遠投カゴ釣りおすすめの針はこちら

・遠投カゴ釣りおすすめのハリスはこちら

まとめ

本記事では両軸遠投カゴ釣りの基本やタックル選びについて網羅的に解説しました。

ベテランと称される両軸遠投カゴ釣りですが、タックル選びさえ間違えなければ巷で称されるほど難しくありません。

 

私も昔は船橋の親水公園で投げ練習していましたが、実際はそこまで身構えずとも問題なく、あっさり投げられて拍子抜けしたものです。

不安を感じられている方は是非臆さずに挑戦していただきたいところ。

本記事が少しでも両軸遠投カゴ釣りデビューの参考になれば嬉しく思います。

 

当サイトでは他にも様々な遠投カゴ釣りの記事を書いておりますので、興味のある方は是非読んでいただければ幸いです。

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