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伊豆半島からの釣りブログ

【カゴ釣り最強】クロスキャスト4000QDのインプレ!5年間使い込んだ評価

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今回はクロスキャストQDのインプレを綴っていきます。

クロスキャストは2017年にダイワから発売された投げリール。

 

私が購入したのは2018年の年明け頃ですので、5年以上の付き合いということになります。

 

クロスキャストは主に遠投カゴ釣りで使用していましたが、シーバス狙いの泳がせ釣りや、カレイの投げ釣りなど多様な釣りに流用してきました。

 

もちろん、5年経った今も現役として使っています。

 

私以上にこのリールを使い込んだ方はそういないと思いますので、今回は実際の使用感など主観メインでインプレしていきたいと思います。

興味のある方は是非参考にしていただけたら幸いです。

クロスキャストは遠投カゴ釣り最強

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少し項目が多くなってしまいましたが、クロスキャストのざっくり評価はこんな感じ。

剛性:★★★★☆

軽さ:★☆☆☆☆

巻き感:★★☆☆☆

パワー:★★★★★

飛距離:★★★★★

ドラグ性能:★★☆☆☆

コスパ:★★★★★

個人的おすすめ度:★★★★☆

専用仕様という事もあり、強み弱みがハッキリしているリールです。

 

クロスキャストに対する評価としては、遠投カゴ釣りという面においてはコスパ最強のリールだと思っています。

 

私はこれまで、ダイワの汎用スピニングリールに関してはエントリーモデルからハイエンドモデルまで一通り使ってきました。

用途が局所的な投げリールに関しては全て抑えたわけではないですが、上位機種のプロカーゴSSを所持しています。

 

一通り使ってみると、高いリールにはそれなりの良さがあると感じますし、安いにはもちろんワケがあります。

つまり、どんなスピニングリールを買っても大抵結局は値段なりだなっていう結論に辿り着くんですよね。

 

しかしこのクロスキャスト、投げ用リールという側面においては、諸々を加味しても値段以上の価値があるリールだと感じました。

 

最初にクロスキャストの悪い点を述べてしまうと、重量ただ1点のみ。

正直、到底無視できない重さではあるのですが、デメリットをその1点に集約することで、他部分に関しては圧倒的なコストパフォーマンスを誇っています。

 

次の項からは、その圧倒的なコスパについて詳しく語っていきたいと思います。

1万アンダーの中で剛性が最強クラス

「安いリールの1番悪い点はなんでしょうか?」と言われると、過半数の人は剛性と答えるハズです。

実際、1万アンダーのエントリーモデルって、大物を掛けるとボディが歪んだりたわんだりするんですよね。

 

残りの人は巻き感や、重さと答えるかもしれません。 

ただ、最近のリールは安くても巻き心地が良くて軽いですし、やはり剛性面が1番の問題だと私は思っています。

 

クロスキャストに関しては例外でして、剛性面は一切気にしなくても良いくらい強靭です。

これまでクロスキャストで泳がせ釣りをしている際、メーター超えのサメや座布団エイなどの大物外道を幾度となくかけてきました。

 

しかし、やり取り中のたわみや、釣行後の不調など一切なし。

ボディサイズに違わぬ剛健さで、汎用リールのザイオン素材モデルに匹敵するほどの剛性があると感じます。

巻き心地はそれなりだが、長続きする

クロスキャストの巻き心地に関しては、ダイワ特有のヌルヌル感はなく、少しワイルドな感じかな。

ハンドルが非常に大きいので、見た目に反して巻きは軽く素直です。

 

同じ価格帯のレブロスやレガリスといった汎用リールと比較すると、初期の巻き心地に関しては劣ります。

 

ただ、魚を掛けたりリールに負荷をかけていくと、1万アンダーの汎用リールは必ずゴリ感が出てくるんですよね。

特に遠投カゴ釣りでは仕掛けの回収でもだいぶ負荷がかかりますので、巻き感の寿命はゴリゴリ削られていきます。

 

エントリーモデルの汎用リールでは初期の巻心地が80点、使っていくうちに50点まで落ちるようなイメージをしてください。

 

対して、クロスキャストは65点の巻き心地が永遠に続くような感じです。

性能低下も加味した長い目で見た場合、同価格の汎用リールよりも結果的には良いんじゃんという感想。

 

実際、オーバーホールなしで5年感使い込んで、ゴリ感等は一切出ていません。

 

先のサメやエイの大物外道は勿論、メーター超えのシイラなども掛けてきたのに、この価格帯で巻き感が低下しないのは驚きという他ありません。

 

投げリールで行う釣りは、基本的には投げて待つという形になると思いますので、最低限の巻き感も担保されているかなと感じます。

飛距離面で最高のポテンシャル

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クロスキャストは投げリールと言われるだけあって、遠投カゴ釣りや投げ釣りなどの飛距離が重要視されるような釣りで使うリールです。

 

汎用リールでは、メーカーによって飛距離を伸ばすための様々な技術が開発されていたりしますが、正直微々たる差なんですよね。

 

飛距離を伸ばすために重要なのは、やはりスプールの大きさと長さなんです。

 

クロスキャストは最大径の大型スプールに最長の35㎜ストローク

フルキャストで振り抜けると仮定すると、最高クラスの飛距離を出せるポテンシャルを持っています。

 

重量があるのでフルキャストを続けるには相応のスタミナが求められますが、成人男性ならば汎用リールよりも明確に飛距離を伸ばすことができます。

 

仮にクロスキャストより上位の投げリールを買ってもストロークの長さは変わらないですし、汎用リールに関しては距離面で比べ物になりません。

 

エントリーモデルにも関わらず理論上最高の飛距離を出せるポテンシャルがあるというだけでも、クロスキャストには大きな価値があると感じます。

 

具体的な飛距離はナイロンライン6号で70メートル。

PEラインを巻くことで、100メートルオーバーも充分に狙えます。

 

実釣ではフルキャストし続けるとスタミナが持ちませんので、8割くらいの力で投げるのがおすすめ。

 

スタミナを温存しておいて、地合いのここぞという場面でフルキャストしてマックス飛距離を出していくと、クロスキャストを上手く使いこなせるかなと思います。

メリハリを意識して使いましょう。

クイックドラグが相性抜群

泳がせ釣りにおいて、クイックドラグが非常に便利。

クイックドラグとは投げリール特有の機構で、ドラグをひと回しでガチガチとユルユルにできる機能です。

 

泳がせ釣りのアタリ待ちに限らず、遠投カゴ釣りにおいて置き竿で流したい場合や、キャスト時に糸を少し出したい時にも使えます。

 

ベールを開けた状態と違い、魚が掛からない限りは余計な糸が出てしまわないので、強風時の置き竿でも重宝しますね。

 

遠投カゴ釣りではソーダガツオ等に引っ張られて竿を海に落とす初心者を毎年見かけますので、目を離しがちな方はドラグフリーを心がけておくと良いかと思います。

ドラグ性能は期待薄

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ドラグ性能はハッキリ言って期待できません。

良くも悪くも設定値に対して素直です。

 

現在ダイワリールの標準であるATDどころか、1世代前のUTDも搭載されていませんので、魚の引きに追従しながら滑らかに出るという事はありません。

デメリットをクイックドラグで打ち消すのがおすすめ

ドラグ性能が悪いからこそ、クロスキャストはQDがおすすめなんですよね。

「ドラグに期待できなければ、そもそも使わなければいいじゃない」という考えです。

 

ドラグ性能の低さというデメリットを、QDによるメリットで帳消しどころか上書きすることができます。

 

ちなみにQDでもドラグ設定は一応できますし、相当な大物がかかった際はガチガチに絞めていない限りドラグもキチンと出てくれます。

 

ドラグ力も15キロと非常に高いので、超大物が掛かってもしっかりと受け止められる点は汎用リールに勝ります。

ラインローラーは必要十分

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ラインローラーに関しては、仕掛けの重さで掛かるテンションが高いので、問題なく回ってくれます。

 

ラインローラー部は特に弄っていませんが、ベアリングが入っておらず回転性能自体は良く無いので、定期的にグリスの注油などはしておいた方が良いかなと思います。

汎用リールと比較にならないパワー

ボディやギアがとんでもなくデカい上に、ハンドルも長いのでとてつもない巻き取り力があります。

ギア比が低いという事もパワーの高さに寄与していますが、大型なので巻き取り長も充分かと。

 

遠投カゴ釣りで20メートル以上の深タナを狙うと、仕掛けの回収だけでもかなりの重さになりますが、パワーを生かしてスルスル巻いてくることができます。

 

パワーだけでなく剛性もあるので、50センチ程度までの青物ならばゴリ巻きしてもOK。

根魚に潜られても引っ張り出せますし、底に張り付いたエイも無理やり引き剥がせます。

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汎用リールも比較している方はこちらの記事を参考にしてみてください。

パワーT字ノブは賛否両論あるかも

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クロスキャストのノブは大型T字。

T字とはいえ、3本指ではなく包み込むように手全体でグリップできます。

 

ノブの質感はチープで、握りやすさは個人によるかなという感じですね。

 

ただ投げリールのノブは基本どれも同じ素材の大型T字ノブになりますので、クロスキャストだけがどうという話ではありません。

 

ゴムタイプだとコマセで臭くなることもあるので、これで良いと私は思います。

替えスプールが安くてグッド

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クロスキャストは替えスプールが異常に安いので、リールを複数持ちたない人におすすめの戦法があります。

 

それはサブスプールによるPEラインと、ナイロンラインの使い分け。

PEラインでの遠投カゴ釣りは飛距離面で最高ですが、風に弱いという致命的な弱点があります。

 

尋常じゃなく糸吹けが出てしまうので、隣に人がいた際に迷惑をかけてしまうんですね。

 

その為、ナイロンラインを巻いた替えスプールを予め準備しておいて、釣り場のコンディションで使い分けるとリール1つで済むので安上がりかと思います。

 

私の住んでいる地域だと午後から風が強くなるので、時間帯での使い分けにも最適ですね。

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クロスキャストのPEラインを使用したド遠投はこちらの記事も参考にしてください。

糸落ちに関しては特に問題なし

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投げリールには糸落ちという特有の問題があります。

糸落ちとはローターとスプールの間に糸が巻いてしまうトラブルの事。

 

しかし、クロスキャストでは糸落ち防止機構がある為、普通に使う分には殆ど問題ありません。

 

ナイロンラインの場合は無意識で大丈夫ですが、PEラインはコシが弱くトラブりやすいのでテンションを掛けたリーリングを意識しながら使うと良いかと思います。

ベールの操作感はまずまず良い

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ダイワリールはシマノに比べるとベールの操作感がつまらない感じですが、クロスキャスト等の投げリールは割と操作感が良いです。

 

重機を扱っているようなガチャガチャ感があり、この操作感は個人的には結構好みですね。

 

実釣面に関しては、ベールを返していないのに空回りする事が極稀にあります。

これは5年間酷使した事によって、パーツが摩耗している弊害なのかもしれません。

ただ、そもそもベールを返し忘れる事も滅多になく、忘れた所で致命的なトラブルになる事はないので、私は気にしていません。

クロスキャストのおすすめ番手

クロスキャストのおすすめ番手を紹介します。

遠投カゴ釣り用途で選択肢になるのは、主に4000番と4500番の2種。

 

堤防からの投げ釣りや泳がせ釣りもこちらの番手で充分にこなす事が出来ます。

どちらが向いているのかは、下記の用途や目的に合わせて検討してください。

使い勝手と汎用性重視の4000QD

クロスキャストの圧倒的オススメ番手。

やはり、遠投カゴ釣りや投げ・ぶっこみ釣りに泳がせ釣りなど、あらゆる面でQDの実用性が高いです。

 

泳がせ釣りではドラグが使えないと厳しいのでは?と思いますが、慣れればざっくりのドラグ調整は可能です。

軽く閉めれば8割程度のドラグ力になりますので、大型青物相手であれば意図的に強く閉めない限りラインは出てくれますよ。

 

遠投カゴ釣り用途を考えると、4000番はナイロン6号が150メートルしか巻けません。

遠投カゴ釣り用途ならばナイロン5号に下げるか、巻き量を減らしましょう。

 

ちなみにナイロンタックルでの遠投カゴ釣りでは最大飛距離が約70メートルになりますので、150メートル巻ければ実釣に何ら問題はありません。

ドラグを使いたい方向けの4000番

では逆にどのような場面でQDでは無い方が良いのか?

それはやはり、ドラグをシビアに機能させたい釣りをする時ですね。

 

例えば、遠投カゴ釣りで具体的に考えると、細ハリスでのタイ系狙いなどになります。

 

遠投カゴ釣りで細ハリスを使う人はあまりいないとは思いますが、真鯛や黒鯛などの賢い魚を狙う際はやはりハリスを細くした方が食いが明らかに良くなります。

 

細ハリスでやり取りをするとなると、やはりゴリ巻きだけではラインブレイクが怖いので、クイックドラグでない方がタイ特有の突っ込みに対して優位に立ち回れるでしょう。

 

とはいえ、磯竿ならばドラグを使わずとも、ある程度は竿でいなす事ができますし、ノーマル4000番を選ぶメリットは個人的にあまりないですね。

糸巻き量重視の4500番

ナイロン6号を200メートル巻きたいんだという方は4500番にしましょう。

 

クイックドラグが要らないという方にも、4000番ではなく4500番がおすすめ。

やはり糸が多く巻けるに越したことはないですからね。

 

また、スプール径が大きくなる事で僅かに飛距離も伸びます。

重量も何故か4000番より10グラムダウン。

クロスキャストは番手が大きくなるほど軽くなるという摩訶不思議な特徴を持っています。

 

一般的な遠投カゴ釣りの場合はここまでの4000番(QD)、4500番のいずれかが選択肢になるでしょう。

5000番以降の大型モデルは堤防からは基本的に不要。

超大物狙いのぶっ込み釣りなどをする人は検討してみてください。

クロスキャストに合わせるロッド

遠投カゴ釣りでクロスキャストと合わせるロッドは、リバティクラブ磯風4号5.3mがおすすめ!

この2種は遠投カゴ釣りでは鉄板の組み合わせで、ローコストながらも最高クラスの飛距離を出すことが出来ます。

 

他のロッドも検討したいという方は以下の記事も参考にしてみてください。

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まとめ

今回はクロスキャスト4000QDのインプレをしました。

飛距離を重視した遠投カゴ釣りや泳がせ釣りでは非常に頼もしいリールで、私自身これからも使い込んでいく予定です。

 

クロスキャストを含めた遠投カゴ釣りにおすすめのロッドやリールなど、他にも様々な記事をあげていますので、興味のある方はそちらも参考にしてみてください。

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